Arkane Studiosの創設者ラファエル・コラントニオが手掛けるWolfEye Studiosの新作RPGが、「Fallout」と「Dishonored」の融合を目指した新しいゲーム体験を提供します。1900年代の別世界のアメリカを舞台に、自由度の高いクエストとオープンワールド探索を楽しめる一人称アクションRPGです。
新作RPGの詳細：1900年代の別のアメリカが舞台
Arkane Studiosの創設者ラファエル・コラントニオ氏率いるWolfEye Studiosの新作RPGの詳細が明らかになりました。本作は、1900年代の架空のアメリカを舞台にした一人称視点のアクションRPGで、レトロなSF要素を取り入れた広大な世界が特徴です。プレイヤーは自由度の高いクエストに挑戦し、オープンワールドのようなシームレスな世界を探索します。この新作は、「Fallout」と「Dishonored」の要素を融合させた、野心的なタイトルとして注目を集めています。
多様なアプローチが可能
クリエイティブディレクターのコラントニオ氏は、「これまで私たちが手がけてきたRPGの要素をさらに進化させた作品です」と述べ、プレイヤーが自由に選択できる多様なアプローチがゲームの魅力であることを強調しました。クエスト達成には、戦闘やステルス、交渉など様々な方法が用意されており、プレイヤーは自身のプレイスタイルに合わせてゲームを進めることができます。この自由度の高さは、コラントニオ氏が以前手掛けた『Prey』にも通じるものであり、本作ではさらに深化しています。
さらに、シームレスなオープンワールドが舞台となる本作では、プレイヤーは「どこへでも行ける」自由な探索を楽しめます。コラントニオ氏は、物語が「プレイヤーの選択によってダイナミックに展開する」と述べ、アメリカを舞台にした独自の世界観がプレイヤーの冒険に影響を与えることを示唆しています。
レトロフューチャーなアートスタイル
ビジュアル面では、WolfEye Studiosはレトロな世界観を採用し、独自のアートスタイルを確立しました。公開されたスクリーンショットには、荒涼とした峡谷や岩山が描かれ、西部劇を彷彿とさせつつも、独自のビジュアル表現が特徴的です。コラントニオ氏は「本作はSF文学に根ざしており、単なる西部劇ではない」と述べ、従来のジャンルを超えた革新的なゲーム体験を目指しています。
経験豊富なメンバーによるプロジェクト
WolfEye Studiosは2019年に設立されたゲーム開発スタジオで、設立者はArkane Studiosの共同創設者であり、多くのヒット作を手掛けたコラントニオ氏です。
コラントニオ氏は2017年にArkane Studiosを退社し、新たな挑戦の場としてWolfEye Studiosを立ち上げました。スタジオの初作品である三人称視点のダークファンタジーアドベンチャー『Weird West』は、2022年にリリースされ、高い評価を受けています。
開発チームは完全リモート体制で運営され、55名から60名のメンバーで構成されています。コラントニオ氏とエグゼクティブプロデューサーのジュリアン・ロビー氏は、元Arkane Studiosの開発者が多数在籍していることを強調し、スタジオがここ数年で大きく成長したことを述べました。特に、『Prey』や『Dishonored』の開発に携わった経験豊富なメンバーが集結し、プロジェクトは順調に進行しています。
コミュニティ参加型の開発プロセス
WolfEye Studiosは、新作RPGのプレイヤー体験を最大限に引き出すため、リリース前にコミュニティとの協働を積極的に行います。アルファテストを実施し、プレイヤーからの貴重なフィードバックを収集してゲームの改善に役立てる方針です。プレイヤーの意見を早期から取り入れることで、より完成度の高い作品を目指しています。
現在、プリプロダクションフェーズを終えたWolfEye Studiosは、本格的なゲーム開発に突入しています。スタジオは、パブリッシャーとの契約に向けて動いており、リリースに向けた準備を進めています。新たな情報は来年以降に発表される予定で、WolfEye Studiosの新作RPGは、自由度と没入感を提供する革新的な作品となるでしょう。
情報元：Eurogamer