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ソニー、「RISE OF THE RONIN」の韓国版を発売中止─開発者発言が論争を呼ぶ

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、Team Ninja開発の最新作「RISE OF THE RONIN」の韓国版の発売中止を発表しました。この決定は、開発者による吉田松陰に関する発言が韓国のゲーマーコミュニティで物議を醸したことが原因のようです。

SIEは昨年12月、「RISE OF THE RONIN」の韓国での予約販売を開始し、韓国ゲーム物管理委員会からの等級分類を受けていました。しかし、PSストアで韓国アカウントからの予約ができない事態が発生し、SIEは当初、韓国で正式に発売されていないゲームに対する一般的な対策であると説明していました。

しかし、発売中止の要因は、開発ディレクターである安田史彦氏の発言にあることが判明しました。安田氏は、19世紀日本の思想家である吉田松陰を「RISE OF THE RONIN」の中でソクラテスに匹敵する人物として描きたいと述べ、その中で吉田松陰の朝鮮侵略論である「正義論」を美化する発言を行いました。

吉田松陰と「正義論」

吉田松陰は幕末の思想家で、「正義論」の中で、日本が朝鮮に進出すべきだと主張しました。これは、当時の欧米列強の脅威と朝鮮の弱体化を考慮したものです。松陰は、朝鮮を日本の影響下に置くことで、日本の安全保障を強化し、国益を守ると考えました。
一般的に日本では、吉田松陰は「松下村塾」で志士を育てた教育者として知られています。対照的に、韓国では「朝鮮侵略論」を唱え、木戸孝允や伊藤博文らの師である「征韓論者」として見られています。これが日韓(朝)関係史研究において「征韓論の原型」ともされています。

韓国ゲーマーの反応

SIEは今回の発言論争を理由に「RISE OF THE RONIN」の韓国発売中止を決定しました。これに対し、韓国のゲーマーたちはSIEの判断を賞賛する一方で、「Team Ninjaのゲームは今後見向きもしない」「ゲームに思想を持ち込むのは理解できない」「ソクラテスを卑しい人物に矮小化するな」「韓国を嫌悪するのに韓国語をサポートするのは矛盾している」といった非難の声を上げています。

今回の出来事は、ゲーム開発と文化的な背景が交わる中で、開発者が作品にどのような意図を込めるべきかという問題を提起しています。ゲームと政治・思想の関係は今後も議論の対象となるでしょう。

情報元:V.daum

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