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「Code Violet」が2026年1月に再延期 ― 全特典を同梱した通常版へ一本化

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TeamKill Mediaは、PS5独占シューター「Code Violet」の発売を2026年1月10日に再延期すると発表しました。本編は既にマスターアップ済みですが、特典の認証トラブルを回避するためデラックス版を廃止。すべての特典を通常版に同梱し、エディションを一本化して発売します。

PS5独占のSFホラー・シューティングゲーム「Code Violet」を手掛けるTeamKill Mediaは、同作の発売日を再延期すると発表しました。当初2025年11月に発売が予定されていましたが、スケジュールの見直しを経て、新たな発売日は2026年1月10日となります。

「ディノクライシス」の精神的後継作として期待される本作ですが、今回の発表には朗報も含まれています。それは、本作がすでに「マスターアップ(完成)」しており、本編の開発は完了しているという点です。通常の延期とは異なり、今回は開発の遅れではなく、技術的な仕様変更に伴う戦略的な判断によるものとなります。

延期の背景にある技術的課題

スタジオの声明によると、延期の主な原因は、デラックス版や予約特典に関わる「エンタイトルメント(権利付与)」処理において、解決困難な技術的障害が発生したことです。

具体的には、PlayStation Storeでの特典認証トラブルが、プラットフォーム側の審査(サーティフィケーション)段階で発覚しました。わずか4人の開発チームは、数週間にわたり1日20時間体制で解決策を模索しましたが、技術的な壁は厚く、予定していたトレーラー公開やレビュー用コードの配布スケジュールに深刻な影響が出ることが判明しました。

苦渋の決断とユーザーへのメリット

スタジオには2つの選択肢がありました。一つは問題を完全に解決するために発売を数ヶ月延期すること。もう一つはデラックス版の展開を諦め、すべての特典を「通常版」に統合して最小限の延期でリリースすることです。

チームは後者を選択しました。これによりデラックス版は廃止され、今後は通常版のみに一本化されます。特筆すべきは、この新しい通常版に、本来デラックス版や予約特典だったすべてのコンテンツ(追加衣装、アイテム、パークなど)が含まれる点です。

スタジオは「収益面では打撃となるが、ファンをこれ以上待たせることはできない」と説明しています。追加コンテンツによる収益化が一般的な昨今において、ユーザー体験と発売時期を優先した実質的な値下げ対応は、極めて異例かつ誠実な決断と言えるでしょう。

返金対応と今後の見通し

販売形式の変更に伴い、PlayStation Store上で一時的な不具合が発生しましたが、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)との連携により解決に向かっています。

デラックス版の予約購入者には、SIEより全額返金が行われます。返金後、改めて通常版を購入し直す手間は生じますが、新たな通常版にはデラックス版の全コンテンツが含まれているため、実質的に安価で同等の体験が得られます。

TeamKill Mediaは、「デラックス版購入者は価格面で恩恵を受け、通常版購入者も全ての特典を得られる」とし、ユーザーにとってメリットの大きい変更であることを強調しています。特に、独自アレンジの「トミーガン」や主人公ヴァイオレットの特別衣装などが、追加費用なしで全プレイヤーに開放される点は大きな魅力です。

市場の反応と期待値

「Code Violet」は、「ディノクライシス」なき今の市場において、その空白を埋める恐竜サバイバルホラーとして熱い視線を集めています。予約チャートでは6位から7位を安定して維持しており、期待の高さがうかがえます。

スタジオは「再延期は残念なお知らせですが、この短い期間で万全の状態に仕上げ、スムーズなローンチを実現します」とコメントしています。2026年1月10日という新たな発売日は、年末商戦の喧騒が落ち着き、プレイヤーがじっくりとゲームに向き合える時期でもあります。

残りの約1ヶ月は、最終的なバグ修正や仕上げの作業に充てられます。発売に向けて新たなトレーラーやプレイ映像の公開も予定されており、プロモーション活動も再加速する見込みです。

わずか4人で意欲的なプロジェクトに挑むTeamKill Media。二度の延期を経ながらも、技術的な課題をユーザーへの利益還元という形で乗り越えた彼らの「Code Violet」が、どのような体験をもたらすのか。2026年1月の解禁に向け、注目はさらに高まっています。

情報元:TeamKillMedia公式X.com

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