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1047 Games新作「EMPULSE」発表 ― Titanfallを意識したメカ×高速FPS

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「Splitgate」開発元の1047 Gamesが、新作6v6ムーブメントシューター「EMPULSE」を発表しました。壁走りやグラップル、マップ上のメック争奪を特徴とする本作は、2026年に早期アクセス開始予定です。前作「Splitgate 2」の失敗を経て、スタジオが原点回帰を図る背景と開発の詳細を整理します。

1047 Gamesは2026年5月20日、新作マルチプレイヤーシューター「EMPULSE(エンパルス)」を発表しました。本作はPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けに開発中で、2026年中に早期アクセスを開始する予定です。なお、Steamのストアページは公式発表に先立って先行公開される形となりました。これについて同社はX(旧Twitter)の公式投稿で、「リークが起きることは認識していたが、早期のフィードバック取得を優先してそのリスクを受け入れた」と説明しています。

ゲームの基本情報

「EMPULSE」は、6対6のチーム戦を基本とした高速移動系シューターです。舞台は「ポスト・ユートピア」の未来都市「Freehold(フリーホールド)」で、プレイヤーはこの都市の街並みを縦横に駆け回りながら対戦します。

本作は「Titanfall」シリーズから明確な影響を受けており、CEOのイアン・プルルー氏はスタジオ内に多くのTitanfallファンがいることを認めています。同氏はSummer Game Fest 2025(SGF)の壇上でも「毎年同じCall of Dutyをプレイするのには飽き飽きしている。Titanfall 3があれば」と発言して会場から拍手を受けており、この発言は現在、Empulseの開発を念頭に置いたものだったと受け取ることもできます。

ビジネスモデル(基本無料か買い切りか)については現時点で明らかにされていません。

ゲームプレイの詳細

移動システム

本作では「移動」がゲームプレイの中核を担います。主な移動アクションは以下の通りです。

  • ウォールラン: 前方・後方への壁走りが可能で、立体的な移動を支えます。
  • グラップリングフック: ワイヤーを射出し、高所への移動や振り子状の機動に使用します。
  • Holojump(ホロジャンプ): 強力な跳躍を可能にするギミックです。プルルー氏は、スノーボードゲーム「SSX Tricky」のような「フロー状態(没入感のある連続的な動き)」を目指したと語っています。
  • P.A.I.N.T.システム: 「Plasma Activated Infusion of NanoTech」の略で、爆弾を地面や壁に投げることで表面の性質を変化させ、移動速度の上昇やジャンプ力の強化を得られます。これはValveの「Portal 2」のペイントメカニックから着想を得たものです。前作「Splitgate」シリーズがPortalに触発されたゲームであったように、ポータルの要素は形を変えて本作にも引き継がれています。

これらを連鎖させることで、プレイヤーが立ち止まることなく動き続ける戦闘体験を実現するとしています。

メックシステム

本作のメックは、各プレイヤーが個別に呼び出せる「Titanfall」方式とは異なります。マップ上の特定地点に一定時間ごとに出現する「パワーウェポン(争奪資源)」として機能し、プルルー氏は「Halo」シリーズでロケットランチャーを奪い合う感覚に近いと説明しています。

メックは重火器、固有のアビリティ、膨大な耐久力を備えており、確保した側は戦況を大きく有利に進められます。逆にチームで連携して撃破することで、劣勢をひっくり返すことも可能です。

開発の経緯

Splitgate 2からのピボット

2025年、1047 GamesはSGFでSplitgate 2を発表しましたが、プルルー氏がMAGAスタイルの「Make FPS Great Again」ハットを着用してCall of DutyやHaloを揶揄するスピーチを行ったこと、そのゲーム自体が高額なマイクロトランザクションと多くの問題点を抱えていたことで、コミュニティの強い反発を招きました。

その約1か月後、同社はSplitgate 2を「アンローンチ」し、人数非公表のレイオフを実施しました。同作は2025年12月に「Splitgate: Arena Reloaded」として再リリースされましたが、勢いを取り戻すには至りませんでした。「現実として、プレイヤーベースが十分な規模に達していなかった」とプルルー氏は認めています。

また、Splitgate 2の開発においてはリーク対策として情報を厳しく秘匿したため(プルルー氏は当時のチームの姿勢を「パラノイア的だった」と表現)、リリース前にコミュニティからのフィードバックを十分に得られなかったことも反省点として挙げています。

EMPULSEの誕生

EMPULSEはこうした状況の中、水面下で動いていた2つのプロトタイプから生まれました。一つはスノーボード的な滑走アクションとポータルを組み合わせたもの、もう一つはファンから長年要望されていた壁走りを実装したものです。これら2つを統合し、独立した新作として発展させたのが本作です。

開発は当初15人のチームで始まりました。これは初代Splitgateの立ち上げ時と同じ人数だとプルルー氏は述べています。現在は2025年のレイオフ後に残った約100名の大部分がEMPULSEに注力しており、同作はスタジオの「最優先事項」と位置づけられています。Splitgate: Arena Reloadedのサポートは継続されるものの、大きなアップデートは当面見込みにくい状況です。Splitgate: Arena Reloadedの今後についてプルルー氏は「信じてはいる。良いゲームだと思う。ただ、何が必要なのか、正直なところよくわからない」と率直に述べています。

スタジオの方針と今後の展望

プルルー氏は、ライブサービス型ゲームが失敗する要因の一つとして「市場のトレンドを追いかけること」を挙げ、スタジオ自身もその過ちを犯したと認めています。EMPULSEではその反省を踏まえ、プレイヤーが求めている体験を提供することに集中するとしています。「次のFortniteや次のCall of Dutyを目指す必要はない。プレイヤーが求めているゲームを作ればいい」というのが現在の姿勢です。

また、初代Splitgateが早期アクセスを通じてコミュニティと共に成長した経緯を踏まえ、EMPULSEでも同様のアプローチを採用します。「初日に百万本売ることを目指しているわけではない」とプルルー氏は述べており、着実にゲームを磨き上げることを優先する方針です。

一方で、同氏はスタジオが過去数年間でプレイヤーの信頼を何度も求めてきた事実も認識しています。その信頼が必ずしも報われてきたわけではない以上、今回も相応の時間と実績が必要になるとしています。

現在Steamのストアページは「近日登場」として公開されており、正式な発表の場としてはSummer Game Festが予定されています。

情報元・画像イメージ:PolygonSteam

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