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「NEED FOR SPEED」 ─ Criterion Gamesが模索する未来像

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EAの人気レースゲーム「ニード・フォー・スピード」シリーズは現在、長期的な復活計画が進行中。開発元のCriterion Gamesは「バトルフィールド」シリーズに注力する一方で、シリーズ再定義に向けた基盤構築を模索しています。

エレクトロニック・アーツ(EA)の人気レースゲームシリーズ「ニード・フォー・スピード(Need for Speed)」は現在、長期的な転換期を迎えています。1994年に初代が発売されて以来、ほぼ毎年新作がリリースされてきたこのシリーズは、2022年発売の『ニード・フォー・スピード アンバウンド』を最後に、新作の動きが見られません。この背景には、開発元であるCriterion Gamesのリソース配分が大きく影響しています。

Criterion Gamesの現状

2023年9月、EAはCriterion Gamesの開発チームの大部分を「バトルフィールド」シリーズの制作支援に移行させたことを発表しました。この決定により、同スタジオの主要なリソースは現在「バトルフィールド」に集中しています。一方で、「ニード・フォー・スピード」シリーズについては、少数の「コアグループ」が継続的に復活計画の基盤構築を進めています。

EA幹部であり「バトルフィールド」シリーズの責任者であるヴィンス・ザンペラ氏は、Eurogamerのインタビューで次のように述べています。

Criterionのニード・フォー・スピードチームは現在、『バトルフィールド』の開発チームと協力しています。この1年間、『ニード・フォー・スピード』コミュニティの声に耳を傾け、そのフィードバックをもとに『アンバウンド』のコンテンツを制作してきました。プレイヤーが何を求めているのかを深く理解し、このシリーズを新しい形で復活させる計画です。

30周年の節目

2024年2月、Criterion Gamesは「ニード・フォー・スピード」シリーズの30周年を記念したブログ記事を公開しました。この中で、『ニード・フォー・スピード アンバウンド』のサポートが年末まで継続されることが発表されましたが、次期作品に関する具体的な計画は語られませんでした。このシリーズが30年の歴史を持つIPとして再定義を模索している現状を考えると、現在は大きな転換期にあると言えます。

シリーズの現状と将来展望

「ニード・フォー・スピード」シリーズは過去にはEAの年次リリースタイトルの一つとして位置づけられていましたが、2025年に向けて新作の発表がないことから、シリーズ最長のリリース中断期間に入っています。

現在、Criterion Gamesは4つの「バトルフィールド」開発スタジオの一つとして重要な役割を担っています。その一方で、少数のコアチームがNFS復活のための基盤構築を進めており、EAはシリーズに対するコミュニティのフィードバックを活用しつつ、次世代の技術や新たな要素を取り入れた形での復活を模索しています。しかし、現時点では次期作品の具体的な計画は明らかにされていません。

まとめ

「ニード・フォー・スピード」シリーズの将来は、EA全体のゲーム開発戦略における重要な指標の一つです。特に、現在の長期休止期間をどのように活用し、次世代のレースゲームとしてシリーズを再定義できるかが注目されています。Criterion Gamesが「バトルフィールド」シリーズの開発で培った経験と技術が、シリーズ復活にどのように反映されるのか、ゲーム業界全体が期待を寄せています。

情報元:Eurogamer

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