
ゲリラゲームズが「Horizon」シリーズ最新作となる3人協力型アクションを発表。PS5とPC向けの本作は、ローグライト要素とチーム連携を重視した戦闘が融合する意欲的な一本です。2026年2月末にはクローズドプレイテストを実施。「Horizon Hunters Gathering」の全容とは?
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と開発スタジオのGuerrilla Games(以下、ゲリラ)は2026年2月6日、「Horizon」シリーズ最新作となるオンライン協力型アクションゲーム「Horizon Hunters Gathering」を正式発表しました。対応プラットフォームはPlayStation 5とPCで、発売日は現時点では未定です。
本作は、全世界で累計4,000万本を超えたオープンワールドアクションRPG「Horizon Zero Dawn」および「Horizon Forbidden West」と世界観を共有するスピンオフ作品です。従来の写実的で重厚なビジュアルとは異なり、どことなく「フォートナイト」を彷彿とさせるような、ややコミカルでスタイライズされたグラフィック表現を採用しているのが大きな特徴です。
戦術的連携とローグライトの融合
「Horizon Hunters Gathering」は、最大3人のプレイヤーが”狩人(ハンター)”としてチームを組み、脅威を増す機械獣に立ち向かうタクティカル・協力型アクションゲームです。
ゲームディレクターのArjan Bak氏は、戦闘システムについて「高い戦術性を備え、状況判断と高度なスキルが求められる設計になっている」と説明しています。同氏はゲリラで長年キャリアを積み、「Horizon Zero Dawn」ではデザインディレクターとして開発に携わった経歴を持つ人物です。プレイヤーは、敵の動きを読み、チームメンバーと連携して攻撃のタイミングを合わせ、各自のアビリティを活かして強力な機械獣を攻略していきます。
注目すべきは、周回プレイを前提とした〝ローグライト要素〟の導入です。プレイヤーは戦闘を通じてパークや武器強化、ステータスアップを獲得でき、挑戦を重ねるごとに異なる強化の組み合わせを試せます。これにより、プレイスタイルやチーム構成に最適化したビルド構築が可能になります。
ローンチ時には、近接戦や遠距離攻撃など異なる戦闘スタイルを持つ複数のハンターが登場予定です。公式発表によれば、戦線を支える「ソルジャー」、影から支援する「インフィルトレーター」、戦場で輝く「チャンピオン」、波乱の過去を抱えた「マーセナリー」、最後の任務に挑む「ベテラン」など、多様な役割タイプが用意されています。
2つのモードと拠点機能の詳細
発表に合わせ、本作の核となる2つのゲームモードが公開されました。どちらもリプレイ性と熟練度を重視した設計です。
- Machine Incursion(マシーン・インカーション):部族を襲う大規模な機械獣の群れを撃退する高難易度ミッション。地下ゲートから次々と現れる敵の波状攻撃と、ボス率いる軍勢に挑みます。暴風雨の中、ランダム出現のパワーアップを回収しつつ、チームで連携して戦います。
- Cauldron Descent(コールドロン・ディセント):構造が変化する多段ダンジョンを攻略するモード。各部屋をクリアするごとにパワーアップや報酬を獲得し、深部へ進みます。凶悪な機械獣や複雑な障害物が、チームの連携を極限まで試します。
ローンチ時には、独自の雰囲気と課題を持つ4つの大規模環境が用意されます。プレイヤーは危険な機械獣を狩りながら、多彩なロケーションを巡り、ミッションや物語を進めます。
ミッションの合間には、ハブエリア「Hunter’s Gathering(ハンターの集い)」を利用可能。このカスタマイズ可能なキャンプサイトで、装備アップグレードやロードアウト調整、他プレイヤーとの交流・チーム編成が行えます。戦果を共有し、次の狩りに備える活気ある社交の場としても機能します。
正史となる物語と開発の背景
本作の物語は「Horizon」ユニバースの正史(カノン)として位置づけられ、「Zero Dawn」「Forbidden West」、VR作品「Call of the Mountain」の世界を拡張します。新キャラクターや脅威、謎を導入しつつ、製品版発売後もアップデートで継続展開予定です。物語キャンペーンはNPCとソロ、または他プレイヤーと協力プレイが可能です。
スタジオディレクター兼アートディレクターのJan-Bart van Beek氏は発表映像で、「シングルプレイヤーゲームはスタジオの重要な柱であり、私たちのアイデンティティの大きな部分を占めている」と明言し、ナンバリングタイトル制作を継続する姿勢を示しました。一方で、本作は「新しい挑戦」だと強調しています。
開発チームは、FPS「KILLZONE」シリーズのマルチプレイ知見と「Horizon」の成功を融合させる構想を長年温めてきました。ゲームディレクターArjan Bak氏は、「Horizonの世界を構想した当初から、プレイヤー同士の協力狩りを夢見てきた」と振り返り、慎重さと野心、情熱を込めて実現に取り組んでいると語っています。
MMO版「Steel Frontiers」との違い
なお、Horizonシリーズでは、NCSoft開発のMMORPG「Horizon Steel Frontiers」も発表されています。こちらはPC向けの大規模多人数オンラインRPGで、「Hunters Gathering」とは異なるゲーム体験を提供する予定です。
「Steel Frontiers」は、「Deathlands」と呼ばれる地域を舞台に、プレイヤーが部族固有の特性や外見、装備を組み合わせた独自のマシンハンターを作成できる本格的なMMORPGです。大規模レイドや高度な戦闘システムを備え、広大なオープンワールドでの長期的なプレイが特徴となっています。
一方、「Hunters Gathering」は3人協力型の戦術的アクションに特化し、短時間で完結するミッションとローグライト要素による周回プレイを重視した設計です。公式発表によれば、「Hunters Gathering」はややスタイライズされたビジュアルを採用しているのに対し、「Steel Frontiers」は本編に近い写実的な表現を維持しています。
SIEは同じIPで異なるゲーム体験を提供することで、シングルプレイヤーの重厚な物語(本編)、戦術的な協力プレイ(Hunters Gathering)、持続的なMMO体験(Steel Frontiers)という多角的なアプローチを図っていると見られます。
2月末開始のテストと今後の展開
ゲリラは2026年2月末より、PS5およびPC向けに「Horizon Hunters Gathering」のクローズドプレイテスト(CBT)を実施します。PlayStationベータプログラム経由で参加者を募集し、選ばれたプレイヤーが開発初期ビルドを体験可能です。対象地域や対応言語は未定です。
テストでは「Rem」(タンク役)、「Sun」(サポート役)、「Axel」(タクティシャン)の3ハンターが使用可能。それぞれ独自の戦闘スタイルを持ち、役割分担やチームワークを試せます。ただし、物語キャンペーンは非対応で、ゲームプレイシステムの検証に特化します。
本作はPS5とPC間でクロスプレイ・クロスプログレッションに対応。同一PlayStationアカウントでプラットフォームをまたいでシームレスに継続可能です。
公式Discordサーバー(英語)が開設され、開発状況やテスト情報を定期配信予定です。同社による「KILLZONE」以来のマルチプレイ回帰作として、2月末テストのフィードバックが今後の方向性をどう形作るかに注目が集まります。
情報元:Eurogamer


