
2025年5月15日発売が決定したid Software開発の「Doom: The Dark Ages」は、シングルプレイに特化し、極限の没入体験を提供。マルチプレイ廃止の決断により、シリーズ史上最も野心的なシングルプレイヤーキャンペーンを実現。巨大メカ「アトラン」や「サイバードラゴン」での壮絶な戦闘など、圧倒的なスケールで描かれる物語に注目です。
シングルプレイに特化、マルチプレイ廃止の決断
id Softwareが開発する期待の新作「Doom: The Dark Ages」(ドゥーム:ザ・ダークエイジズ)は、2025年5月15日にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに発売されます。Game Passにも対応し、発売初日からプレイ可能です。本作は、シリーズの原点に回帰し、シングルプレイキャンペーンに徹底的に注力するため、マルチプレイモードを廃止するという大胆な決断を下しました。この決断により、「Doom」シリーズ史上最も野心的なシングルプレイヤー体験が実現します。
『DOOM: The Dark Ages』 | Developer_Direct 2025 ゲームプレイ動画 (4K) | 2025 年 5 月 15 日発売予定
開発チームは、「シングルプレイヤー体験の極限」を追求するため、マルチプレイモードの廃止を決断しました。スタジオディレクターのマーティ・ストラットン氏とクリエイティブディレクターのヒューゴ・マーティン氏は、インタビューでこの決断の背景を語っています。「私たちは、他に類を見ない、濃密なシングルプレイヤーキャンペーンを創造することに全力を注ぎました。」とマーティン氏は語り、マルチプレイヤー要素を排除することで、より壮大で緻密なゲーム体験の構築が可能になったと強調しています。
巨大メカ「アトラン」と「サイバードラゴン」
「Doom: The Dark Ages」では、伝説のドゥームスレイヤーとして、巨大な敵との戦闘だけでなく、高さ約100メートルにも及ぶ巨大メカ「アトラン」の操縦や、火を吐きながら空を舞い、ガトリングガンを装備した「サイバードラゴン」での壮絶な戦いが繰り広げられます。特に注目すべきは、過去作でその存在が示唆されていた巨大メカ「アトラン」に、ついにプレイヤー自身が搭乗し、操縦できるようになったことです。これは、開発陣が長年実現を夢見ていた要素であり、シングルプレイに特化したことで、このような壮大なスケールの演出が可能になりました。
シリーズ最大規模のプレイスペース
本作は、「Doom」シリーズ史上最大規模のプレイスペースを誇り、プレイヤーは広大な世界を自由に探索できます。従来のルートを外れた場所には、ボーナスダンジョンや洞窟、新たな戦闘シーンなどが用意されており、プレイヤーは自身のペースでゲームを進められます。クリエイティブディレクターのヒューゴ・マーティン氏は、「どこへ行くか、誰と戦うか、何を達成するかは、すべてプレイヤー次第です。」と語り、シングルプレイに特化したことで、これほどまでに濃密なストーリーと世界観を構築できたと強調しています。「The Dark Ages」は、2016年にリブートされた「Doom」の前日譚として位置づけられ、ドゥームスレイヤーの過去を深く掘り下げる物語が展開されます。これは、シリーズファンにとって、ドゥームスレイヤーの知られざる過去を知る絶好の機会となるでしょう。物語は主にゲームプレイとカットシーンを通じて展開され、過去作のようなテキストログに頼らない構成となっています。
プレイヤーは、中世を舞台にした壮大なファンタジーとSFが融合した世界で悪魔との戦いに挑みます。鋸の刃が装備された「シールドソー」、電気を帯びた「ガントレット」、スパイク付きの「メイス」など、新たな武器が多数登場し、過激で迫力ある戦闘が展開されます。もちろん、「Doom」シリーズの象徴ともいえる強力な銃火器も健在です。さらに進化を遂げたグローリーキルシステムでは、物理演算に基づくアニメーションにより、毎回異なる演出が描かれ、よりスムーズで迫力満点の処刑アクションが楽しめます。視覚的な楽しさも一層向上しています。
id Tech 8が描く新たな体験
本作は、id Softwareが開発した最新のゲームエンジン「id Tech 8」を採用しています。これにより、プレイヤーはまるで鉄の巨獣のような重量感を持つドゥームスレイヤーとして、広大な戦場を破壊し尽くす感覚を味わえるでしょう。過去作で特徴的だった機敏なプラットフォームアクションや高速ジャンプは姿を消しましたが、その代わりに、圧倒的な破壊力と重厚感、そして濃密な物語がプレイヤーを待っています。id Tech 8は、高度なグラフィック表現と最適化されたパフォーマンスを両立しており、「Doom: The Dark Ages」の壮大な世界観を余すところなく表現します。
特に、「DOOM Eternal」で課題とされた難易度の高さや操作の複雑さ、さらに過去作で指摘されていた反復性について、開発陣は真摯に向き合い、改善を図っています。この結果、本作は従来の要素を見直しつつ、新たな体験を提供する作品に仕上がっています。
トレンドへのアンチテーゼ
近年、マルチプレイヤーゲームやライブサービス型ゲームが次々とリリースされる中で、シングルプレイヤー体験を極限まで追求した「Doom: The Dark Ages」のアプローチは、非常に新鮮と言えるでしょう。この姿勢は、現在のゲーム業界におけるトレンドに対する、一種のアンチテーゼとも考えられます。シングルプレイに特化することで、開発陣はストーリーテリング、世界観の構築、ゲームプレイの洗練に最大限の力を注ぎ込むことができました。
「Doom: The Dark Ages」は、PC、PlayStation 5、Xbox Series S|X向けに2025年5月15日発売予定で、Game Pass加入者は発売初日からプレイ可能となっています。現在、各プラットフォームで予約注文が受け付けられています。
情報元:VG247