PlayStation 4の名作アクションRPG「Bloodborne」。そのPS5リマスター版を待ち望む声は今も絶えません。しかし、記事執筆時点(2024年1月現在)、未だ公式な発表はなく、ファンは期待と不安の中で待ち続けている状況です。この状況について、かつてPlayStationの重役を務めた吉田修平氏が、興味深い見解を語りました。
吉田氏が語る「個人的な理論」
吉田氏は、海外メディア Kinda Funny のインタビューの中で、「Bloodborne」のアップデートやリマスターが行われていない理由について、自身の「個人的な理論」を明かしました。それは、本作のディレクターである宮崎英高氏の作品への特別な思い入れと、多忙な状況が関係しているというものでした。
吉田氏は以下のように述べました。「『Bloodborne』は常に多くの要望をいただいている作品の一つで、なぜアップデートやリメイク、リマスターが行われていないのか、疑問に思われている方も多いでしょう。私たちはこれまで数多くのリマスターを手掛けてきましたが、この状況に不満を感じている方もいらっしゃるかもしれません。」
さらに、吉田氏は次のように続けたとされています。「これはあくまで個人的な推察に過ぎませんが、ファーストパーティの開発から離れた今、何が起こっているのかは分かりません。ただ、宮崎氏は「Bloodborne」と彼が創造したものに非常に強い愛情を持っていると考えています。Bloodborne の復活には関心があるものの、多忙を極める彼自身で対応することが難しく、他の人に任せたくないのでしょう。個人的な推察ですが、PlayStation チームは彼の意向を尊重しているのだと思います。」
ファンの期待と宮崎氏の慎重な姿勢
この吉田氏の発言は、Bloodborne リマスターを待ち望むファンにとって、一つの示唆となるでしょう。宮崎氏の作品への愛情が深く、他者に開発を任せたくないという推測は、ファン心理としても理解できる部分があります。また、PlayStation チームが宮崎氏の意向を尊重しているという点も、リマスターが実現しない理由の一つとして考えられます。
実際、宮崎氏自身も2024年のVGC掲載のインタビューで、Bloodborne を「より多くのプレイヤーに楽しんでもらいたい」と語っています。しかし、PC 版やリマスター版の開発については、具体的な言及を避けており、慎重な姿勢を伺わせています。
Bloodborneの魅力と未来への期待
2015年に発売された「Bloodborne」は、その独特のゴシックホラーの世界観、緊張感あふれる高難度アクション、そして奥深い謎めいたストーリーで、多くのゲーマーを魅了し続けています。
発売から約10年が経過した現在、ファンの間では最新ハードウェアであるPS5の性能を活かした高画質・高フレームレート化、高速ローディングなどによる没入感の向上が期待されています。
今後の展開に期待
今回の吉田氏の発言は、個人的な推測に過ぎませんが、「Bloodborne」リマスターの現状を考察する上で、興味深い視点を与えてくれます。「Bloodborne」の今後の展開は未知数ですが、その独特な魅力と根強いファンの支持を考慮すれば、何らかの形で新たな展開があることを期待せずにはいられません。今後のPlayStationおよびFromSoftwareの動向に注目が集まります。
情報元:VGC