総プレイ時間50時間超えの重厚長大なゲームが主流を占める現代において、あえて8時間という短いゲームに挑んだ理由とは?
マイクロソフト傘下となったNinja Theoryが放つ待望の最新作「Senua’s Saga: Hellblade II」。多くの人が「God of War」のような大作を期待する中、開発チームはあえて8時間という短いゲームにすることを選択しました。
IGNとのインタビューで、スタジオ責任者のDominic Matthews氏は、その理由についてこう語ります。
「我々が目指しているのは、物語を伝えること。ゲームの長さは、伝えたい物語に適したものでなければならない。最初から短いゲームを作ろうとしているわけではない。物語には始まり、中間、そして終わりがあり、それを伝えるのにふさわしい体験の形や大きさは何か、それが開発の出発点になる。」
近年、デジタル配信が主流となり、ゲーム業界は様々な規模の作品を受け入れるようになりました。Matthews氏は、
「必ずしも50時間、100時間と長いものではなく、必要な長さの作品を求める人が増えている。私もその一人だ。現代の人々は時間的な制約が多く、ファンの声からも、すべての場面が意味のある短いゲームを求めていることが伝わってくる。」
と語ります。
確かに、8時間は短いように思えるかもしれません。しかし、「ゴッド・オブ・ウォー:ラグナロク」のような50時間以上の作品と比べれば、時間的な制約がある人でも気軽にプレイできる長さと言えるでしょう。
短いゲームが抱える懸念と、サブスクリプション時代の新しい可能性
しかし同時に、いくつかの懸念もあります。
まず、8時間という短さは、価格設定に影響を与える可能性があります。前作よりも高価で販売されるとのことですが、内容に見合った価格設定なのかが気になります。
また、短いゲームは、長時間のゲームに比べてボリューム不足だと、レビュー評価が低くなる傾向があります。
しかし、今回のNinja Theoryの最新作には、Game Passに加入していれば、気軽にプレイできるという利点があります。「Hellblade II」は、従来のゲーム販売モデルとは異なる、サブスクリプション時代のゲーム体験を提供する作品となるかもしれません。
批評家とゲーマーの反応は?
「Hellblade II」は、批評家とゲーマーの両方に受け入れられる作品になることができるでしょうか。その答えは、発売後に明らかになるでしょう。
「Senua’s Saga: Hellblade II」は、2024年5月21日にXbox Series X / SとPC向けにGame Pass対応で発売予定です。
情報元:wccftech