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EA ・ Respawn 「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」正式発表 ─ 2026年発売へ

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EA、Respawn、Bit Reactorが開発を手掛ける「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」が2026年にPS5、Xbox Series X|S、PC向けに発売決定。クローン大戦期を舞台にしたシングルプレイヤーのターン制ストラテジー。カスタマイズ可能なリーダー「ホークス」となり、個性豊かな傭兵部隊「ゼロ・カンパニー」を指揮します。

EAとRespawn、Bit Reactorによる新作

エレクトロニック・アーツ(EA)とルーカスフィルムゲームスは、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の2日目において、注目を集めていた新作タイトル「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」を正式に発表しました。本作は、「Star Wars Jedi: Fallen Order」シリーズなどで知られるRespawn Entertainmentと、ストラテジーゲーム開発で実績のあるBit Reactorが共同開発する、シングルプレイヤー向けのターン制ストラテジーゲームです。発売は2026年を予定しており、対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X/S、およびPCとなります。

Star Wars ゼロ・カンパニー|公式発表トレーラー

発表の背景とゲーム概要

今回の発表は、事前にオンラインで情報の一部がリークされるなど、発表前から注目が集まっていました。リーク情報では、「XCOM」シリーズの影響を受けた戦術的なスター・ウォーズゲームの存在が示唆されていましたが、EAは4月14日に正式タイトル「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」を公表し、スター・ウォーズ セレブレーションでの詳細発表を予告していました。イベントでは、開発チームによるプレゼンテーションと共に、初のアナウンストレーラーが公開され、ゲームの具体的な内容が明らかになりました。

クローン大戦期を舞台にしたオリジナルストーリー

「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」の物語は、スター・ウォーズの世界の中でも特に人気の高い「クローン大戦」時代を舞台にした、オリジナルのストーリーが展開されます。ルーカスフィルムによると、この時代は共和国と独立星系連合(分離主義勢力)の双方が巨大な戦力を持ち拮抗していた珍しい時期であり、戦略ゲームの舞台として理想的だと考えています。

プレイヤーは、カスタマイズ可能な主人公「ホークス」となり、「ゼロ・カンパニー」と呼ばれる傭兵部隊を率いることになります。ホークスは元共和国将校であったものの、不名誉な形で退役した人物(disgraced former Republic officer)と設定されており、プレイヤーは名前、性別、種族を自由に選択できます。

ゼロ・カンパニーは、ジェダイ、密輸業者、クローン・トルーパー、ドロイド、マンダロリアンなど、多様な経歴を持つメンバーで構成される、エリートでありながら型破りな傭兵集団(elite but messy merc group)として描かれます。彼らは、正攻法では遂行困難な、一筋縄ではいかない任務を請け負い、プリクエル三部作における敵対勢力である独立星系連合のドロイド軍に立ち向かいます。

戦略性とカスタマイズ性の融合

開発を担当するBit Reactorは、本作を「映画のような体験ができ、気軽に始められるストラテジーゲーム」として、幅広いファン層にアピールすることを目指しています。その一方で、より手応えを求める戦略ゲームファン向けに、パーマデス(キャラクターの永久的な喪失)やセーブ回数制限といった、挑戦的な難易度設定も用意される予定です。

部隊編成では、Bit Reactorが本作のために作成したオリジナルキャラクターと、プレイヤーが自由に作成・カスタマイズしたキャラクターを組み合わせて運用できます。プレイヤーが作成したキャラクターのみで部隊を編成することも可能だとのことです。

発表されたオリジナルキャラクターには、ホークスと共に戦った経験を持つベテラン・クローンの「Trip」や、共和国に反感を抱きつつも〝影のような〟(shadowy)共通の敵を倒すために協力するアンバラン出身のスナイパー、そして倒れた師の任務を完遂しようとするジェダイ・パダワン(女性)などがいます。さらに、アストロメク・ドロイドだけで構成された部隊を運用することも可能だとのことです。これらの個性的なキャラクターたちは、必ずしも最初から互いに協力的とは限りませんが、共に任務をこなす中で連携が深まっていく、関係性の変化も描かれるようです。

拠点運営と広大なマップ

ミッションの合間には、「ザ・デン(The Den)」と呼ばれる拠点に戻ります。この拠点は、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年公開)に登場した場所をモチーフにしているとのことです。プレイヤーはここで、キャラクターのカスタマイズや新たな兵士のリクルート、装備のアップグレードなどを行うことができます。

また、拠点には巨大なホロマップが設置されており、これを使って戦況を確認したり、新たなミッションを選択したりします。ルーカスフィルムは、このマップが「スター・ウォーズのビデオゲームで最大級」であると説明しており、映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(2018年公開)に登場したヴァンドールや、アニメ「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」(2021年配信開始)に登場したアナクセスといった惑星がゲーム内に登場することも明らかにされています。

本作への期待と業界の注目点

本作「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」は、いくつかの点で業界から注目を集めています。まず、AAAタイトルの開発実績を持つRespawn Entertainmentと、「XCOM」シリーズの開発経験者らが設立したストラテジーゲーム専門スタジオBit Reactorとの協業体制です。これにより、高品質なビジュアルや演出と、奥深い戦略性を両立させることが期待されます。

次に、EAによるスター・ウォーズIP(知的財産)活用の新たな方向性を示している点です。近年アクションアドベンチャーが中心だったラインナップに、ターン制ストラテジーという異なるジャンルを加えることにより、より多様なプレイヤー層へアプローチしようとしていると考えられます。

さらに、人気の時代設定や、カスタマイズ性の高い傭兵部隊といったコンセプトは、熱心なスター・ウォーズファンと戦略ゲームファンの双方にとって魅力的な要素となるでしょう。初心者からヘビーユーザーまで楽しめることを目指す開発方針も、幅広いユーザー獲得に向けた戦略として注目されます。

「スター・ウォーズ ゼロ・カンパニー」は、2026年の発売に向けて開発が進められており、今後の続報が待たれます。本作はターン制ストラテジーというジャンルにおけるスター・ウォーズIPの新たな展開として、その完成度と市場での反響に大きな期待が寄せられています。

情報元:Kotaku

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