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PS5 Proの新技術「FSR 4」、マーク・サーニー氏がPSSRの進化にも言及

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PS5 Proのグラフィック技術が飛躍的に向上します。AMDとSonyの共同プロジェクト「Project Amethyst」により、機械学習を活用した最新のアップスケーリング技術「FSR 4」が開発され、次世代PSSRに実装される予定です。FSR 4はNvidiaのDLSSに匹敵する画質向上を実現し、ビジュアルグラフィックの進化に貢献します。

AMDとSonyの協力によるFSR 4の導入

PS5 Proのグラフィック技術は、AMDとSonyの緊密な連携のもと、着実に進化を遂げています。両社が共同で推進する「Project Amethyst」の一環として、AMDが開発した最新アップスケーリング技術「FSR 4(FidelityFX Super Resolution 4)」が誕生しました。

FSR 4は、従来のFSR 3.1を大幅に上回る画質向上を実現し、機械学習による高度な画像補正機能を搭載しています。Digital Foundryの分析によると、FSR 4はDLSS 3.7に対して優位性を示す場面もあり、最新のトランスフォーマーベースのDLSS 4が優れている要素もあるものの、「予想以上にNvidiaの最新技術と競合できるレベル」に達しているとのことです。

また、PlayStation専用アップスケーラーであるPSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)の次世代技術として、FSR 4の要素が取り入れられることが明らかになりました。マーク・サーニー氏は「FSR 4のニューラルネットワークとそのトレーニング手法はProject Amethystの重要な成果であり、従来のPSSRを凌駕する鮮明なビジュアルを提供する」と評価しています。さらに「共同チームの成果を非常に誇りに思います!」と述べ、プロジェクトの成功を強調しています。

PS5 Proへの統合計画とハードウェア性能

サーニー氏によれば、2025年はゲーム開発者と連携し、PSSRを各タイトルに統合する段階となる見込みです。同時に、FSR 4のニューラルネットワークをPS5 Proに実装するための準備が並行して進められています。

具体的には、2026年発売のタイトルにおいて、従来のPSSRと同等の入出力に対応する次世代アップスケーラーとして、FSR 4ベースの技術が採用される予定です。サーニー氏はこの実装が「非常に野心的で時間のかかる」プロセスであると説明しており、この複雑さが、PS5 Pro発売時点でこの新アップスケーラーが搭載されていない理由でもあります。

PS5 ProのML(機械学習)ハードウェアは、AMDの最新GPUと比較しても高い処理能力を誇ります。例えば、PS5 ProのMLハードウェアは、スパース機能(計算データの一部を意図的に省略し、ネットワークの効率を向上させる技術)を用いずに、300 8ビットTOPSの計算能力を発揮します。TOPSとは1秒間に処理できる演算数を表す単位で、数値が大きいほど高性能です。サーニー氏によれば、このFSR 4のアップスケーリングアルゴリズムにはスパース機能が特に有効ではないと考えているとのことです。

重要な点として、PS5 ProのハードウェアとAMDのRDNA 4アーキテクチャは完全に別個の設計となっています。サーニー氏は「FSR 4で使用される新しいアップスケーリングネットワークをPS5 Proに実装する際には再実装が必要になる」と説明しています。

Project Amethystの展望

Project Amethystは、短期的な目標と長期的なビジョンを持つ多面的なプロジェクトです。

短期的には、ゲームグラフィックス向けのニューラルネットワークアーキテクチャとトレーニング戦略の共同開発が進められています。各社のリソースを結集し、最適な技術を模索することで、より洗練されたビジュアル体験を実現する計画です。

サーニー氏は「協力することで、単独開発では達成できないレベルの成果を生み出せる」と強調しています。特に、2023年後半からこの協力関係が本格化し、すでに成果が出始めていると述べています。

