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「Half-Life 3」は最終章か?Valveトップ、ゲイブ氏は脳科学分野へ注力

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長年待望されてきた、Valveによる人気シリーズ最新作「Half-Life 3」について、シリーズ最終章になるとの噂を複数のメディアが報じています。その一方で、開発元であるValveの共同創設者兼社長ゲイブ・ニューウェル氏は、脳とコンピューターを直接接続する技術を開発するベンチャー企業Starfishの共同創業者として参画し、注目を集めています。

長年の沈黙は破られるか?「Half-Life 3」の新たな噂

2004年発売の「Half-Life 2」は、革新的な物理演算と卓越したストーリーでゲーム史に残る傑作とされています。その後、エピソード形式で続編が展開されたものの、「Half-Life 2: Episode 2」が衝撃的なクリフハンガーで終了して以来、主人公ゴードン・フリーマンの物語は十数年間、途絶えたままです。

ファンはその間、続編「Half-Life 3」(通称)の登場を長らく待ち望んできました。2020年リリースのVR専用タイトル「Half-Life: Alyx」は、物語の核心に迫るエンディングでファンを再び驚かせ、シリーズ継続への期待を大きく高めました。そして最近、海外から「Half-Life 3」に関する新たなリーク情報が報じられています。

一部海外メディアによれば、「Half-Life 3」は開発の後期段階にあるとされ、従来の噂より具体的な進展を示唆する内容です。

「Half-Life 3」はシリーズ最終章か

著名リーカーDanielRPK氏がPatreonで発信した情報によると、開発中と噂される「Half-Life 3」は、Valve社内で「シリーズ最終章」と位置づけられている可能性がある模様です。この噂が事実なら、ファンは物語の結末を見届ける喜びに加え、シリーズ完結への寂しさも感じる複雑な心境になるでしょう。

Valveがこうした判断に至った背景には、過去の開発の困難さが影響しているのかもしれません。「Half-Life 2: Episode 3」の開発は多くの障害で頓挫したとされ、長期的な開発とファンの大きな期待は、開発チームにとって相当なプレッシャーだったと推察されます。そのため今回の「Half-Life 3」で物語に区切りをつけ、シリーズへの長期的な関与を避けたいという意向がValve社内にあるとも考えられます。

もちろん、これらは現時点で噂に過ぎず、Valveからの正式発表はありません。しかし、「Half-Life: Alyx」が「Episode 2」のエンディングに直接繋がり、新たな展開を予感させた点を踏まえると、Valveが物語を特定の方向へ導こうとする意図も見て取れます。

Valveトップ、ゲイブ氏の関心は脳科学へ

「Half-Life 3」の噂がゲームファンの注目を集める一方、Valveの共同創設者兼社長ゲイブ・ニューウェル氏は、全く異なる分野へも強い関心を寄せています。海外メディアThe Vergeの報道によると、同氏は脳とコンピューターを直接接続するインターフェース技術「ブレイン・コンピューター・インターフェース」(BCI)を開発する新興企業「Starfish」に、共同創業者として名を連ねているとのことです。

Starfish社は「脳と対話する新しい方法を可能にする幅広い基盤技術を開発している」とされ、単一チップ埋め込みではなく複数の小型インプラントを用いる手法を模索中です。ワイヤレス給電可能な低消費電力チップの開発も目標の一つで、技術開発は段階的に進められている模様です。

現時点ではStarfish社の技術は主に医療分野での応用が中心のため、すぐにゲームへ応用され、思考だけでキャラクターを操作する未来が訪れるわけではありません。しかし、ゲーム業界の重鎮であるニューウェル氏がこの分野に共同創業者として関与している事実は、長期的にはゲームと脳科学の融合が現実となる可能性を示唆しています。

ゲームの未来とニューラルインターフェース

ゲイブ氏のStarfishへの参画は、「ニューラルインターフェース」技術への同氏の期待の現れと言えるでしょう。この技術が発展すれば、将来的にはコントローラーやキーボードなどの物理デバイスを介さず、人の思考や神経活動をコンピューターへ直接伝え、より直感的で没入感の高いゲーム体験が実現するかもしれません。

「Half-Life 2: Episode 2」の発売から、「Half-Life 3」とされる作品の登場が噂される現在まで、すでに長い時間が経過しています。もし「Half-Life 4」のような続編が構想される頃には、Starfish社などが開発する脳科学技術が飛躍的な進歩を遂げ、ゲームのあり方自体を根底から変えている可能性も十分に考えられます。

シリーズの行方とValveの戦略

たとえ「Half-Life 3」がゴードン・フリーマンの物語の最終章になったとしても、「Half-Life」の広大な世界観が完全に終わるとは考えにくいでしょう。「Half-Life: Alyx」のようなスピンオフ作品や、世界観を共有する新たなIP(知的財産)が登場する可能性も十分にあります。

「Half-Life 3」の噂やニューウェル氏の脳科学分野への関与は、Valve社が短期的なコンテンツ開発と長期的な視点での技術革新を両立させようとしている表れなのかもしれません。

現時点で「Half-Life 3」に関する公式情報は少なく、ファンは噂に一喜一憂しています。しかし、Valveの動向はゲーム業界の未来を占う上で常に重要な示唆を与えてくれます。シリーズの新たな展開を期待しつつ、同社が切り拓く新たな技術フロンティアにも注目が集まっており、今後の正式発表が待たれます。

情報元:Comicbook

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