Nintendo Switch 2とされるマザーボードの画像がリークされ、NVIDIA製チップ搭載やDLSS対応の可能性が報じられています。画像から推測される性能や特許に基づく画像処理技術、さらに発売時期に関する情報を考察します。
マザーボード写真から明らかになった詳細スペック
2025年新年早々、Reddit上にNintendo Switch 2のマザーボードとされる画像が流出し、次世代機のハードウェア構成が明らかになりつつあります。
報道されている予想ハードウェア構成:
- プロセッサ(SoC): NVIDIAのTegra 239
- CPU : 8コア構成(ARM Cortex-A78AEコア)
- GPU : NVIDIAのAmpereアーキテクチャ、CUDAコア搭載(コア数は未確認)
- メモリ: 12GB LPDDR5X
これらの情報は、これまでのリーク情報とほぼ一致しており、ある程度の信頼性があると考えられます。ただし、あくまでリーク情報であり、正式発表までは仕様が変更される可能性があります。
DLSSとレイトレーシング
Switch 2の特徴として注目されているのが、NVIDIA独自の画像処理技術の採用です。特に、DLSS(Deep Learning Super Sampling)によるアップスケーリングとレイトレーシングがサポートされる可能性があります。
任天堂は2023年7月に、この技術に関連すると思われる特許を申請しました。この特許では、機械学習システムを用いて低解像度の画像をより高い解像度に変換する技術が説明されています。最新のDLSS 3.5で導入されたレイ再構成技術への対応可能性も注目されていますが、ハードウェアの制約によりDLSS 3のFrame Generation(フレーム生成)機能は搭載されない可能性が指摘されています。
DLSSは、AIを活用して低解像度画像を高品質にアップスケーリングする技術です。具体的には、ゲームを低解像度でレンダリングした後、AIが学習した高品質な画像データを基に高解像度化を行います。これにより、限られた処理能力でも美しいグラフィックスを実現できます。
レイトレーシングは、光の反射や屈折をリアルタイムで計算し、よりリアルな映像表現を可能にする技術です。
Switch 2は純粋な処理性能では他の最新ゲーム機(PlayStation 5やXbox Series X|S)に及ばない可能性がありますが、DLSSとレイトレーシングを組み合わせることで、効率的に高品質なグラフィックスを実現できると期待されています。
発売時期の予測
複数のメディアによると、2025年1月にSwitch 2の発表が行われる可能性があるとされています。また、関連アクセサリーの発売日は2025年3月下旬と報告されており、本体の発売も同時期になるのではないかと推測されています。
任天堂の古川俊太郎社長は2024年第3四半期の決算説明会において、「次世代機について2025年3月期までに発表する」と述べており、これらの情報と時期が一致していることから、注目が集まっています。
Nintendo Switch 2は、携帯モードとTV出力に対応するというSwitch独自の特徴を継承しつつ、DLSSやレイトレーシングといった最新技術を採用することで、新たな進化を遂げようとしています。NVIDIA独自の技術を活用し、ハードウェアの制約を克服しながら、これまでにない魅力的なゲーム体験を提供できる可能性があります。
正式発表が近づく中、ゲーム業界と任天堂ファンの期待は高まっています。発表イベントでは、どのような革新的な機能が披露されるのか、今後の続報にも注目が集まることでしょう。
情報元:wccftech