
2025年末、SNK黒木信幸氏がアリカとの新作開発継続を明言。注目を集める商標「Project Perseus」は、往年の名作「アテナ」復活を意味するのか? インタビューとギリシャ神話の符号から、再始動する「非対戦格闘」プロジェクトの全貌を考察します。
進行する「非対戦格闘」IP再生プロジェクトの行方
2024年3月、SNKとアリカは「SNK保有IPのリバイバル」に向けた協業を正式に発表しました。 同年、SNKから「Project Perseus(プロジェクト・ペルセウス)」という謎めいた商標が出願されていたことが判明。さらに約1年が経過した2025年12月、SNKシニアマネージャーの黒木信幸氏が「4Gamer.net」の年末恒例インタビューにおいて、アリカとの新作開発が現在も着実に継続中であることを明言しました。
時系列で繋がるこれらの動きに加え、この商標こそが往年の名作アクション「アテナ」復活の布石ではないかとの見方がファンの間で急速に浮上しています。

黒木氏が明かすアリカへの信頼
同インタビューにおいて、黒木氏は「2025年に注目した人物」として株式会社アリカの三原一郎氏を挙げました。現在、アリカの協力を得て新作を制作中であるとし、三原氏の「開発に対する姿勢や考え方」について、「驚かされることばかり」と惜しみない賛辞を送っています。
2024年3月のプレスリリースにおいて、SNKはアリカを「優れたゲーム開発力を持ち、当社のIPに対して深い理解を有する」企業であると高く評価しています。 「FIGHTING EX LAYER」での高度な開発技術や、「TETRIS 99」などの運営実績を見れば、その評価に疑いの余地はありません。本プロジェクトにおいて、アリカは単なる開発受託先ではなく、SNKが次世代のリバイバルを託す重要なパートナーとして並走していることが伺えます。
「Project Perseus」とギリシャ神話の符号
注目すべきは、2024年に出願された商標「Project Perseus」の名称です。その由来がギリシャ神話の英雄ペルセウスにあることは明白ですが、これがなぜ「アテナ」に結びつくのでしょうか。
ギリシャ神話において、英雄ペルセウスは怪物メドゥーサ討伐の際、女神アテナから「磨き抜かれた盾」を授けられました。彼はその盾を鏡として使い、メドゥーサの石化の魔眼を避けて勝利を収めたという逸話があります。この神話上の密接な主従・協力関係から、本プロジェクトが「アテナ」、あるいはその精神的続編である「サイコソルジャー」に関連したコードネームである可能性は極めて高いと考えられます。
「非対戦格闘」への回帰と挑戦
90年代以降、「KOF」や「餓狼伝説」といった対戦格闘ゲームの雄として知られるSNKですが、80年代には横スクロールアクションやシューティングにおいても数々の金字塔を打ち立ててきました。
2024年3月のプレスリリースでは、ネオジオを含む200以上の保有コンテンツ資産を活かし、「対戦格闘ゲーム以外のIP」を取り扱う計画が明文化されています。 2023年のインタビューで小田泰之氏が「2タイトルがプロトタイプ制作に入っている」と語っていたことからも、今回のプロジェクトはクラシックIPを現代の技術で再構築する長期戦略の柱といえます。
「アテナ」は、ビキニアーマーを纏った王女アテナが、装備を強化しながら敵を倒す横スクロールアクションとして人気を博しました。続編の「サイコソルジャー」は「歌うゲーム」として話題を呼び、その後主人公は「麻宮アテナ」としてKOFなどの格闘ゲームにも出演しています。これら「非対戦格闘」の名作群が、現代のプレイアビリティに合わせて再構築されることが期待されています。
正式発表へのタイムライン
黒木氏はインタビュー内で、新作発表には「まだ時間が必要」との見解を示しました。これはプロジェクトが順調に進行し、現在最も繊細なブラッシュアップのフェーズにあることを示唆しています。
2024年の正式協業発表から、2025年末の現場責任者による具体的言及。この流れを踏まえれば、2026年中には正式アナウンス、あるいは待望のティザートレーラー公開が期待できるかもしれません。「Project Perseus」が導くのは女神アテナの再臨か、それとも新たな驚きか。アーケードゲーム史を支えてきた両社が放つ次の一手に、世界中のファンが熱い視線を注いでいます。
情報元:Renz氏のX


