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「Lumines Arise」 ― 共感覚体験を活用した、心躍る音と映像のパズル旅

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水口哲也氏率いるEnhanceが「Lumines Arise」を2025年秋にPS5・PSVR2・Steam向けに発売。「テトリス エフェクト」で培った共感覚体験技術を活用した新作パズルゲーム。新機能「Burst」や30以上のステージを収録したJourneyモードで、音楽・映像・ゲームプレイが一体となった革新的な共感覚体験。

はじめに

「Rez Infinite」や数々の賞に輝いた「テトリス エフェクト」で、ゲームにおける感覚表現の可能性を追求し続けてきたスタジオ・Enhance。水口哲也氏がキャリアの初期から深く関わってきた伝説的パズルゲーム「Lumines」が、「Lumines Arise」として新たなステージへと進化します。

本作は単なるシリーズの復活ではありません。Enhanceがこれまで培ってきた共感覚(シナスタジア)体験(音楽、ビジュアル、プレイヤーの操作が一体となって五感を刺激する没入感)の設計思想と、現代的なテーマ性を融合させた野心的な作品です。

「テトリス エフェクト」を継承・深化させた共感覚体験

Enhance作品の核心にあるのは、音楽・ビジュアル・プレイヤーの操作が一体となって多感覚的な没入感を生む「共感覚体験」の追求です。「Lumines Arise」は、その哲学をかつてないレベルで実現します。

ディレクターの石原孝士氏は、本作のアプローチをこう説明します。
「多感覚体験を実現するには、共感覚に近い感覚を呼び起こすような、意味のある要素の組み合わせが不可欠です。『テトリス エフェクト』ではゲームデザインに重きを置くことで、感覚の瞬間的な結合を可能にしました。本作もその点は同じですが、『テトリス エフェクト』で培ったノウハウを、さらに異なる方法で応用しています」

ゲームの基本は、2×2のブロックを回転・配置して同じ色のスクエアを作り、音楽のビートに合わせて進むタイムラインが通過する際に消していく、というシリーズ伝統のルール。しかし「Arise」では、その一つ一つのアクションが、より幻想的な視聴覚体験へと直結しているのです。

自由な開発環境が生み出す、唯一無二の体験

この独特な体験の源泉は、制作における圧倒的な自由度の高さにあります。Enhanceでプロダクションを統括するマーク・マクドナルド氏(SVP)は、その開発の核心をこう語ります。

「『Lumines』の設計は、まさに『ゲーム内でどう共感覚を生み出すか』というアイデアから始まりました。ゲームプレイやビジュアルに一切制約がないため、どちらかのチームで生まれたアイデアをすぐに形にできるのです。この反復作業こそが、共感覚という魔法を生み出す源泉です」

その魔法となるのが、サウンドチーム「Hydelic」が手がける完全オリジナルの楽曲です。本作ではライセンス曲を一切使用していません。Hydelicは石原ディレクターが着想したステージから、ビジュアルチームは同じコンセプトアートから。それぞれがインスピレーションを受け、密接に連携することで、音楽と映像の調和が生まれます。

戦略性と物語性――パズルで描く、人間の心

共感覚体験をさらに深化させるのが、戦略性を深めるゲームプレイと、プレイヤーの心に響く物語性です。

爽快感を生む新メカニクス「Burst」

本作には、パズルとしての奥深さを加える新メカニクス「Burst」が導入されました。

これは、プレイ中にスクエアを作ってゲージを溜め、任意で発動できる新機能です。発動すると一定時間、盤面のブロックを巨大な一つのスクエアにまとめ上げることができ、タイムラインが再び動き出す瞬間に一網打尽にすることが可能。画面を一掃する壮大なコンボと高得点は、プレイヤーに極上の爽快感をもたらします。

「Journeyモード」が紡ぐ、身近で個人的な物語

しかし、本作の核心は、「Journeyモード」が描くその物語性にあるのかもしれません。「テトリス エフェクト」が自然や宇宙を舞台にした壮大な旅だったのに対し、「Lumines Arise」では、より日常に近く、私たち一人ひとりの心に寄り添う、個人的な物語です。

石原氏は、そのテーマの違いをこう説明します。
「『テトリス エフェクト』の旅は壮大で叙事詩的でした。一方、『Lumines Arise』にも物語性はありますが、それはよりミクロで、プレイヤーであるあなた自身に近いものです。日常生活にある身近なオブジェをテーマにしたステージさえあります」

マクドナルド氏も、この試みについて次のように補足しています。
「パズルゲームで物語を語る、というと意外に思われるかもしれません。ですが本作には、『人生の光と闇、困難と祝福といった二面性。そして、困難を乗り越えることの素晴らしさ』という、一貫してポジティブなメッセージを込めています。ステージからステージへと続く一連の体験が、最終的に一本の音楽アルバムのように感じられる作品になることを願っています」

タイトルが示す、困難な時代へのエール

本作のタイトル「Arise(立ち上がる)」が示すのは、単なるシリーズの復活だけではありません。その背景には、開発チームが経験したコロナ禍での体験が色濃く反映されています。

石原氏は、「テトリス エフェクト・コネクテッド」開発佳境当時の心境を、次のように明かしました。
「当時はコロナ禍の真っ只中で、誰もが先行きの見えない不安を抱えていました。それは私やチームだけでなく、世界中の人々が同じでした。
暗い時代でしたが、そんな中でも、仲間と交わす励ましの言葉や、心が少しでも上向く瞬間を誰もが待ち望んでいたのではないでしょうか。だからこそ、私たちはお互いの支えとなるような、前向きな気持ちになれる作品を作りたいと強く思ったのです」

PlayStation 5ならではの表現

Enhanceの独自性は、PlayStation 5などの最新技術を駆使し、その代名詞である「共感覚体験」を物理的なレベルにまで深化させている点にあります。

本作では、ブロックの質感や動きはもちろん、消した際の物理的な挙動にまで徹底的にこだわっています。石原氏が語るように、ブロック同士が干渉し、バウンドするといったリアルな反応や、DualSenseワイヤレスコントローラーの繊細な振動が体験にさらなる深みを与え、プレイヤーをより強くゲームの世界へと引き込みます。

さらに、本作はPlayStation VR2にも対応。これにより、圧倒的な没入感で知られる共感覚体験は、仮想現実の空間でさらなる高みへと到達します。

まとめ

「Lumines Arise」は、パズルゲームの歴史に新たな1ページを刻むと共に、エンターテインメントがもたらす感情体験の可能性を大きく押し広げる一作となるでしょう。2025年秋にPlayStation 5、PlayStation VR2、PC(Steam)向けにリリース予定の本作に、熱い視線が注がれています。

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情報元:Inverse
画像イメージ:「Lumines Arise」公式サイト

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