QuakeCon 2024では、DOOMシリーズに関連する数々の新情報が発表されました。新たな移植版のリリースや新エピソードの追加、Doom EternalのMODサポート、さらにはDOOM Anthologyや「Doom: The Dark Ages」といった新作の詳細まで、DOOMファンにとって見逃せない内容が盛りだくさんです。
QuakeCon 2024がテキサス州で開催され、DOOMシリーズのファンにとって見逃せない発表が数多く行われました。id Softwareが主催するこの年次イベントでは、DOOMシリーズに関する重要な情報が複数公開され、ゲーム業界におけるDOOMシリーズの地位は確固たるものです。新たな移植版の登場から新作ゲームの発表まで、その内容は多岐にわたりました。
新たなDOOMとDOOM 2の強化移植版
注目すべきは、DOOMとDOOM 2の「強化移植版」のリリースです。2019年版とは異なり、本作はNightdive StudiosのKex Engineを採用。このエンジンは、近年の『Star Wars: Dark Forces Remaster』でも使用され、レトロな雰囲気を損なうことなく、最新技術による高品質なグラフィックとパフォーマンスを実現しています。
対応機種は、Xbox Series X/S、PlayStation 5、PCなど。最大120FPSの高フレームレート、4K解像度に対応し、Steam Deckでのプレイも可能です。
また、新たな公式エピソード「Legacy of Rust」が追加され、16マップのキャンペーン、新モンスター、新武器、そしてDOOM 2以来の新キャラクターが登場。クロスプレイにも対応し、異なるプラットフォームのプレイヤー同士で一緒にプレイできます。開発は、Nightdive Studios、id Software、MachineGamesで行われました。
本作は、2024年8月9日より、Xbox One、Xbox Series X/S、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch、PC(Steam、Epic Gamesストア、GOG.com)で発売中です。Game Passでもプレイ可能です。
すでに旧バージョンを所有しているプレイヤーは、無料で新バージョンにアップグレードできます。PS5を含む全対応機種で自動更新されます。
DOOM + DOOM II | Official Trailer
過去のDOOMポートも健在
新しい移植版のリリース後も、過去のDOOMシリーズ作品は引き続きプレイ可能です。
Bethesdaとid Softwareは、古いバージョンを削除せず、新旧両方のバージョンを共存させる方針を表明しました。これにより、プレイヤーは、自分のプレイスタイルに合わせて、好きなバージョンを選ぶことができます。
コンソール版では、システムアップデート後も、古いバージョンにアクセスし、ダウンロードしてプレイできます。古いバージョンは、ゲームライブラリ内に別のゲームとして表示されます。PC版では、少し手間はかかりますが、古いバージョンのデータを引き続き使用できます。
SNES版DOOMのリリース再開
さらに、1995年にリリースされたSNES版DOOMが、Limited Run Gamesとのコラボレーションにより、新たな形で蘇ります。
今回の再リリース版では、サークルストラフィングや「Thy Flesh Consumed」エピソードの追加、パフォーマンスの向上、そしてナイトメア難易度でのモンスター復活など、数々の改良が施されています。SNESというハードウェアの限界を超えた、驚異的な移植版として知られる本作は、今もなお多くのファンから愛され続けています。
Limited Run Gamesサイト
https://limitedrungames.com
DOOM Anthologyの発表
DOOMシリーズの歴史を網羅した「DOOM Anthology」も発表されました。このコレクションには、1993年の初代DOOMから2016年のリブート版、そしてDOOM Eternal Deluxe Editionまで、シリーズの全6タイトルが収録されています。さらに、特別なSteelBookケースやLEDライト付きのBFGレプリカなど、ファン必携のアイテムも同梱されています。
Bethesda Gear Store.
https://gear.bethesda.net/products/doom-anthology
Doom Eternalの公式MODサポート
QuakeCon 2024では、Doom Eternalに関する発表もありました。id Softwareは、この人気タイトルに公式MODサポートを追加することを発表し、プレイヤーやクリエイターが新たな体験を生み出すためのツールが提供されます。現在、このMODツールはPCプレイヤーのみが利用可能で、ベータ版としての提供となっていますが、今後の進展が期待されます。
idoStudio Mod Community
https://idstudio.idsoftware.com
情報元:Bethesda.net
新作「Doom: The Dark Ages」の新情報
2024年6月に発表された、2025年の発売を予定している新作ゲーム『DOOM: The Dark Ages』の新情報が明らかになりました。本作は、2016年に発売された『DOOM』の前日譚となるシングルプレイヤーのアクションFPSです。舞台は中世を彷彿とさせる世界観となっており、伝説のドゥームスレイヤー誕生の物語が描かれる予定です。最新のidTechエンジンを採用することで、映画のような没入感あふれるビジュアルとサウンドを実現。さらに、新たな武器やアクション要素が追加されることが予告されております。
広大な探索空間と多様な戦闘
前作を凌駕する広大なマップがプレイヤーを待ち受けます。探索範囲の拡大に伴い、より多くの発見や新たなチャレンジがプレイヤーを待ち受けることでしょう。近接戦闘では、フレイル、メイス、そして電気の鎖を生成する拳など、多様な武器が用意されています。これらを用いて、プレイヤーは状況に応じて戦術を切り替え、爽快な戦闘を楽しむことができます。
戦略的な移動と強力な攻撃
ソーシールドは、移動手段だけでなく、敵を拘束したり、投げつけて回収したりと、戦略的な運用が可能です。また、垂直移動は『Fallout』シリーズのパワーアーマーのような動作に変化し、より機動的な戦闘を可能にします。一方、グローリーキルシステムは大幅に進化し、プレイヤーは任意のタイミングで敵を華麗に葬り去ることができます。
多様な武器と戦略的な戦闘
初代『DOOM』を彷彿とさせるダブルバレルプラズマガンや、新たなシングルバレルショットガンなど、強力な武器が多数登場します。これらの武器は、ゲーム内の様々な要素と複雑に絡み合い、戦略的な戦闘を可能にします。例えば、ネイルガンで敵を壁に固定し、他の武器で攻撃するといったプレイスタイルも考えられます。
巨大な敵との迫力あるバトル
ドラゴンやアルタンなどの大型メカとの戦闘は、本作の大きな特徴の一つです。これらの強力な敵を相手に、プレイヤーは高度な戦略とテクニックを駆使して戦いを勝ち抜く必要があります。
進化したビジュアルと没入感
『DOOM Eternal』を彷彿とさせるHUDは、プレイヤーに直感的な操作性と高い没入感をもたらします。また、環境は単なる背景ではなく、ゲームプレイに深く関わる要素として設計されています。
『DOOM: The Dark Ages』は、前作の要素を継承しつつ、新たな試みも取り入れた意欲作であることが伺えます。広大なエリア、多様な武器、そして進化したグローリーキルなど、プレイヤーに新鮮な体験を提供してくれるでしょう。今後の続報に期待したいところです。「Doom: The Dark Ages」は、2025年にPC(Steam/Microsoft Store)、Xbox Series X|S、PlayStation 5向けにリリース予定で、発売初日からPC/Xbox Game Passに対応予定です。
情報元:imgur
以上が、QuakeCon 2024で発表されたDOOMシリーズに関する主要なニュースです。これらの発表により、DOOMシリーズはさらなる進化を遂げ、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。シリーズの歴史と未来が交錯するこの瞬間、DOOMファンにとって見逃せない時期が到来しています。