かつてソニーのゲーム部門を率い、プレイステーションの事業を統括していたConnie Booth氏が、現在進行中のEAの組織改編に参画し、EA傘下のスタジオを支援することになりました。
30年以上にわたりソニーで活躍し、昨年ソニーを退社したゲーム業界のベテラン、Connie Booth氏が、EAに参加することが決定しました。Booth氏は、2023年にソニーを退社するまで、プレイステーションのエグゼクティブであり、「Spider-Man」や「The Last of Us」などの人気ゲームの開発に深く関わってきました。豊富な経験と知識を活かし、EAのスタジオがより良いゲームを開発できるよう、サポートしていくことになります。
Booth氏の採用は、EAがプレイステーションの戦略の一部を取り入れたいという意向を示しています。プレイステーションは、「God of War」や「Spider-Man」などの大規模なシングルプレイヤーゲームで成功を収めており、EAも自社のシリーズを重視し、「ストーリー重視のシングルプレイヤーゲーム」を重要な柱として再構築を進めています。Booth氏は、この分野で豊富な経験を持つ人物です。
Booth氏の主要な任務の一つは、BioWareの再生活性化です。BioWareは、「Anthem」や「Mass Effect: Andromeda」の失敗の後、困難な状況に立たされています。Booth氏は、「Dragon Age: Dreadwolf」を成功に導き、BioWareの再興を期待されています。
さらに、Cliffhanger Gamesは2023年に設立された比較的新しいスタジオで、新規プロジェクト「Black Panther」の開発に携わっています。また、EA Motiveは、Jade Ryamond氏が2018年に退社する前に設立され、現在は「Iron Man」の開発に取り組んでいます。Booth氏はこれらのスタジオのグループジェネラルマネージャーも兼任しています。
一方、EAは再編成の一環として約670人の従業員を解雇する予定です。一部のスタジオの閉鎖やプロジェクトの中止も計画されており、これはゲーム業界全体に影響を及ぼす可能性があります。しかし、EAは今後も大規模なゲームの開発に注力する方針です。
Booth氏のEAへの参加は、ゲーム業界にとって重要な出来事です。彼女の豊富な経験と創造性が、EAのゲーム開発にどのような影響を与えるかが注目されています。
情報元：IGN