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「Ghost of Yōtei」発表、女性主人公「Atsu」の起用に賛否の声が上がる

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「Ghost of Tsushima」の続編「Ghost of Yōtei」がState of Playで発表されました。大きな期待を集める一方、新たな女性主人公「Atsu」に賛否が分かれています。1603年の北海道の開拓時代を舞台に、新たなゲーム性が加わった本作は、多くの期待と議論を呼んでいます。

先日配信されたState of Playにおいて、サプライズとして発表された「Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)」は、大きな反響を呼びました。2020年7月に発売された「Ghost of Tsushima」の待望の続編として、多くの期待が寄せられています。しかし、その発表直後から、新たな女性主人公「Atsu」に対する賛否の声が上がり、主にネット上で大きな議論に発展しています。

『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ) 告知トレーラー

「Ghost of Yōtei」では、主人公として「Atsu」という女性剣士が登場します。舞台は1603年の北海道(蝦夷地)で、プレイヤーは羊蹄山周辺の大自然を探索しながら、「Atsu」の冒険を体験します。彼女は二刀流の剣士であり、近接戦闘に加えて銃器も使用できるという新たなゲームプレイ要素が加わりました。前作では主に刀と弓矢が中心でしたが、今回は火縄銃などの銃器が追加され、より多様な戦闘スタイルが可能になっています。この大胆な主人公の変更とゲームプレイの進化が、ゲーマーの間で議論を呼ぶきっかけとなっています。

賛否両論の背景

新しい女性キャラクターの登場は、多くのファンにとって驚きの出来事でした。時代背景やストーリーが大きく変わったことで、新しい主人公「Atsu」に期待を寄せる人もいれば、これまでのキャラクターを大切に思う人もいます。

あるYouTuberは、「このゲームの世界を日本の様々な時代や場所に広げるのは素晴らしいアイデアだと思う」と述べ、新しい主人公とストーリーを歓迎する意見を示しました。この意見に共感する人は多く、過去のキャラクターにこだわらず、新しい物語を楽しもうとする人が増えています。

一方で、前作「Ghost of Tsushima」の主人公「境井仁」が続編に登場しないことを残念に思う人もいます。特に、境井仁の物語に深く感動した人々からは、「なぜ仁を出さないのか」という声が上がっています。

別のYouTuberは、「女性キャラクターの登場自体は悪いことではありません。重要なのは、そのキャラクターが物語の中でどのように描かれているかです」と述べ、キャラクターの描き方について注意を呼びかけています。これは、単に女性か男性かという問題ではなく、キャラクターが物語に自然に溶け込んでいるかが重要だということです。

歴史的背景とゲームの舞台

「Ghost of Yōtei」の舞台となる1603年は、日本史において江戸時代の幕開けを意味する重要な転換点です。さらに、ゲームの舞台は1603年の北海道(当時の蝦夷地)であり、物語の中心となる羊蹄山は、アイヌ文化の象徴的な存在です。

羊蹄山は「蝦夷富士」とも称され、アイヌの人々からは「マチシネリ」(女の山の意)と呼ばれてきました。彼らは、この山が女性のエネルギーを高め、気品を引き出すと信じられていました。また、羊蹄山は愛や慈愛を司る力(チャクラ)が宿る場所ともされています。ゲーム内でアイヌ文化が描かれる可能性は高く、プレイヤーはこの作品を通じてアイヌ文化に対する理解を深める機会を得られるかもしれません。

具体的な内容についてはまだ詳細が明らかにされていませんが、開発元のSucker Punchは、前作「Ghost of Tsushima」での歴史的背景の描写に対する評価を踏まえ、今回も同様の丁寧なアプローチを取ると考えられます。

「Atsu」のキャラクターに対する期待

「Atsu」というキャラクターに対する期待も高まっています。彼女が背負う「弱者の復讐」というテーマは、歴史的背景と絡めた強い物語性を持ち、これまでにない新たな視点を期待します。

「Atsu」のモデルは日系アメリカ人女性の石井エリカさんです。米国カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた彼女は、女優兼プロデューサーであり、Apex Legends(2019)、Destiny 2(2017)、Deathloop(2021)などの作品で知られています。彼女の起用は、キャラクターにリアリティを持たせるだけでなく、日本の歴史的背景を持つゲームに、国際的な視点や多様性を取り入れる試みとも言えるでしょう。

期待と懸念が交錯する

「Ghost of Yōtei」は、前作から大きく進化したゲーム体験を提供しようとしている一方で、ファンの期待と不安が交錯する作品です。Sucker Punchがこれまで築き上げた信頼に応えつつ、新たな主人公と物語がどのように受け入れられるかは、今後の展開次第です。

発売予定は2025年で、プラットフォームはPlayStation 5が予定されています。今後も続々と新情報が公開される予定です。「Atsu」という女性主人公が、「境井仁」に劣らぬカリスマ性を持つキャラクターとしてゲーマーに受け入れられるでしょうか。歴史的背景、アイヌ文化の描写、そして新たなゲームプレイ要素がどのように融合されるか、多くのファンが期待と不安を抱きながら続報を待ち望んでいます。

情報元:That Park Place
画像元:PlayStation.Blog

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