ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、PlayStation Studiosを含む広範な構造改革を発表し、各スタジオでの人員削減が発表されました。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2月27日、傘下のゲーム開発スタジオ群であるPlayStation Studiosにおいて、大規模な構造改革を実施することを発表しました。この改革は、各スタジオの人員削減を含むもので、ゲーム業界全体に大きな波紋を呼んでいます。対象となるスタジオには、Insomniac Games、Naughty Dog、そしてテクノロジー、クリエイティブ、サポートに関わるチームが含まれます。
特にUKおよびヨーロッパのスタジオでは、London Studioが解散し、GuerrillaおよびFirespriteでも人員削減が予定されています。加えて、全体的には小規模な削減も行われる見通しです。
SIEは、PS5発売から4年目を迎え、変化の激しいゲーム業界に対応するため、事業環境の見直しが必要と判断しました。また、没入感のあるストーリー重視のゲーム開発を継続しつつ、オンラインやソーシャルゲーム体験の提供など、新たな取り組みにも注力していく必要があるとしています。
今回の構造改革により、多くの優秀なクリエイターが影響を受け、ゲーム業界全体に波及していくことが懸念されています。SIEは、クリエイターへの支援や再就職サポートなどを積極的に行うとしていますが、業界全体の雇用環境に影響を与える可能性は避けられないでしょう。
さらに、一部のプロジェクトが中止されることも発表されました。SIEは、常に変化する市場状況に柔軟に対応するため、戦略的にプロジェクトを中止する必要があると説明しています。中止されたプロジェクトに関与したクリエイターの才能や情熱に問題があったわけではありません。
SIEは、今後もクリエイター主導の組織として、高品質なゲーム開発を継続していくと強調しています。また、シリーズタイトルの進化と、新たなゲーム体験の提供にも注力していくとしています。
今回の構造改革は、PlayStation Studiosにとって大きな転換点となる可能性があります。多くの人材が流出する中、SIEがどのように組織を再編し、どのようなゲームを送り出していくのか、今後の動向が注目されます。
情報元:SIE.Blog