PR

ソニー、1兆8,000億円の買収予算を計上 : エンターテインメント分野に積極投資

News

ソニーは、今後3年間で1兆8,000億円という巨額の予算を割り当て、さらなる企業買収を計画しています。新しい経営体制の下で、より慎重かつ戦略的な投資を行い、エンターテインメント事業の強化を目指します。

新体制での戦略的な投資

ソニーは2024年4月に、Jim Ryan氏に代わり、西野秀明氏とHermen Hulst氏の2人の共同CEO体制に移行しました。この新体制のもと、買収はより慎重かつ戦略的に行われる見込みです。

買収候補とエンターテインメント戦略

最近の報道では、ソニーが米メディア大手のパラマウント・グローバルの買収を検討しているとの噂があります。これに対し、十時裕樹社長は「多くの情報が錯綜している」としながらも、ソニーの成長戦略の中核として知的財産(IP)の活用を挙げ、映画子会社のソニーピクチャーズが重要な役割を果たすと述べました。

投資の背景と影響

ソニーは、過去3年間で約1兆3,000億円をエンターテインメント事業に投資し、そのうちの大部分が音楽事業に充てられてきました。次いでゲームと映画が同程度の投資額で続きます。次の3年間もこの基本方針を継続し、総額1兆8,000億円の投資を計画しています。

マーケットの反応と今後の見通し

プレイステーション部門は、過去の買収が期待通りの成果を上げていない例もある中で、特にBungieの買収が問題視されています。これを踏まえ、ソニーは今後の買収においてより慎重な姿勢を取る方針です。マイクロソフトがActivision Blizzardを買収したことが大きな話題となる中、ソニーは同規模の買収を目指さず、戦略的かつ選別的に進める意向です 。

具体的には、フロム・ソフトウェアの親会社であるカドカワグループへの投資や、成功を収めた『Stellar Blade』の開発会社Shift Upに注目が集まっています。また、既に多くの優秀なゲームスタジオを抱えるソニーは、今後の買収が本当に必要かどうかについても慎重に検討する必要があります。

ファンと業界の視点

多くのファンは、ソニーがさらに多くのゲーム会社を買収する必要があるのか疑問を抱いています。人員整理やスタジオの閉鎖などの問題が浮上する中、ソニーは既にNaughty Dog、Insomniac Games、Guerrilla Gamesといった世界的に有名なゲーム開発スタジオを所有しています。これらのスタジオがすでに優れた成果を上げている一方で、追加の買収が本当に必要かどうかは、今後のソニーの成長戦略において重要な検討課題となるでしょう 。

今後のソニーの動向に注目が集まる中、同社がどのような企業を買収し、どのように成長戦略を展開していくのかが業界全体に影響を与えることは間違いありません。

情報元:TECH4GAMERS日本経済新聞

タイトルとURLをコピーしました