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「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」Xbox版不在の理由とは?

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先日発表された「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection:Arcade Classics」は、PC、Switch、PS4でリリース予定ですが、Xboxには対応していません。これまでの「Marvel」関連ソフトの大半がリリースされてきたのに対し、今回のコレクションは見送られるという事態となりました。具体的な理由は明らかにされていませんが、ファンの間で議論が巻き起こっています。

2024年にリリース予定の「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection:Arcade Classics」は、カプコンの人気クロスオーバー格闘ゲームを一堂に集めたコレクションで、大きな注目を集めています。このコレクションはPC、PS4、Switchでのプレイが可能となっていますが、一方でXboxでのリリースが見送られるという事態が話題となっています。Xboxでの発売がなぜ見送られたのか、その背後にある理由とその影響について考察します。

Xbox用の「MT Frameworkエンジン」が古いため?

「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」には、「X-Men vs. Street Fighter」や「Marvel Super Heroes vs. Street Fighter」および「Marvel Vs. Capcom 2:New Age of Heroes」、「X-Men:Children of the Atom」など、往年の名作が含まれています。これらのゲームは、アーケード時代からのファンにとっては魅力的なタイトルです。しかし、今回のリリースにおいてXboxが除外された理由については、技術的な問題が関与している可能性が高いと言われています。

Windows Centralの報告によると、「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」を含む多くのカプコンのレトロゲームコレクションは、古いMT Frameworkエンジンを使用して開発されています。このエンジンは、当時の技術に依存しており、現代のプラットフォームへの移植には難しく、Xbox向けの技術サポートが十分でないため、簡単に移植することができない状況にあるようです。

同様の理由で、PS5向けの専用バージョンも存在せず、PS4版のみが提供されています。これにより、PS5でプレイする場合も後方互換機能を通じてのプレイとなります。この点から見ても、カプコンの決定は技術的な制約に基づくものと言えるでしょう。

Xboxでのリリースは採算が合わない?

カプコンが使用しているMT Frameworkエンジンを用いた『逆転検事1&2 御剣セレクション』は、Xboxでもリリース予定です。これは、MT Frameworkエンジンを用いた全てのゲームがXboxに移植できないとは限らないことを示しています。むしろ、カプコンが特定のタイトルに対して、コストや労力をかける優先順位を決定する際の方針が影響している可能性があります。

「Marvel」の版権使用料は安くはないはずで、Xbox版の売上を考慮すると、採算が合わなかった可能性があります。しかし、「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」は過去のゲームを集めたコレクションで、比較的低予算で開発されたと推測されます。そのため、カプコンはコスト効率を考慮し、Xbox向けの移植を見送った可能性があります。

一方で、「逆転検事1&2 御剣セレクション」は、元々携帯機専用のゲームを完全にコンソール向けに作り直したものであり、より高いコストと労力がかかっていることが考えられます。

さらに、カプコンから7月に発売予定の「祇(くにつがみ):Path of the Goddess」は、当初はXbox Series X|S、PlayStation 5、PCのみの対応が発表されていました。しかし、発表後にXbox OneとPlayStation 4への対応も追加発表されました。このことから、カプコンが採用するMT Frameworkエンジンが古く、Xbox One非対応といった技術的な制約が原因であるという推測は、信憑性が薄れます。

その他に、「モンスターハンター ストーリーズ」や「ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション」といったタイトルもXboxでは未配信です。「ロックマン」シリーズに関しては、過去の作品がXboxで配信されているだけに、未配信の理由は不明瞭であり、疑問は深まります。

ファンは落胆している

「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」Xbox版の未発売はファンにとって衝撃的なニュースであり、SNS上では、カプコンが要望の多いタイトルをXboxに移植しないことに対する批判が多数寄せられています。特に「Marvel vs. Capcom」シリーズは、過去のXboxコンソール世代で高い人気を誇った「Ultimate Marvel vs. Capcom 3」や「Marvel vs. Capcom Infinite」などのタイトルが存在しました。これらのファンは、長年に渡り、史上最高の格闘ゲームの一つと称賛される「Marvel vs. Capcom 2」をXbox Series X|Sでプレイできることを心待ちにしていたでしょう。さらに、「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection」には、国内の家庭用コンソールでは初めて移植される「パニッシャー」が含まれています(海外ではGenesisに移植されています)。Xboxで「パニッシャー」をプレイしたいと夢見ていたファンも少なくないはずです。


Xbox版未発売の理由は、技術的な制約とコスト効率の問題が大きく影響していると考えられます。しかし、これが永久的にXbox版がリリースされないことを意味するものではありません。技術進歩や市場環境の変化に応じて、カプコンが再度検討する可能性も残されています。今後のカプコンの動向に注目です。

情報元:wccftech

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