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「Black Myth : Wukong」の成功が導く、中国ゲーム開発の転換点

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モバイルゲームから脱却し、世界を舞台に活躍する中国ゲーム。その最前線で活躍するS-GameのCEO兼Phantom Blade Zeroのディレクター、ソウルフレーム・リャン氏が語る、「Black Myth:Wukong」が示す中国ゲーム産業の未来と、グローバル展開の展望とは?

中国のゲーム産業は、大きな転換期を迎えています。これまでモバイルゲームが中心でしたが、現在はコンソールやPC向けの大作開発へとシフトしつつあります。この変化を象徴する作品として、高い注目を集めているのが「Black Myth:Wukong」です。

Phantom Blade Zeroのディレクターであるリャン氏は、GamesRadar+とのインタビューで、中国のゲーム開発の未来について言及しました。「今年は私たちにとって、そしておそらく業界全体にとっても、大きな転換点となるでしょう」と述べ、「Black Myth: Wukong」のリリースが中国のゲーム開発者にとって歴史的な瞬間になると予測しています。

「Black Myth : Wukong」の概要

「Black Myth:Wukong(黒神話:悟空)」は、中国の古典小説『西遊記』を題材にしたアクションRPGです。プレイヤーは、伝説の英雄・孫悟空をモデルとした「天命人」となり、失われた真実を求めて西遊の旅へと繰り出します。

本作は、中国神話の世界を舞台に、壮大な冒険と爽快なバトルが楽しめることが特徴です。プレイヤーは、棍術をはじめとする多様なスキルや武器を駆使し、個性豊かな敵と爽快なバトルを繰り広げます。

物語は、『西遊記』を新たな視点で再解釈し、オリジナルのストーリーが展開されます。プレイヤーは、古代中国の神秘的な世界を探索し、隠された秘密を解き明かしていきます。

伝統的な中国文化と現代的なゲームデザインが見事に融合した本作は、新世代のアクションRPGです。美麗なグラフィックと奥深い世界観が、プレイヤーを古代中国の世界へと誘います。

Black Myth:Wukong Release Date Trailer | Confront Destiny on August 20, 2024 – English Dub

中国のゲーム開発の新たな波

リャン氏は、中国から多くの注目を集めるゲームが登場していると指摘しています。「Black Myth:Wukong」やHoYoverseの『原神』などがその代表的な例です。「私たちは今、異なる文化やシステムの橋渡しをしているようなものです」とリャン氏は述べ、中国のゲーム開発者が世界市場へ積極的に進出していることを示唆しています。

中国のゲーム開発者の多くは、以前はモバイルゲームに注力していましたが、最近ではコンソールやPCゲームの開発に力を入れるようになってきました。リャン氏自身も、S-Gameで10年間中国向けの無料モバイルゲームを開発してきた経験を持ちますが、現在はPS5とPC向けに『Phantom Blade Zero』を開発中です。

「新しいIPを構築し、非常にオリジナルな創作をすることは良いことだと思います」とリャン氏は語ります。この変化は、中国のゲーム開発者に、より創造的で革新的なゲーム制作に挑戦する機会を与え、中国ゲーム業界全体のレベルアップにつながっていると言えるでしょう。

「Black Myth : Wukong」の成功と余波

リャン氏は、「Black Myth:Wukong」が中国のゲーム開発における新たな章を開く作品になると考えています。「『Black Myth:Wukong』は大ヒットし、今後、ますます多くの革新的なゲームが誕生するでしょう」と彼は予測します。

この作品の成功は、他の中国の開発者に大きな影響を与え、より高品質なゲーム開発を加速させるでしょう。リャン氏は、中国の開発者の高いポテンシャルを強調し、「これは始まりにすぎません。今後、より多くの中国の開発者が世界で活躍し、ゲーム業界を牽引していくでしょう」と述べています。

中国発のアクションゲームの成功は、すべてのゲームにとっての潜在的なユーザーを拡大させる可能性があります。リャン氏は、これらのゲームが「同じ波の一部」であると表現し、互いに相乗効果を生み出すことを期待しています。

「Black Myth:Wukong」は、Game Scienceによって開発され、2024年8月20日にPlayStation 5とPC(Steam、Epic Games)向けに発売されます。一方、Xbox Series X/S版については、品質基準の最適化のため開発延期が決定しており、具体的な発売日は、改めて発表されるようです。

情報元:GamesRadar+

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