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セガ、東京と上海に公式店舗オープンへ ─ ブランド拡大を加速

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セガは、東京と上海に新たな公式店舗をオープンし、ブランド拡大を図ります。この展開は、同社がアーケードゲーム事業から撤退した後の戦略転換を示しており、ソニック以外のIPの強化にも力を入れています。トランスメディア戦略やパートナーシップを積極的に推進することで、消費者向けのビジネスをさらに拡大し、企業価値の向上を目指します。

セガは、来年夏に東京と上海で新たに公式店舗をオープンすることを発表しました。この動きは、任天堂やカプコンなどがすでに公式店舗を展開している東京・渋谷のパルコ百貨店において、セガの存在感をさらに高めるための重要な一歩とされています。特に、日本国内では、セガのアーケード事業売却後における戦略的な転換を示すものとして注目を集めています。

セガのトランスメディア責任者であるジャスティン・スカルポーネ氏は、Gamescom Asiaでのインタビューにおいて、セガブランドの認知度向上と消費者向けビジネスの拡大に向けた取り組みを強調しました。ディズニーでの経験を持つスカルポーネ氏は、セガブランドの持つ豊かな歴史と幅広いポートフォリオを活かし、より多くの消費者にリーチすることを目指していると語っています。「当社のブランドはすでに多くのファンに愛されていますが、これまで以上にその存在感を高める必要があります」とスカルポーネ氏は述べました。

東京・渋谷パルコには、すでにNintendo TOKYO、CAPCOM STORE TOKYO、ポケモンセンターシブヤなど、ゲーム業界の大手企業が出店しており、セガの新店舗もこの一環としてオープンします。また、スカルポーネ氏によれば、同時期に中国・上海にもパートナー企業を通じて2つ目の公式店舗がオープンする予定です。この一連の動きは、アジア市場におけるセガのブランド展開をさらに加速させるものであり、グローバルな事業拡大に向けた戦略の一部となっています。

アーケード事業からの転換と新たな展開

セガは、長年にわたりアーケードゲーム業界で強い存在感を示してきましたが、2020年末にアーケード事業を売却し、新たなビジネスモデルへと転換を進めています。この決定は、デジタル化の進展やCOVID-19パンデミックの影響を受けたアーケード市場の縮小を背景としています。特に、トランスメディア事業や消費者向け製品ビジネスに注力する方針が明確化されており、その一環として、公式店舗の展開が進められています。この変革は、セガが持つ人気IP(知的財産)の活用を中心に据え、ソニック以外のフランチャイズにも焦点を当てる計画です。

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は、セガを代表する人気キャラクターとして世界中で高い認知度を誇り、映画化やライセンス契約による積極的なトランスメディア展開がその成功を牽引してきました。ソニック映画の大ヒットやレゴとのコラボレーションなど、多岐にわたる取り組みを通じて、セガの消費者向けビジネスは年間小売売上高を約10億ドルにまで拡大しています。しかし、スカルポーネ氏は、セガ全体のブランド認知度が依然として十分ではないと指摘し、「ペルソナ」や「龍が如く」といった他の人気フランチャイズへの注力も強化していく方針を示しています。

IP管理とパートナーシップによる成長戦略

セガは、今後、知的財産(IP)の管理を重点的に強化していく方針です。スカルポーネ氏は、セガのトランスメディア事業がハリウッドスタジオに匹敵するほどの卓越性を目指すと表明しました。ディズニーでの経験を活かし、スカルポーネ氏は、セガのブランド力を強化するための強力なパートナーシップの重要性を強調しています。パラマウントやNetflixとの連携によるソニック映画の大ヒットは、その好例と言えるでしょう。さらに、Robloxのようなプラットフォームを活用することで、若年層へのリーチも拡大しています。

このような多角的なアプローチは、セガのトランスメディア戦略の中核を担っており、IPの多様な展開が消費者向け製品ビジネスの活性化に直結しています。特に、ソニック以外のIPをいかにグローバルに展開し、消費者の心を捉えるかが今後の課題として浮上しています。スカルポーネ氏は、「ソニックの成功を他の地域やIPライブラリ全体に再現することが目標です」と述べ、セガの新たな成長戦略を示唆しました。

セガの未来に向けた取り組み

セガの東京・上海における公式店舗のオープンは、同社のグローバルブランド戦略において重要な位置づけを占めています。アーケードゲーム事業からの転換を図り、消費者向け製品やトランスメディア事業に注力するセガの新たな取り組みは、今後ますます注目を集めるでしょう。

情報元:VGC

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