
海外のリーク情報や主演俳優の証言から、サンタモニカスタジオのコリー・バルログ氏の未発表新作は27年発売が濃厚です。「GoW」リメイク版は単なる移植ではなく「新戦闘システム」で再構築される見込みです。2Dスピンオフへの酷評騒動も含め、スタジオが迎えている転換点を鋭く読み解きます。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)傘下のサンタモニカスタジオ(Santa Monica Studio)において、現在、未発表の大型プロジェクトと「God of War」シリーズの過去作リメイクに関する重要な情報が相次いで浮上しています。業界関係者の証言や主演俳優の発言を総合すると、同スタジオは今、新規タイトルの発表に向けた準備の最終段階にあるようです。
※本記事に含まれる情報は、業界関係者の証言やリークに基づくものであり、公式発表とは異なる可能性があります。
バルログ氏新作は26年夏発表・27年発売か
2007年版「God of War II」、そして2018年版「God of War」のディレクターとして知られるCory Barlog(コリー・バルログ)氏。同氏が指揮を執る注目の次回作について、具体的なタイムラインが見えてきました。複数の信頼できる業界の事情通、およびクレイトス役を演じた俳優Christopher Judge(クリストファー・ジャッジ)氏の発言によれば、この未発表プロジェクトは2026年晩夏の正式発表、そして2027年の発売をターゲットにしているとのことです。
Judge氏はバンクーバーで開催されたFan Expo Vancouverにて、「我々が取り組んでいることについて、おそらく晩夏には耳にすることになるだろう」と言及しました。この発言は、著名なインサイダーであるNatetheHate氏やRebsGaming氏の情報とも一致しています。彼らが予測するのは、2027年のリリースを目指した、今年中の発表というシナリオです。Judge氏が「晩夏(Late Summer)」と述べたことを踏まえると、6月のSummer Game Festの時期は除外される可能性があり、8月のGamescom、9月のPAX Prime、あるいは単独開催のState of Playが有力な発表の場となるでしょう。
Barlog氏の新作に関する詳細は依然として厚いベールに包まれています。しかし、2025年7月にBloombergが報じた内容によれば、本作は「完全な新規IPではないものの、新規IPのように感じられる作品」になるとのこと。一部で囁かれているSF設定の噂や、長期間休眠していたPlayStation既存IPの復活説も含め、従来の「God of War」シリーズとは一線を画す内容になることは確実視されています。
「GOW Trilogy Remake」は戦闘システムを再構築
一方、先日のState of Playで開発が明かされた「God of War Trilogy Remake(ギリシャ三部作リメイク)」についても、興味深い技術的詳細が判明しています。
前述のChristopher Judge氏によれば、このリメイクプロジェクトは既存アセットを高解像度化しただけの単なるリマスターではありません。投入されるのは最新のテクノロジー、そして採用されるのは新しい戦闘システム(New Combat System)です。オリジナル版の特徴であった固定カメラ視点やQTE(クイックタイムイベント)主体の操作感に対し、現代的な再解釈や大幅な改修が加えられることは間違いありません。
なお、ボイスキャストについては、Judge氏ではなく、オリジナル版で長年クレイトスを演じたTC Carson(TC・カーソン)氏の復帰が確定しています。スタジオ側も「初期開発段階」であることを強調しており、発売まではまだ時間を要する見込みです。ファンの間では「2018年版のような肩越し視点になるのか、それともクォータービューを維持しつつアクションを刷新するのか」という議論が活発化しており、続報が待たれます。
2Dスピンオフ「Sons of Sparta」の苦戦
スタジオの未来に向けた大型プロジェクトが期待を集める一方で、直近のリリースに関しては厳しい現実に直面しています。先日サプライズ配信(Shadow-drop)された2Dアクション「God of War: Sons of Sparta」。本作は残念ながら、シリーズ史上最も低い評価を受ける結果となりました。
特に、初代「God of War」の生みの親であるDavid Jaffe(デイビッド・ジャッフェ)氏は、自身のYouTubeチャンネルで本作を痛烈に批判しています。30ドルで購入し約1時間プレイしたという同氏は、ストーリー偏重でゲームプレイが軽視されている点や、キャラクター描写が「一般的な子供向け番組のよう」であり、原作への敬意(Respect the license)を欠いていると指摘。「ジョン・ウィックがカフェで話しているだけの映画を作るようなものだ」と揶揄し、Mega Cat Studiosと共同開発された本作の方向性に強い疑問を呈しました。
またJaffe氏は、「Ninja Gaiden: Ragebound」や「Neon Inferno」、「Shinobi: Art of Vengeance」といった近年の高品質な2Dアクションゲームと比較し、「Sons of Sparta」のプロダクション品質が業界標準に達していないとも分析しています。この批判は、フランチャイズの拡大を急ぐあまり、品質管理がおろそかになっているのではないかという懸念を浮き彫りにしました。
総括
サンタモニカスタジオは現在、20周年を迎えた「God of War」フランチャイズの再構築と、Barlog氏による野心的な新作開発という二つの車輪を回しています。「Sons of Sparta」での躓きはあるものの、2027年に向けたロードマップ自体は極めて強固なものに見えます。
今夏に予定される新作発表は、同スタジオが「God of War」という特定タイトルへの過度な依存体制から脱却し、新たな柱を確立できるかどうかの試金石となるでしょう。晩夏に訪れるであろう正式なアナウンスを、世界中のファンと業界関係者が注視しています。


