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セガ : 内海州史COOが語る、名作ゲームIPの復活とグローバル戦略

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内海州史社長率いるセガが、名作ゲームの復活を通して再び注目を集めています。Eurogamerの独占インタビューを基に、「ロックンロール」精神の再興、グローバル戦略、そしてソニックをはじめとする人気IPの展望など、セガの挑戦を掘り下げていきます。

セガ、再びゲーム業界の中心へ

セガが再びゲーム業界で注目を集めています。2024年12月に開催されたThe Game Awards 2024では、「Metaphor:ReFantazio」がBest RPG賞を含む3部門を受賞し、大きな話題となりました。さらに、名作シリーズの新展開も次々と発表され、ファンの期待を集めています。具体的には、「バーチャファイター」シリーズの完全新作「New VIRTUA FIGHTER」プロジェクト、人気の「ソニックレーシング クロスワールド」、そして「龍が如くスタジオ」による新プロジェクト「Project Century」などが挙げられます。

このセガの躍進を率いるのは、同社代表取締役社長兼COOの内海州史氏です。内海氏はソニー時代にプレイステーションの立ち上げ、その後セガサターンの成功にも貢献した業界のベテランです。その豊富な経験を活かし、セガを再び成長軌道に乗せています。

守りから攻めへ:内海氏が導くセガの変革

内海氏がセガに復帰した当初、同社はコスト削減を重視した保守的な「守り」の姿勢にとどまっていました。しかし、クラウドゲームやサブスクリプションサービス(例:Xbox Game Pass)の台頭により、ゲーム業界は急速に変化。内海氏は、セガが持つ膨大なゲームIPを十分に活用していない現状を危機的と捉え、攻めの戦略に舵を切りました。

その一環として、縮小していたアーケード事業のリソースを家庭用ゲーム開発に振り分け、「ソニック」・「龍が如く」・「ペルソナ」をグローバル戦略の三本柱として再定義しました。この決断が、セガの成長を取り戻す基盤を築いています。

「ロックンロール」精神の復活

内海氏は、セガを「音楽ビジネス」に例え、次のように語っています。

〝任天堂がポップミュージックなら、セガはロックンロールだ。〟

かつてのセガは、挑戦的で革新的なゲームを数多く生み出し、競合との差別化を図っていました。この「ロックンロール」精神こそ、セガのDNAであり、内海氏はそれを再び現代に蘇らせたいと考えています。

その象徴ともいえるのが、ジェットセットラジオやクレイジータクシーといったIPの復活です。これらのタイトルは単なる復刻にとどまらず、現代のトレンドや要素を取り入れることで新たな価値を提供しようとしています。内海氏は「ヒップホップのエッセンスを加え、過去の名作を現代の文化に適応させる」と述べ、未来志向のアプローチを示しています。

グローバル市場への挑戦とローカライズ戦略

セガは、グローバル市場での競争力強化を目指し、世界同時リリースやローカライズに注力しています。内海氏は「日本市場だけでは、開発コストを正当化できない」と述べ、海外市場の重要性を強調しました。

例えば、「龍が如く」シリーズは当初日本国内中心の展開でしたが、近年はリブランディングを通じて海外市場での人気を拡大。特に、「Like a Dragon」という新ブランド名の統一が、海外市場でのブランドイメージ向上に寄与しました。今後、よりアグレッシブなテーマとスケールで展開する計画も明かされています。

ソニックIPとトランスメディア戦略

セガのアイコン的存在である「ソニック」シリーズは、トランスメディア戦略の中心に位置づけられています。内海氏は「ゲームがトランスメディア戦略の核であり、ゲームの品質向上が最優先課題」と語ります。

「ソニックフロンティア」の革新的な試みや、「ソニックスーパースターズ」の賛否を受け、新作「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」をリリース。また、映画「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」やオリジナルアニメとの連携を強化し、ゲームとその他メディアの相乗効果を狙っています。

セガの未来:革新と伝統の融合

内海氏のリーダーシップのもと、セガは革新を追求しつつ、過去の名作IPを活用した価値創造を目指しています。「ロックンロール」精神を再び胸に、セガがゲーム業界で新たな伝説を築く日は近いと言えるでしょう。

情報元:Eurogamer

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