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「Oblivion Remastered」サプライズリリース!日本語対応、続編開発も進行中

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ベセスダが名作RPGリマスター「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」をXbox Game Pass/PC/PS5等でサプライズ発売!Virtuos開発、UE5採用でグラフィック刷新。4K/60fps対応、システム改善、QoL向上も。日本語対応、主要DLC同梱。Steamでは発売直後18万人超が同時接続。最新作「TES VI」開発も明言。

「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」がサプライズ発売

以前から噂されていた人気オープンワールドRPG「The Elder Scrolls IV: Oblivion」のリマスター版、「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」が、ベセスダ・ソフトワークス(Bethesda Softworks)より2025年4月22日に発表され、同日に発売されました。本作はXbox Game Pass(XboxおよびPC向け)、PC(Steam等)、そしてPlayStation 5向けに提供が開始されています。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered – Official Trailer

開発は、ベセスダとのパートナーシップのもと、フランスに拠点を置く開発会社Virtuos(ヴァーチャス)が担当しました。特筆すべき点として、Epic Games社のゲームエンジンUnreal Engine 5(UE5)を採用し、グラフィックやパフォーマンスが大幅に向上しています。PC版はSteamでの発売直後から同時接続プレイヤー数が18万人以上を突破し、売上ランキングでも一時トップを獲得するなど、極めて好調なスタートを切っています。

主な改善点と収録コンテンツ

「Oblivion Remastered」における大きな進化の一つが、UE5によるビジュアル表現の刷新です。マイクロソフトによると、「4K解像度、60fps(フレーム毎秒)でのパフォーマンス、全面的に刷新されたテクスチャ、ライティング効果、景観の改善」などが含まれており、2006年に登場したシロディールの世界が、現代的なグラフィック水準で蘇ります。

キャラクター、呪文、武器のアニメーションも一新され、オリジナル版にはなかった血しぶきのエフェクトや、スプリント(ダッシュ)機能も追加されました。さらに、快適なプレイのための「クオリティ・オブ・ライフ(QoL)」改善も多数施されています。

  • UIの改善 HUD(ヘッドアップディスプレイ)、メニュー、マップが再設計され、より直感的に操作可能。
  • ゲームシステムの調整 レベルアップシステム、所持重量制限、非戦闘系パークなどを調整。
  • 敵の強さ調整 プレイヤーレベルに応じた敵の強さ(スケーリング)も改善。
  • 利便性の向上 アクセシビリティ機能が強化されたほか、オートセーブ機能も追加。
  • カメラの改善 一人称・三人称視点カメラの挙動が改善され、三人称視点には照準が追加。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered – Official Reveal

本作は日本語にも対応しており、ゲーム本編に加えて、高く評価された大型拡張コンテンツ「Shivering Isles」と「Knights of the Nine」が標準で同梱されています。販売価格は、通常版が6,930円、デラックスエディションが7,980円に設定されています。デラックス版には、オリジナル版発売当時に話題となった「馬の鎧(Horse Armor)」セットを含む特別なアイテムや、デジタルアートブック、サウンドトラックアプリ、およびその他の追加コンテンツへのアクセス権が付与されます。また、Xbox Game Passにも対応し、配信されています。

サプライズリリースの背景と反響

「Oblivion」のリマスター版については、マイクロソフトによるActivision Blizzard買収に関するFTC(米連邦取引委員会)との裁判関連文書でその存在が示唆されて以来、リリースが確実視されていました。今回のサプライズ的な即日リリースという形式も、事前の報道通りとなりました。

オリジナル版「The Elder Scrolls IV: Oblivion」は、2006年3月20日にXbox 360とPCで発売され(コンソール版は当初Xbox独占、翌2007年3月20日(北米)にPS3版が発売)、その広大な世界、自由度の高いゲームプレイ、魅力的なストーリーで世界中のRPGファンを魅了しました。一方で、当時まだ目新しかったDLC(ダウンロードコンテンツ)として、馬の外見を変えるだけの装飾アイテム「馬の鎧」が比較的高価(300円)で販売されたことは、「些細な見た目変更にまで課金するのか」といった批判を呼び、大きな物議を醸しました。 これは、DLCという販売形態に対する当時のプレイヤーの戸惑いを象徴する出来事として記憶されています。

後にベセスダのトッド・ハワード氏は、「人々は何でも買うものです。それが(作り手として)推奨されるべきことだとは言いませんが。それでも、人々は何でも買ってしまうのです。それは(ビジネスとして)あまり健全なことではないですね。」と当時を振り返っています。

シリーズの今後:「The Elder Scrolls VI」の開発状況

同氏は発表時の配信で「私たちは明らかに第6章(TES VI)に取り組んでいます」と述べ、「『The Elder Scrolls』の素晴らしい点は、これまでの各章―Skyrim、Oblivion、Morrowind、Daggerfall、Arena―を振り返ることができることです。それぞれの作品が、その時代のロールプレイングゲームやオープンワールドゲームを定義しようと試みてきました」と語り、開発が継続していることを強調しました。

しかし、「The Elder Scrolls VI」がプレイヤーの手に届くまでには、まだかなりの時間が必要となる見込みです。本作が最初に発表されたのは2018年のE3であり、短いティザートレーラーが公開されただけでした。それから年月が経過し、発表から現在までの期間は、前作「Skyrim」(2011年発売)の発売から「TES VI」の発表までの期間を既に上回っています。 この長い待ち時間に、ファンの期待は高まる一方です。

開発の具体的な進捗については公式な発表は少ないものの、トッド・ハワード氏自身も、過去のインタビューで「TES VI」の発表が早すぎたかもしれないと認め、「おそらくもっとカジュアルに発表すればよかった」と語っています。

ベセスダで長年パブリッシングを統括してきた(現在は退社した)ピート・ハインズ氏も、2023年後半に「『TES VI』に関する新たな情報を聞けるのはまだ数年先になるだろう」と述べており、ゲームの詳細が明らかになるまでには、さらなる忍耐が求められそうです。ベセスダ・ゲーム・スタジオは、世代を定義するような大規模オープンワールドRPGの開発に長い時間をかけることで知られており、「TES VI」もその例に漏れず、壮大なプロジェクトとなることが予想されます。

最後に

「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」のサプライズリリースは、オンライン上で大きな話題となり、発売直後から商業的にも成功を収めています。Unreal Engine 5によるグラフィックの向上と、現代的なプレイ感覚をもたらすQoL改善は、新規プレイヤーだけでなく、オリジナル版のファンにとっても魅力的な内容と言えるでしょう。同時に、待望の「The Elder Scrolls VI」の開発も継続中であることが確認され、本作はシリーズファンの期待をつなぐ重要な一作となりそうです。

情報元:Gamespot
画像イメージ:Bethesda Softworks公式サイト

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