一方、長期的には、機械学習処理に適したハードウェアアーキテクチャの開発も視野に入れています。PS5 Proで得られた知見は、次世代コンソール(将来的にはPS6を含む)にも応用される予定であり、幅広いデバイスでの高品質なAI処理に貢献すると期待されています。

Project Amethystの重要な側面として、この技術はPlayStation以外のプラットフォームでも活用される可能性があります。サーニー氏は「様々なデバイスでの機械学習を広くサポートすることが目的であり、開発者がデバイス間でコードを自由に移植できる環境を構築することが最大の成果となる」と述べています。

また、サーニー氏によれば、コンソールとPC向けの技術実装には微妙な違いがある可能性があります。「コンソールゲーム開発とPCゲーム開発では技術的な目標が若干異なる傾向があります。例えば、コンソールゲームでは60フレーム/秒のゲームプレイが非常に重要視されますが、PCゲームではフレームレートに対する考え方が異なります」と説明しています。

レイトレーシング技術の進化

PS5 Proでは、レイトレーシング技術の強化が重要なテーマとなっています。

レイトレーシングとは、光の反射や屈折、影の生成をリアルタイムに計算する技術であり、より自然なライティング表現を可能にします。

AMDが発表したRDNA 4ベースの技術では、AIを活用したパストレーシングやノイズ除去機能が搭載されています。特にノイズ除去機能はNvidiaのレイ再構築技術に相当し、レイトレーシングの結果をアップスケールするような役割を果たします。

サーニー氏は「レイトレーシングはグラフィックスの未来を決定づける重要な技術であり、Project Amethystにおいても大きな可能性を秘めている」と語り、「今後の発表にご期待ください!」と付け加えています。

この進化により、PS5 Proはこれまで以上にリアルで臨場感あふれる映像表現を実現できると考えられます。

総括

PS5 Proのグラフィック技術は、AMDとの連携を通じて大きな進化を遂げています。

  1. FSR 4の導入
    • 機械学習を活用した新アップスケーリング技術FSR 4は、従来のPSSRを凌駕する鮮明な画質を実現し、NvidiaのDLSSと競合できる技術として注目されています。Digital Foundryの分析では、DLSS 3.7に対して優位性を示す場面もあり、最新のDLSS 4とも驚くほど競争力があると評価されています。
  2. PS5 Proへの統合計画
    • 2025年はPSSRのゲームへの統合に注力しつつ、並行してFSR 4の実装を進め、2026年発売タイトル向けに次世代PSSRとして導入予定です。この実装は「野心的で時間のかかる」プロセスであり、PS5 Pro発売時点では搭載されていない理由となっています。PS5 Proの高い機械学習処理能力(スパース機能なしで300 8ビットTOPS)を活用して実現される見込みです。
  3. ハードウェア設計の関係
    • PS5 ProのハードウェアとAMDのRDNA 4アーキテクチャは完全に別個の設計であり、FSR 4の技術をPS5 Proに適用するには「再実装」が必要です。将来的には、機械学習のためのハードウェア機能を共同開発し、相互運用性を大幅に向上させることを目指しています。
  4. Project Amethystの取り組み
    • 短期的なニューラルネットワーク開発と、長期的な次世代ハードウェアアーキテクチャの共同開発を進行中です。PlayStation以外のプラットフォームでも活用可能な技術を目指し、コンソールとPCでは若干異なる技術的アプローチを採用する可能性があります。
  5. レイトレーシング技術の強化
    • AI支援によるパストレーシングやノイズ除去など、最新のレイトレーシング技術を導入し、よりリアルな映像表現を実現します。この分野もProject Amethystの重要な焦点となっています。

PS5 Proは、これらの技術革新により、2026年以降のタイトルで圧倒的なビジュアル体験を提供することを目指しています。マーク・サーニー氏の発言からも、AMDとの連携が今後の技術発展の鍵を握ることが明らかとなり、今後の発表に注目が集まります。

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情報元:EuroGamer

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