フランスのパリを拠点とするゲーム開発会社DON’T NODは、3つの主要なジャンルに特化した新組織体制を発表しました。この動きは、物語の創造性とゲームプレイにおける革新へのコミットメントを強化し、2025年以降の成長を加速させることを目的としています
15年の経験に基づく3つの専門部門
15年以上の開発経験と10作品の制作を通じて培ってきた専門知識を活かし、DON’T NODは3つの明確な部門を設立しました。
⚫︎RPG部門
複雑なストーリー、魅力的なキャラクター、深い選択肢システムを持つRPGゲーム開発に特化。
⚫︎ナラティブアドベンチャー部門
感動的な物語とプレイヤーの選択が重要なストーリー主導型ゲーム開発に特化。
⚫︎アクションアドベンチャー部門
刺激的なアクションと探索要素を融合させたゲーム開発に特化。
遺産の継承とビジョンの実現
この新しい組織体制は、DON’T NODの多様なゲーム体験の豊かな歴史を反映しています。「Remember Me」のアクション、「Life is Strange」や「Tell Me Why」の物語性、「Vampyr」や「Banishers : Ghosts of New Eden」のダークな世界観など、各部門は過去の成功作品から学び、独自の専門性をさらに深めていきます。
DON’T NODのCEO、Oskar Guilbert氏は、「持続可能性、革新性、創造性」を戦略の柱と位置づけ、各ジャンルの専門知識を深めることで、市場リーダーとしての地位を確立することを目指していると述べています。
革新と協力を促進
各部門は独立性を持ち、チームメンバーはそれぞれの興味や専門知識に特化することができます。これは、革新を促進し、専門的な成長とスキル開発を支援する環境を提供します。
Guilbert氏は、部門間のアイデアやノウハウの共有も重要であると強調し、多様なスキルと視点を活かした統合的なアプローチによって、各プロジェクトがスキル開発を支援する環境を提供します。
今後の展望
DON’T NODは現在、7つのプロジェクトを進行中しており、そのうち5つは内製作品です。2023年のThe Game Awardsで発表された「Lost Records : Bloom & Rage」を含むこれらの作品は、それぞれが魅力的な世界観、引き込まれる物語、そしてユニークなクリエイティブディレクションを特徴としています。
残りの2つのプロジェクトは外部で開発されており、Belgian Studio Tolimaによって開発されたKoiraと、去年のGamescom前後に発表されたTiny Bull Studiosとの未発表のプロジェクトです。
DON’T NODは、今回の組織改革によって、革新的なゲーム開発をさらに加速させ、世界中のプレイヤーに記憶に残るユニークなゲーム体験を提供していくことを目指しています。
DON’T NODについて
DON’T NODは、パリとモントリオールに拠点を置くフランスの独立系パブリッシャー兼デベロッパーです。冒険(Life is Strange、Tell Me Why、Twin Mirror)、RPG(Vampyr、Banishers : Ghosts of New Eden)、アクション(Remember Me)など、独創的なストーリーゲームを制作しています。
魅力的なストーリーとキャラクターで知られるDON’T NODは、国際的に高い評価を得ており、Square Enix、Microsoft、Bandai Namco Entertainment、Focus Entertainment、Capcomといった業界をリードするパブリッシャーと共同作業を行っています。
社内開発のオリジナルIPとしては、Harmony : The Fall of Reverie、Jusant、Lost Records : Bloom & Rageなどがあり、これらの開発・パブリッシングを通して培ってきた知識と経験を活かし、類似したビジョンを持つ第三者デベロッパーとの協力にも取り組んでいます。
情報元:GamesPress