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Ubisoft、公式サイトで「アサシン クリード シャドウズ」に関する声明を発表

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Ubisoftは『アサシン クリード シャドウズ』の開発において、日本のプレイヤーの意見を尊重し、歴史的忠実性と創作表現のバランスを図る取り組みを発表しました。戦国時代の日本を舞台にした本作に対する批判や懸念に応え、内容の改善に努め、日本および世界中のプレイヤーに向けて努力と情熱を注いだ作品を届けることを約束しました。

日本のプレイヤーへの感謝と期待

Ubisoftは、最新作『アサシン クリード シャドウズ』に関する声明を発表し、長年のシリーズファンである日本のプレイヤーに対し、その開発意図と進捗について説明しました。声明の冒頭では、過去20年間にわたりシリーズを支持してくれたプレイヤーへの感謝の意が述べられ、特に戦国時代の日本を舞台にした新作への関心が高いことに触れています。

歴史的忠実性への懸念と対応

『アサシン クリード シャドウズ』はシリーズ初となる日本の戦国時代を舞台にした作品であり、多くのファンにとって待望のタイトルです。しかし、歴史的表現に対する懸念も寄せられています。プロモーション展開の一部に不備があったことを認め、日本のプレイヤーに懸念を抱かせたことについて謝罪しました。Ubisoftは、こうした懸念を真摯に受け止め、日本の歴史と文化に対する敬意を持った表現を心掛けることを強調しました。

声明では、Ubisoftがゲームの開発に際して、外部の歴史家や研究者、Ubisoftジャパンの社内メンバーの協力を得て、戦国時代の日本を忠実に描くための努力を続けていることが説明されました。

エンターテインメントとしての位置づけ

Ubisoftは『アサシン クリード シャドウズ』がエンターテインメント作品であり、史実を再現することを目的としていないことを強調しました。本作は戦国時代の日本を舞台にした魅力的な歴史フィクションとして開発されており、プレイヤーの好奇心を刺激し、歴史的な背景を探求するきっかけを提供することを目指しています。

具体的なゲーム内容に関しては、外部の協力者たちの意見を参考にしつつも、最終的な決定は開発チームが責任を持って行っているとし、協力者への批判は控えるように呼びかけました。声明では、歴史上の人物や出来事にインスパイアされた創作表現の自由が「アサシン クリード」シリーズの特徴であることも述べられました。

キャラクター設定と創作表現

特に議論を呼んだのが、ゲーム内でのキャラクター設定です。黒人侍として描かれる弥助(やすけ)や、もうひとりの主人公である日本人忍者の奈緒江(なおえ)の存在です。弥助は戦国時代の日本に実在した人物ですが、史実と異なる描写であるとして批判が集中しています。Ubisoftはそのキャラクターを創作表現の一環として取り入れ、奈緒江との共演で独自のストーリーを展開する予定です。

ネット上の騒動の波紋

「アサシンクリード シャドウズ」をめぐる炎上騒動は、発売中止を求める署名運動や歴史認識に関する熱い議論を引き起こし、ネット上で大きな話題となりました。この騒動は、ゲーム愛好者だけでなく、普段ゲームに関心のない人々や歴史研究者までを巻き込む事態に発展しました。

皮肉にも、この騒動の拡大が「アサシンクリード シャドウズ」の宣伝効果を高める結果となりました。現在、予約数は「アサシンクリード」シリーズ史上トップクラスを記録しており、Ubisoftの歴史上最大の売り上げになるのではないかと予想されています。

今後の継続的な改善

史実と創作表現の間で揺れる「アサシン クリード シャドウズ」は、単なるゲーム作品にとどまらず、日本の歴史認識や文化表現のあり方についてまで議論を巻き起こしています。

Ubisoftは、プレイヤーからのフィードバックを重視し、発売までの間も改善を続ける意向を示しました。『アサシン クリード シャドウズ』は2024年11月15日に発売予定であり、Ubisoftは日本のみならず世界中のプレイヤーに向けて、情熱と心血を注いだ作品を届けることを目指しています。

Ubisoftは今回の声明で、自らの姿勢を明確にし、プレイヤーからの理解と協力を求めています。同作が歴史考証と創作表現の狭間でどのように着地点を見出すのか、今後の注目が集まります。

情報元:Ubisoft公式サイト

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