
ゲームクリエイター・堀井雄二氏が、イタリアで開催された「コミコン・ナポリ 2025」にて、名作RPG「クロノ・トリガー」のリメイクが進行中であるかのような発言を行ったとの情報がSNS上で広まっている。1995年にスーパーファミコンで発売された本作は今年で30周年。スクウェア・エニックスは記念企画の準備を示唆しており、今回の発言は大きな注目を集めています。
堀井雄二氏、「コミコン・ナポリ」での発言に波紋
「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親として知られるゲームクリエイター・堀井雄二氏が、名作RPG「クロノ・トリガー」のリメイクが進行中であることをほのめかした…そんな情報が、海外のゲームコミュニティを中心に急速に拡散しています。発端となったのは、2025年にイタリアで開催されたポップカルチャーイベント「コミコン・ナポリ 2025(Comicon Napoli 2025)」での一幕です。
イベント期間中、堀井氏はゲストとしてパネルディスカッションに登壇。その際、氏が「クロノ・トリガー」のリメイクに言及したとする目撃情報が、SNSや掲示板サイトRedditなどに複数投稿されています。
Redditユーザーの一人であるTheFishyOne氏は、「私も歓声を上げた一人です。彼(堀井氏)がリメイクに関する発言をした後、インタビュアーが『もしそれが本当なら大ニュースですよ』とコメント。通訳が堀井氏に確認を取ると、氏は明らかに〝口を滑らせた〟と気づいた様子で、通訳はその後『皆さん、今のは聞かなかったことにしてください』と場を和らげました」と、当時の状況を詳細に報告しています。
また、別の参加者もReddit内の「クロノ・トリガー」専門サブレディット(r/ChronoTrigger)に、「『ドラゴンクエスト』と『クロノ・トリガー』の〝父〟が、インタビュー中にうっかり情報を漏らしてしまいました。司会者が耳元で何かを囁くと、彼は慌てて口を覆っていました。会場は一気に盛り上がりました」と投稿しており、同様の証言が複数のユーザーから寄せられています。
記事執筆時点では、当該発言を記録した映像などは公開されておらず、情報の真偽を客観的に裏付ける確たる証拠は存在していません。しかしながら、異なる複数の参加者から一貫した証言が寄せられていることから、業界関係者やファンの間で大きな注目を集めています。
「クロノ・トリガー」とは―時を超えて愛される名作
「クロノ・トリガー」は、1995年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)からスーパーファミコン向けに発売されたロールプレイングゲームです。「ドラゴンクエスト」の堀井雄二氏、「ファイナルファンタジー」の坂口博信氏、そして「ドラゴンボール」の作者・鳥山明氏という、日本のゲーム・マンガ業界を代表するクリエイターたちが集結した〝ドリームプロジェクト〟として知られています。
現代・中世・未来など、さまざまな時代をタイムトラベルしながら繰り広げられる壮大な物語と、個性豊かなキャラクターたちが高く評価され、今なお多くのファンに愛され続けています。
「クロノ・トリガー」は、スーパーファミコン版をベースに、解像度などが向上されたアップグレード版が、Steam、iOS、Androidで配信されています。
30周年を迎えた2025年、高まるリメイクへの期待
2025年は、「クロノ・トリガー」がスーパーファミコンで発売されてからちょうど30周年の節目の年です。スクウェア・エニックスは今年3月、「ゲームの枠を超えるさまざまなプロジェクトを準備中」と発表しており、ファンの間では30周年記念企画の内容をめぐってさまざまな憶測が飛び交っていました。
今回の堀井氏の発言が事実であれば、この記念プロジェクトの目玉として「クロノ・トリガー」リメイク版が登場する可能性も現実味を帯びてきます。スクウェア・エニックスは近年、「ファイナルファンタジーVII リメイク」や「ライブアライブ」など、過去の名作タイトルのリメイクやリマスターに積極的に取り組んでおり、「クロノ・トリガー」もその流れに加わるかもしれません。
今後の動向に注目
現時点では、今回の情報はあくまでもイベント参加者による証言に基づくものであり、スクウェア・エニックスおよび堀井雄二氏からの正式な発表は行われていません。しかし、複数の証言内容が一致していること、そして30周年という節目のタイミングであることから、単なる噂として片付けるには惜しい状況だと言えるでしょう。
果たしてこの伝説的なゲームは再び現代に蘇るのか、スクウェア・エニックスの今後の動向から目が離せません。
情報元:finalweapon.net