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セガ、FPGAプロジェクト「SuperSega FPGA」の開発中止を要請へ

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セガが「SuperSega FPGA」プロジェクトの開発中止を要請。商標問題が浮上し、製品開発チームにプロトタイプ破壊や収益詳細の提出を要求。「SuperSega FPGA」の未来はいかに?

セガは、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)技術を活用したゲームコンソール「SuperSega FPGA」のプロジェクトに対し、商標問題を理由に開発中止を要請しました。この新しいコンソールは、セガの名作ゲーム機であるSG-1000、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストのゲームを遊べる画期的なデバイスとして注目されていました。しかし、商標権を巡る問題がプロジェクトに影を落としています。

セガの要請内容

セガはプロジェクトリーダーのアレハンドロ・マルティン氏に対し、「SuperSega」という名称の使用停止を含む具体的な要請を出しました。これには、プロトタイプや販売済みユニットの破壊、販売データおよび収益情報の提出、さらにプロジェクトの公式ウェブサイトの閉鎖が含まれています。

この要請は、セガがスペインで知的財産権保護のために雇った法務チームの助言を受けて行われたとされ、同社が商標侵害の防止とブランドイメージの保護を目指していることが背景にあります。

プロジェクト側の対応

これに対し、プロジェクトチームは冷静な姿勢を保ちながらも、セガに対し交渉の意志を示しました。リーダーのマルティン氏は、「名称変更の検討は可能」としながらも、「セガが開発コストや既存購入者への補償を負担する場合に限り、プロジェクト中止を受け入れる」とコメントしています。

一方で、プロジェクトの進捗状況も公表されています。YouTubeでは新しいハードウェアデザインや『クレイジータクシー』をプレイするドリームキャストエミュレーションのデモが公開され、注目を集めました。

SuperSega FPGAの起動、接続、そしてドリームキャストゲームの実行している動画

商標問題の影響

クラウドファンディングを利用したプロジェクトでは、商標権を巡る問題がしばしば発生します。本件では、セガのような大手企業との知的財産権の衝突がプロジェクトを中止に追い込む要因となっています。

現在、一部の日本国内ウェブサイトで事前予約が受け付けられていますが、全額前払い制であるため、購入者には慎重な判断が求められます。

今後の展望

「SuperSega FPGA」プロジェクトは、セガのゲーム文化を復刻する意欲的な試みとしてゲーマーから期待を集めていますが、商標問題や技術的課題はプロジェクトの将来に大きな影響を与えています。

セガとプロジェクトチームが合意に至ることで、双方にとって有益な解決が実現することが期待されます。また、この事例は同様のプロジェクトに取り組む開発者にとっても重要な教訓となるでしょう。今後の進展について引き続き注視していきます。

情報元:TimeExtension

12月25日追加記事 : SuperSPGAプロジェクトの頓挫 : セガの商標問題に直面

スーパーセガ(後にSuperSPGAと改名)という、複数の世代のセガゲームをプレイできるFPGAベースのコンソールを開発していたAlejandro Martín氏(アレハンドロ・マルティン氏)のプロジェクトが、セガとの商標を巡る訴訟により頓挫しました。

このプロジェクトは当初から問題を抱えていました。まず、顧客を納得させることのできない不十分なビデオデモが公開されました。次に、予約注文の処理に混乱が生じました。そして最終的に、セガ自身から著作権侵害訴訟を受けることとなりました。

セガは、プロジェクトの新名称である「SuperSPGA」も商標権の侵害であると主張しました。SPGAの「S」がセガを連想させるというのが、その理由です。

これらの問題に対し、Martín氏は予約注文の全額返金手続きを進めていることを発表し、「私たちは誰も騙していません」と声明を出しています。ジャーナリストのIain Lee氏の取材によると、セガはこの件に関して「5桁の手数料」を要求しているとのことですが、この情報の信頼性については確認が必要です。

セガが問題視しているのは製品自体ではなく、セガの商標の使用です。セガは、製品の外装から「Sega」の表記を削除し、ウェブサイトからもSegaに関する記述を全て削除すれば、プロジェクトの継続を許可する意向を示しているようです。ただし、この条件についても公式な確認が必要です。

Time Extensionの取材に対し、Martín氏は製品名を全く別のものに変更しない理由について問われました。セガは名称変更には同意する意向を示しているにもかかわらず、Martín氏はセガの対応に不満を表明しています。

Martín氏は全ての返金を完了させたことを強調し、今後の展開を見守るしかないと述べています。

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