PR

SHIFT UP新作「プロジェクト・ウィッチーズ」2027年発売へ、IPOで開発加速か?

News

SHIFT UPが、新作「プロジェクト・ウィッチーズ」を2027年にリリース予定と発表。このAAA級の、近未来都市を舞台にしたSFアクションRPGは、PC・コンソール・モバイルのクロスプラットフォーム対応を目指し、開発が進行中。同社は韓国コスピ市場へのIPO(新規株式公開)を通じて資金を調達し、このプロジェクトの開発を加速させる方針です。

SHIFT UPの次世代IP「プロジェクト・ウィッチーズ」

韓国を拠点とするゲーム開発会社SHIFT UPは、2024年5月20日、韓国金融委員会に証券申告書を提出し、韓国コスピ市場への上場に向けた公募手続きを開始したと発表しました。この新規株式公開(IPO)は、同社が開発中のAAA級新作ゲーム「プロジェクト・ウィッチーズ」(Project Witches)の開発を一層加速させるための、重要な資金調達手段と位置付けられています。「プロジェクト・ウィッチーズ」とは、近未来の都市を舞台にしたサイエンスフィクション(SF)をテーマに据えたアクションRPGであり、2027年のリリースを目標として、PC、コンソール、そしてモバイルという垣根を越えたクロスプラットフォーム対応が進められている模様です。SHIFT UPは、この意欲的な新作を、大ヒット作「勝利の女神:NIKKE」を超える次世代の主要IP(知的財産)へと昇華させ、グローバルゲーム市場におけるさらなる飛躍を目指しています。

SHIFT UPは、2013年の設立以来、モバイルゲームとコンソールゲームの両分野で、着実に成功を積み重ねてきた企業です。その代表作として挙げられるのは、2016年リリースの「デスティニーチャイルド」、2022年に登場し世界を席巻したモバイルゲーム「勝利の女神:NIKKE」、そして記憶に新しい2024年4月、PlayStation 5向けに発売され高い評価を獲得した「Stellar Blade」などです。これらの輝かしい実績を背景に、「プロジェクト・ウィッチーズ」には、早くも多くの期待が寄せられています。

「P・ウィッチーズ」開発状況と情報公開は

「プロジェクト・ウィッチーズ」は、2027年のリリースに向けて、開発が着々と進行中です。2025年5月現在、ゲームの詳細な内容についての多くが謎に包まれていますが、年内にはより具体的な情報が公開される運びとなるでしょう。SHIFT UPはこのプロジェクトを「AAA級の、近未来都市を舞台にしたSF(サイエンスフィクション)アクションRPG」と銘打ち、PC、コンソール、モバイルの各プラットフォームでの展開、さらにはクロスプレイ機能の実装をも計画しています。これにより、世界中のプレイヤーがプラットフォームの壁を感じることなく、一つの世界を共有し楽しめる作品作りを追求しています。

開発チームの体制も、拡大の一途を辿っています。2024年末の時点で、SHIFT UPの従業員322名のうち、実に90%(約290名)がゲーム開発に従事しており、そのうち18名が「プロジェクト・ウィッチーズ」専門のチームとして割り当てられている状況です。さらに、2025年までには従業員数を400名から420名規模へと増員する計画が示されており、その多くがこの期待の新作プロジェクトに注力するものと見込まれます。

SHIFT UPの財務状況も、この大規模開発を力強く後押ししています。2023年には売上高1,686億ウォン(約192億円)、営業利益1,111億ウォン(約127億円)、そして当期純利益1,067億ウォンという好調な数字を記録しました。2024年第1四半期においても、売上374億ウォン、営業利益259億ウォンを達成するなど、その強固な財務基盤は揺るぎません。

IPO資金調達と今後の展望

SHIFT UPが踏み切る今回のIPOは、「プロジェクト・ウィッチーズ」開発のための資金を確保する上で、極めて重要なステップと言えるでしょう。総公募株式数は725万株を予定し、1株当たりの公募希望価格範囲は4万7,000ウォンから6万ウォンに設定されています。これにより、公募予定金額は3,407億5,000万ウォンから4,350億ウォン(約389億円から約496億円、2024年5月21日時点のレート、1ウォン=約0.114円にて換算)規模となり、上場後の時価総額は2兆7,300億ウォンから3兆4,800億ウォン(約3,112億円から約3,967億円)に達する見込みです。機関投資家を対象とした需要予測は6月3日から13日にかけて、一般投資家向けの募集は6月18日と19日にそれぞれ実施される運びとなっています。

共同代表主管会社には、韓国投資証券、JPモルガン証券会社、NH投資証券といった名だたる金融機関が名を連ね、引受会社として新韓投資証券が参画します。調達された資金は、「プロジェクト・ウィッチーズ」の開発推進はもとより、新社屋の建設や人員の拡充といった成長投資に充当される予定です。SHIFT UPは、2027年までに役職員数を約550名体制へと増強し、ソウル市瑞草区に新たな開発拠点を設けるという壮大な計画も明らかにしています。

「プロジェクト・ウィッチーズ」以外にも、SHIFT UPの視野にはさらなる展開があります。大ヒット作「Stellar Blade」のPC版リリース、そして待望の続編開発も検討段階にあるとのことです。ただし、2025年5月時点においては、これらはあくまで「検討中」であり、確定的な情報に関しては、今後の公式発表を待つ必要がありそうです。

収益多角化とグローバル戦略

SHIFT UPの屋台骨を支える主力タイトル「勝利の女神:NIKKE」は、2023年、モバイルおよびPCプラットフォームにおいて、輸出売上1,411億ウォン、国内売上225億ウォンを記録し、実に海外売上が全体の86%を占めるという、グローバルな人気を証明しました。2024年第1四半期においては、中国テンセント系列の「プロキシマ・ベータ」からの収益が全体の97.6%を占める状況ではありますが、「Stellar Blade」のリリースにより、収益源の多様化が着実に進んでいると言えるでしょう。

そして、「プロジェクト・ウィッチーズ」は、SHIFT UPのグローバル展開を一層加速させる起爆剤として、大きな期待が寄せられています。

情報元:yna

タイトルとURLをコピーしました