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「スプリンターセル ブラックリスト」Steam版発売から12年後に実績機能を実装へ

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Ubisoftが、2013年発売のシリーズ第6作目となる名作ステルスアクション「スプリンターセル ブラックリスト」Steam版に対し、約12年ぶりに実績機能を追加するアップデートを配信。同社のSteam戦略の一環と見られるこの動きは、開発が待たれる初代「スプリンターセル」リメイクへの期待も高めています。

Ubisoftは、2013年に発売した人気ステルスアクションゲームシリーズ第6作目「スプリンターセル ブラックリスト」(Tom Clancy’s Splinter Cell Blacklist)のPC(Steam)版に、2013年の発売以来となる約12年ぶりのアップデートを配信し、待望の「実績」機能を追加しました。シリーズ伝統のステルス性と、より高いアクション性を融合させた本作は、アクション重視の方向性に賛否両論ありつつも、シリーズ最新作として多くのファンから根強い支持を受けています。しかし、本作を最後に「スプリンターセル」シリーズは長らく新作が登場しておらず、今回の動きは、同社がこの象徴的なスパイシリーズを今なお重要視している証として注目されています。

Steam実績が過去のプレイ実績も自動反映

今回のアップデートにより、「スプリンターセル ブラックリスト」のSteam版で実績機能が利用可能になりました。実績の内容は、既存のXbox 360版およびUbisoft Connect版で提供されていたものに基づいています。ただし、2023年8月にオンラインマルチプレイヤーサーバーが停止したことを踏まえ、現在は解除不可能なオンライン専用の実績19項目は、今回のSteam版からは除外されています。

特筆すべきは、実績解除のためにゲームを最初からプレイし直す必要がない点です。Steamストアページの公式アナウンスによれば、「既にゲーム内で達成した項目については、実績が過去のプレイデータに基づいて自動的に解除されます。この同期を行うためには、一度ゲームを起動する必要があります」とのことです。これにより、過去にUbisoft Connectで解除していた実績も、ゲーム起動後にSteam上で自動的に反映され、プレイヤーはスムーズに実績リストを更新できます。

UbisoftのSteam戦略転換との関連

今回のアップデートは、近年のUbisoftにおけるPCプラットフォーム戦略の変化を反映したものと考えられます。同社は過去、一部タイトルを自社のUbisoft ConnectやEpic Games Storeで時限的に独占販売する方針を採っていましたが、近年はSteamプラットフォームでの展開を再び強化する動きを見せています。例えば、昨年12月には発売から11年を経た「アサシン クリード IV ブラック フラッグ」が、今年2月には「ウォッチドッグス2」がSteamで配信開始されました。また、2025年3月発売の最新作「アサシン クリード シャドウズ」も、他プラットフォーム版と同時にSteamでリリースされています。

初代リメイクへの高まる期待

「ブラックリスト」のアップデートが特に注目される背景には、初代「スプリンターセル」リメイク版に対するファンからの根強い期待があります。Ubisoftは約4年前の2020年12月にリメイク版の開発を正式発表したものの、その後、具体的な進捗に関する情報はほとんど公開されていません。

Splinter Cell Remake: Stepping Out of the Shadows | Ubisoft [NA]

以下は現時点での推測に基づく考察です:
今回の動きが、水面下で開発が着実に進んでいることの表れではないかと期待が寄せられています。さらに、最新作「アサシン クリード シャドウズ」において、光源を破壊して闇に紛れるといった、「スプリンターセル」シリーズを象徴するステルス要素が採用されたことも、憶測を呼ぶ一因となっています。Ubisoftは開発技術を複数のタイトル間で共有することで知られており、これがリメイク版の開発で培われた技術の応用ではないか、との見方も出ています。2002年に発売されたシリーズ屈指の人気作である初代の発売から20周年という節目も過ぎた今、リメイク版に関する新たな情報公開への期待は高まっています。

過去作への継続的なサポート姿勢

Ubisoftが近年アップデートを実施しているのは、「スプリンターセル」シリーズに限りません。例えばPlayStation 5版では、2014年に発売された「ファークライ4」が2023年のアップデートにより60fps動作に対応しました。同様のパフォーマンス向上アップデートは、「アサシン クリード シンジケート」、「ゴーストリコン ブレイクポイント」、「ディビジョン2」といった他の過去作に対しても行われています。このように、同社が既存タイトルの価値維持やプレイ体験の向上に積極的に取り組む姿勢を見せていることは、「スプリンターセル」シリーズ復活への期待感をさらに高める要因となっています。

リメイク版はどうなる?今後の展望

「スプリンターセル」リメイク版に関する最新の公式情報は、2022年9月に開発チームが「スプリンターセル」シリーズのルーツに立ち返る方針を示したものです。初代の発売から20年以上が経過した現在、今回の「ブラックリスト」へのアップデートは、待望のリメイク版、ひいてはシリーズ全体の本格的な再始動に向けた布石となるのでしょうか。今後のUbisoftからの続報に注目が集まります。

情報元:Inverse

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