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恐竜サバイバルホラー「Code Violet」MOD対策のためPC版リリース見送り

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TeamKill Mediaが開発するPS5向け恐竜サバイバルホラーゲーム「Code Violet」は、性的MODの作成を避けるため、PC版のリリースを見送ることを発表。開発チームは、声優をはじめとする関係者への配慮、ゲームの芸術的ビジョンを尊重する観点から、ポルノMODなどによる作品の改変を強く否定しています。

MOD文化と倫理的課題

近年のゲーム業界において、MOD(Modification:ゲームを改造・拡張するプログラム)文化は、ゲームに新たな魅力を加え、コミュニティの活性化に貢献しています。一方で、一部のMODはゲームの世界観を損なったり、倫理的に問題のある内容を含んだりすることがあります。今回、TeamKill Mediaが開発するサバイバルホラーゲーム「Code Violet」が、こうした問題に対する明確な姿勢を示し、注目を集めています。

「Code Violet」PS5独占リリースの背景

TeamKill Mediaは、往年の名作「Dino Crisis」の精神的後継作として位置付けられる三人称視点のサバイバルホラーゲーム「Code Violet」を、2025年7月にPlayStation 5専用タイトルとして発売することを発表しました。本作の舞台は25世紀。プレイヤーは過去からタイムスリップしてきた少女、バイオレット・シンクレアとなり、アイオン生物工学複合施設を舞台に、恐竜やクリーチャーとの戦闘を繰り広げながら、数々の謎に挑みます。

Code Violet – Announcement Trailer | PS5 Games

開発チームは公式X(旧Twitter)アカウントにて、PC版のリリースを見送る理由を説明しました。その主な理由は、プレイヤーによる不適切な性的MOD作成への懸念です。「私たちは声優や俳優を高く評価しており、ゲームやストーリーに対する芸術的ビジョンも尊重しています。性的MODによるいかなる改変も絶対に認めません」と強く表明。さらに、「私たちの作品が不適切に利用され、声優や俳優の評判を傷つける可能性もあります。そのようなリスクを冒してまで追加の利益を得る価値はない」と付け加えました。

Xbox版については、TeamKill Media社の公式声明によれば、将来的な可能性は否定していないものの、現時点での開発は困難とのことです。「現在は、Xboxプラットフォームに専念する時間も専門知識もありません。将来的にXboxにゲームを展開するには、追加の人材が必要になるでしょう」と説明しています。

FF16、FF7リバースに見るMOD問題

この決定は、MOD文化と開発者の権利、そして倫理的な問題という、ゲーム業界における重要な課題を改めて浮き彫りにしています。2024年2月にPC版がリリースされた「ファイナルファンタジーXVI」では、プロデューサーの吉田直樹氏が、不適切なMODの作成・使用を控えるよう呼びかけました。また、2024年後半にPC版リリースが予定されている「ファイナルファンタジーVII REBIRTH」のディレクター浜口直樹氏も、同様の懸念を表明しています。

表現の自由とMOD文化

TeamKill Mediaの今回の決断は、開発者としての強い意志を示すと同時に、MOD文化のあり方について改めて議論を巻き起こす契機となるでしょう。今後、他の開発者が同様の対応を取る可能性もあり、ゲーム業界におけるMODの扱いは、これまで以上に慎重な議論が求められることになります。ゲーム開発における表現の自由と、MOD文化における自由の間の微妙なバランスをいかに取るかという点が、今後の業界における重要な課題となりそうです。

情報元:VGC

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