「Resident Evil」や「Dead Space」といった名作からインスピレーションを受けつつ、Bloober Team独自のホラー体験を追求した「Cronos : The New Dawn」。タイムトラベルという要素が織りなす、重厚な世界観の中で、プレイヤーは生死をかけたサバイバルを体験します。
「Cronos : The New Dawn」とは?
「Cronos : The New Dawn(クロノス:新たなる夜明け)」は、ホラーゲームの名門Bloober Teamが手掛ける、三人称視点サバイバルホラー作品です。本作は、「Silent Hill 2」リメイクに続く同スタジオの野心作であり、Resident EvilやDead Spaceシリーズから影響を受けた緊張感あふれる戦闘システムと、タイムトラベルを軸とした独創的なストーリーが特徴です。
物語の舞台は、1980年代のポーランドと、人類滅亡の危機に瀕した未来世界。プレイヤーは、謎の組織「The Collective」に所属するエージェントとなり、過去へと時間を遡り、未来を変えるために奮闘します。しかし、過去を改変することで新たなタイムパラドックスが起こり、プレイヤーは、凶暴な怪物が生息する荒廃した世界を生き抜かなければなりません。
Cronos: The New Dawn – Official Cinematic Reveal Trailer
戦闘システムの革新
Bloober Teamのゲームディレクター、Wojciech Piejko氏は、MP1stとの独占インタビューにおいて、「Cronos : The New Dawn」の戦闘システムについて詳細を語りました。Piejko氏によると、本作の戦闘は、Resident EvilやDead Spaceといったサバイバルホラーの名作からインスピレーションを得ており、緊張感あふれる緊迫した体験を目指しています。
同氏は、Bloober Teamが独自に開発した革新的な戦闘メカニクスを本作に実装すると明言しました。具体的には、「Dead Space」で採用された手足切断システムや、「Alan Wake」の懐中電灯を用いた戦術など、プレイヤーの戦略性を高める要素が取り入れられる予定です。
Piejko氏は、戦闘システムについて以下のようにコメントしています。
「プレイヤーは、特殊なスーツや多様な武器、そしてユニークな能力を駆使して、強大な敵に立ち向かうことになります。しかし、敵の数や種類の多さから、プレイヤーは単に攻撃一辺倒の戦術では生き残ることができないでしょう。状況に応じて、物陰に隠れたり、ステルスなど、様々な戦略を立てることが求められます。」
サバイバルホラーの進化系
「Cronos : The New Dawn」は、サバイバルホラーゲームの新たな地平を切り開く作品として期待されています。本作では、プレイヤーは限られた資源の中で、絶え間ない恐怖に立ち向かいながら、生存をかけて戦略的に行動することが求められます。Bloober Teamがこれまで過去の作品で培ってきた心理的な恐怖表現は、本作においても大きな役割を果たすことでしょう。
タイムトラベルが生みだす物語
タイムトラベルは、本作の最もユニークな要素の一つです。プレイヤーは、過去へと時間を遡り、全能のハーベスターを使用して「エッセンス」と呼ばれる存在を回収し、それを未来へと持ち帰るという、壮大なミッションを担います。この「エッセンス」は、各人物の経験や知識、そして魂の一部を象徴しており、プレイヤーはこれを手掛かりに、人類の存亡をかけた謎を解き明かしていくことになります。
1980年代のポーランドを舞台にした過去と、高度な技術が発展した未来を行き来する物語や、東欧特有の陰鬱な美しさと近未来的な世界観が融合した独特のビジュアル表現も、本作の魅力の一つです。
ビジュアルと音響のこだわり
公式トレーラーでは、荒廃した未来都市を舞台に、チェスをする女性や不気味な防護服を着た人物など、印象的なビジュアルが数多く登場し、プレイヤーの好奇心を刺激します。本作の視覚的な特徴は、東欧のブルータリズム建築と近未来的なデザインが見事に融合した、重厚かつ独特な世界観にあります。例えば、巨大なコンクリート構造物と、ネオンライトが煌めく近未来的な装置が共存する光景は、プレイヤーに強烈なインパクトを与えます。
さらに、Bloober Teamが得意とする緊張感あふれる音響デザインは、プレイヤーを恐怖と没入感の渦に引き込みます。不気味な環境音、突然のノイズ、そして静寂と騒音の巧妙なコントラストは、プレイヤーの五感を刺激し、ゲームの世界観をより深く体験させるでしょう。
「Cronos : The New Dawn」は、2025年にPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けにリリース予定です。
情報元:MP1st