EA Japanの日本代表であるショーン・ノグチ氏は、日本のゲーム評価機関CEROの評価基準が曖昧で一貫性に欠けていると指摘しました。
EA Japanのトップであるショーン・ノグチ氏は、人気ゲーム「Dead Space」のリメイク版がCEROから評価を受けず、日本での販売が実質的に禁止されたことに対し、CEROの評価基準が曖昧で一貫性がないと指摘しました。
CEROは、ゲームの内容を審査し、年齢区分を設ける日本の機関です。しかし、ノグチ氏は、CEROの評価基準が曖昧で、審査員によって判断が異なる場合があるため、ゲーム開発者や販売者にとって大きな負担になっていると訴えています。
具体的には、「Dead Space」と「Stellar Blade」はどちらも暴力的な描写が含まれているにもかかわらず、「Dead Space」だけが販売禁止になった理由が明確ではないと指摘しています。
ノグチ氏は、「CEROって何? Dead Spaceがダメなのは、損傷部分や内臓が見えているからだと言うんですが。ここには断面図も内臓もありますよね。だからCERO Dを使っているとは納得できないですね」と自身のSNS上で発言しています。
ノグチ氏は、「CEROの評価基準は理解しにくく、ゲーム業界に混乱をもたらしている」と述べ、CEROが明確な基準に基づいて審査を行うよう求めています。
CEROの曖昧な評価基準がゲーム業界に混乱をもたらしている
ゲーム愛好家ならご存知の「CERO」。ゲームソフトに貼られているあのマークは、対象年齢を示すだけでなく、購入する際の内容確認の目安にもなります。しかし、CEROの評価基準が曖昧で、ゲーム業界に混乱をもたらしているという指摘もあります。
この問題について、ゲーム評論家のノグチ氏は「これは日本のレビュープロセス全体の曖昧さに対する批判であり、他のタイトルのレビュープロセスでも同様の曖昧さが見られる」と指摘しています。
なお、ノグチ氏は自身のSNS上で、「私の投稿はStellar Bladeに対する批判ではなく、CEROに対するものです。Stellar Blade自体に悪意を持っていません。楽しかったし、購入をお勧めします。」と述べています。
一方、「Stellar Blade」はCERO Dの評価を受け、公式アカウントは日本を含む全ての国で無修正版を提供すると発表しました。「Stellar Blade」はPlayStation 5限定で4月26日に発売予定です。
情報元:VGC