Take-Two InteractiveのCEO、Strauss Zelnick氏は、TD Cowen 52nd Annual Technology, Media & Telecom Conferenceにおいて、同社の人気ゲームをスマホ向けに展開する計画を明らかにしました。これにより、ブランド認知度を高め、新たな収益源を確保する狙いがあります。また、新作『Grand Theft Auto 6』のPC版についても触れ、発表の可能性を示唆しました。
スマホ市場への挑戦
Take-Twoは、2021年にソーシャルゲーム企業Zyngaを買収して以来、スマホゲーム市場への参入を強化しています。人気ゲームシリーズであるGrand Theft Auto(GTA)、Borderlands、NBA 2K、BioShockなどをスマホ向けに展開する計画が進行中です。昨年11月にリリースされたパズルゲーム『Match Factory』は、米国Apple App Storeでトップ20の収益ゲームにランクインし、Google Playストアでも高評価を得ています。
Zelnick氏は、「スマホ市場での最大のヒット作はスマホ向けに開発されたものが多い」と述べ、「Take-Twoの人気ゲームを基にしたスマホゲームの成功を期待している」と語りました。
スマホ市場への主な参入理由
収益源の多様化
コンソールとPC市場の成長が鈍化する中、Take-Twoはスマホゲームを通じて新たな収益源を確保し、収益基盤を強化することを目指しています。
ブランド認知度の向上
スマホゲームは、コンソールやPCゲームよりも多くのユーザーにリーチすることができます。Take-Twoは、スマホゲームを通じて、同社の人気ゲームブランドの認知度を高め、さらなるファンを獲得することを目指しています。
新たなゲーム体験の提供
スマホゲームは、コンソールやPCゲームとは異なるゲーム体験を提供できます。Take-Twoは、スマホゲームを通じて、新たなゲーム体験をユーザーに提供し、ゲーム市場全体の活性化にも貢献することを目指しています。
『Grand Theft Auto 6』のPC版
2023年12月に初のトレーラーが公開され、PlayStation 5およびXbox Series X | Sでのリリースが発表された『Grand Theft Auto 6』ですが、PC版についてはまだ正式な発表がありません。
Zelnick氏は、「発表がないということが確定しているわけではありません。発表がない場合、その後に発表が行われる可能性もあります」と述べ、Rockstarの戦略について「彼らは適切な時期にさらなる発表を行うでしょう」と言及しました。過去の例を見ても、Rockstarはコンソール向けにゲームをリリースした後、PC版を後から展開する傾向があります。ファンはRockstarが最適なタイミングで発表するのを待つ必要があります。
Zelnick氏は、今後もスマホ市場でのプレゼンスを強化し、Take-Twoが持つ人気ゲームをスマホ向けに展開することを目指しています。コンソールとPCでの成功をスマホにどう転換するかが、同社の未来を左右する重要な鍵となるでしょう。
情報元:VGC