343 IndustriesとCertain Affinityが共同開発を進めていた「Halo Infinite」のバトルロイヤルモードは、内部テスト段階まで開発が進められていましたが、市場における「フォートナイト」をはじめとする競合タイトルとの競争激化や、開発における技術的な課題といった複数の要因が重なり、最終的にプロジェクトが中止される決断に至りました。
バトルロイヤル中止に関するレポートを公開
ゲームニュースYouTuberのRebs Gamingが、長らく噂されていたHaloのバトルロイヤルゲーム開発中止に関する詳細なレポートを公開しました。同レポートによると、2023年にリリースされた「Halo Infinite」以降、343 Industriesは毎週内部テストを実施していたものの、「フォートナイト」をはじめとする他のバトルロイヤルゲームとの競合激化や、開発における技術的な課題が重なり、最終的にプロジェクトが中止される決断に至ったとのことです。
Project Tatanka:Halo Infinite’s Canceled Battle Royale Mode (Exclusive Report)
テスト段階まで進められていたが…
Certain Affinityと343 Industriesが共同で開発していた「Tatanka」と称される本プロジェクトは、長期間にわたり内部テストが繰り返され、開発は中盤の段階まで進んでいたことが明らかとなりました。しかしながら、2023年にプロジェクトは最終的に中止される決断が下されました。
Rebs Gamingのレポートによると、その主な要因として、343 Industriesが「フォートナイト」と同規模のゲームを開発・運営するためのリソースや技術基盤が不足していたことが挙げられます。開発は一定の進展を見せていましたが、バトルロイヤルゲーム市場は競争が激化しており、特に、ゲームエンジンがバトルロイヤル形式に最適化されていなかった点が大きな課題となり、市場における競合タイトルとの差別化を図ることが困難であったと考えられます。
舞台はZeta Haloリングの断片
開発されていたバトルロイヤルゲームのマップは、Zeta Haloリングの断片を繋ぎ合わせた独創的な設計が特徴でした。各断片は、それぞれ異なる環境と特徴を備え、プレイヤーに多様なプレイ体験を提供することが期待されていました。また、断片間を移動するために設置された大砲など、ユニークな要素が盛り込まれ、他のバトルロイヤルゲームにはない斬新なマップデザインとして注目を集めていました。
さらに、試合中にペリカンから車両を投下するシステムや、特定の目標達成によって新しい装備をアンロックするシステムなど、戦略的な要素も導入される予定でした。これらの要素は、プレイヤーの戦略性を高め、ゲームプレイの多様化に貢献することが期待されていました。本モードは、「Halo Infinite」のキャンペーン世界観と深く結びついており、物語の延長線上で楽しめる設計がなされていた点も特徴的です。
Halo Infinite、サードパーソンモード導入へ
先日開催されたHalo World ChampionshipのForgeパネルにおいて、開発元の343 Industriesは、「Halo Infinite」にサードパーソンモードを追加することを発表しました。この新モードは、2024年11月の導入を予定しており、Firefightモードへの導入を皮切りに、PvPモードやForgeモードにも順次展開される予定です。特にForgeモードでは、プレイヤーが自由にファーストパーソン視点とサードパーソン視点を切り替えてプレイできるようになる点が特徴です。
3rd Person Mode | Halo Infinite
本モードは、かつてファーストパーソンシューティングの代表格であった「Halo」史上初めての視点変更となりますが、一部のプレイヤーからは、バトルロイヤルゲームとの類似性を指摘する声も上がっており、「フォートナイト化」といった意見も散見されます。これらの意見は、かつて開発が中止された「Halo」のバトルロイヤルゲームとの関連性を想起させるものでもあります。
Haloシリーズの今後の展開に期待
バトルロイヤルゲームの開発中止は、ファンにとって残念なニュースかもしれません。もし実現していたならば、シリーズに対する評価は大きく変わっていた可能性も否定できません。しかしながら、343 Industriesは引き続き「Halo」シリーズの開発に注力しており、サードパーソンモードの導入など新たな試みを通じて、今後の展開にファンは期待を寄せています。
情報元:PCGames