Xboxの「パーフェクト・ダーク」とPlayStationの「ウルヴァリン」における人事異動が注目されています。ブライアン・ホートン氏がThe Initiativeで「パーフェクト・ダーク」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、「ウルヴァリン」ではマーカス・スミス氏が新たにクリエイティブ・ディレクターとして指揮を執ります。
ゲーム業界で注目を集める重要な人事異動が発表されました。現在PlayStationで開発中の「ウルヴァリン」では、Insomniac Gamesで経験を積んだマーカス・スミス氏が新たにクリエイティブ・ディレクターに就任しました。また、前任のブライアン・ホートン氏は2024年夏頃にプロジェクトを離れ、Xbox Game StudiosのThe Initiativeが開発を手がける「パーフェクト・ダーク」に専念することとなりました。この異動によって、両タイトルがどのように進化するかに期待が高まっています。
「ウルヴァリン」と「パーフェクト・ダーク」のリーダー交代
現在、ソニーのInsomniac Gamesで開発中の「ウルヴァリン」のクリエイティブ・ディレクターに、同社出身のマーカス・スミス氏を任命しました。スミス氏は「Marvel’s Spider-Man 2」や「Ratchet & Clank: Rift Apart」などのヒット作で重要な役割を果たしており、アクション性と没入感のあるストーリーテリングに定評があります。
一方、ホートン氏はInsomniac Gamesを退職し、XboxのThe Initiativeに移籍しました。ここで彼は、リブート版「パーフェクト・ダーク」のクリエイティブ・ディレクターとして新たな挑戦に臨んでいます。ホートン氏は業界のベテランで、キャリアは1996年にSEGA Genesis/Mega Drive向けにリリースされた「Disney: Pocahontas」まで遡ります。
彼の経歴の大半はアート部門に集中しています。たとえば、Crystal Dynamics在籍中には「Tomb Raider」と「Rise of the Tomb Raider」のシニアアートディレクターを務めていました。その後、Infinity Wardで数年間働いた後、クリエイティブディレクターに転向し、Insomniacに入社してからは「Marvel’s Spider-Man」「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」「Ratchet & Clank: Rift Apart」などのプロジェクトで同職を務めました。
なお、「パーフェクト・ダーク」はThe InitiativeとCrystal Dynamicsが共同開発を進めているため、ホートン氏にとってはある意味で〝古巣〟への帰還ともいえるでしょう。
ウルヴァリンの開発体制
「ウルヴァリン」は2021年に発表され、2023年にはゲーム内容に関するリークが話題となりました。開発チームでは、ゲームディレクターもキャメロン・クリスチャン氏からマイク・デイリー氏に交代しました。デイリー氏は「Marvel’s Spider-Man 2」や「Ratchet & Clank: Rift Apart」で優れたアクション性と精緻なデザインを手がけてきた実力派であり、開発チームのさらなる成長が期待されています。クリスチャン氏はInsomniac Gamesの別のプロジェクトを担当するようです。
パーフェクト・ダークの開発課題
「パーフェクト・ダーク」は2020年のリブート発表以降、管理上の問題と人材の離職により3年間プリプロダクション段階にあり、開発の遅れが指摘されていました。しかし、今年のXbox Games Showcaseで初めてゲームプレイ映像が公開され、開発が進行中であることが確認されました。The InitiativeとCrystal Dynamicsが共同開発を進めるリブート版では、オリジナルの潜入アクション要素の強化を目指しています。
両タイトルの注目点
「ウルヴァリン」と「パーフェクト・ダーク」のリーダー交代によって、両プロジェクトは新たな方向に向かっています。スミス氏が指揮する「ウルヴァリン」ではスリリングなアクションと奥深いストーリーが予想され、ホートン氏が率いる「パーフェクト・ダーク」ではクラシックなスパイアクションに最新技術が加わり、さらなる進化が期待されます。両タイトルの開発進捗と今後の発表に、ゲームファンの注目が集まっています。
情報元:Gamefile