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「メトロ」最新作「Metro 2039」今冬発売決定 ― 独裁と核の恐怖が暴く現代の真実

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開発元4A Gamesが放つ「Metro 2039」は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて物語を全面刷新。指名手配中の原作者グルホフスキー氏も協力し、権威主義の暴走と核の脅威を鋭く描写します。単なるゲームを超え、現実の国際情勢とリンクする究極のサバイバル体験が、2026年冬、ポスト・アポカリプス作品に新たな歴史を刻みます。

ディープシルバー(Deep Silver)および開発元の4A Gamesは、核戦争後のモスクワを舞台とした人気サバイバルシューターシリーズの最新作「Metro 2039」を、2026年冬に発売すると発表しました。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Xboxクラウドゲーミング対応)です。本作は「メトロ エクソダス」から7年ぶりのシリーズ最新作となります。あわせて、6分間のリビールトレーラーおよび、開発スタッフによる15分間のショーケース配信も公開されました。

2039年、独裁下のモスクワ地下鉄が舞台

本作の舞台は、核戦争から25年が経過した2039年のモスクワ地下鉄です。かつて対立していたメトロ内の各勢力は「ノヴォライヒ(Novoreich)」として統合され、指導者ハンターのもとで独裁体制が敷かれています。スパルタン戦士として知られるハンターは、プロパガンダと誤った情報を用いて地下の人々を統制し、表向きは地上の生活を謳いながらも、実態としてはコミュニティを地下深くに留めています。

プレイヤーは、シリーズで初めてメインキャラクターとなる新たな人物「ストレンジャー」を操作します。本作はメインシリーズとして初めてアルチョムを主役に据えない作品となります。ストレンジャーは悪夢に苦しめられており、二度と戻らないと決意していたメトロへと再び足を踏み入れることとなります。物語にはシリーズ第1作から登場する謎の存在「ダーク・ワン(Dark Ones)」との関わりも示唆されており、前作以上に心理的ホラーの要素を強めた内容になると予想されます。

本作では主人公にフルボイスが採用されており、従来の無口な主人公から転換することで、より深みのあるストーリーテリングを目指しています。ゲームプレイはシングルプレイヤー専用のキャンペーンとして構成されており、探索、サバイバル、戦闘、ステルスを融合させたシリーズ伝統のスタイルを継承しています。

ウクライナ情勢が投影された深淵な物語

本作の開発には、現実世界の情勢が大きな影響を与えています。4A Gamesはウクライナで設立されたスタジオであり、現在も多くのウクライナ人スタッフを含む、25カ国以上の国籍を持つメンバーがキエフとマルタの拠点で開発を続けています。2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、当初のシナリオを大幅に見直す契機となりました。

開発チームによれば、この戦争の経験が物語に「選択、行動、結果、そして未来を確保するための代償」という視点をもたらしたといいます。本作は「メトロ」シリーズの正統な続編でありながら、「ウクライナの視点」を色濃く反映した作品となっています。プロパガンダによる情報操作や、閉鎖的な空間における権威主義の台頭といったテーマは、開発チームが現在の国際情勢に対して抱く問題意識に基づいたものです。

亡命中の原作者が抱く、現代への危機感

本作は、原作者であるドミトリー・グルホフスキー氏の協力のもとで制作されています。同氏はロシアによるウクライナ侵攻を公然と批判し、2022年にロシアを離れました。その後、ロシア当局は同氏がロシア軍による攻撃等に関する情報を拡散したとして起訴手続きを進めており、有罪となった場合には最長15年の禁錮刑が科される可能性があります。(※本件は2026年現在の公開情報に基づきます)

ロシア国内において、同氏の著作には「外国の代理人」という表示が義務付けられ、未成年への販売も禁止されています。しかし、同氏の作品は現在もロシア国内でベストセラーとなっており、侵攻以降も売り上げが好調であることを本人も認めています。

グルホフスキー氏は、終末時計が「午前零時の90秒前」を指す現状に対し、「冷戦時代には、外交官や国家元首が他国の首都への核使用をもって超大国を脅迫することはなかった」と述べ、現代の核をめぐる言説に懸念を表明しています。一方で、ロシア政権については「非常に現実主義的であり、核による破滅を望む動機は薄い」との見方を示しており、核戦争が直ちに現実のものになるとは考えていないとしています。

最新技術が織りなす究極の光影と没入感

技術面において、本作では自社製エンジン「4A Engine」の性能を最大限に引き出しています。最新のレイトレーシング技術を全面的に採用することで、暗いトンネル内における光と影の表現が向上しました。これにより、シリーズの特徴であるステルス性や、未知の変異体との遭遇における緊張感がより鮮明に描き出されます。

現実と交錯するサバイバルの意義

「Metro 2039」は、単なるポスト・アポカリプスを題材としたビデオゲームの枠組みを超える作品となる可能性があります。本作は、祖国の情勢に直面しながら制作を続ける開発者たちと、信念のために国外へ移った原作者の背景を色濃く反映しています。

「地下メトロという現代のノアの方舟で、人類はいかに生きるべきか」という問いは、核の脅威が現実味を帯びる現代において、改めて深い意味を持つものとなるでしょう。2026年冬、本作がどのような体験をもたらすのか、世界中のファンや業界関係者から注目が集まっています。

情報元:GamespotReuters

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