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「RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚」 ─ 伝説のRPGが19年の時を経て蘇る

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「真・女神転生」シリーズの異色作「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」が、19年の時を経て「RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚」として復活。大正時代の東京を舞台にした独特のアートスタイルと実験的なゲームシステムが、現代の技術でどのように進化するのか。

真・女神転生の異色作が、リマスターで登場

アトラスの人気RPG「真・女神転生」シリーズの「デビルサマナー」シリーズ第3作「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」が、2006年の発売から19年の時を経て、リマスター版としてマルチプラットフォームで登場します。当時のPlayStation 2向けゲームの中でも、実験的かつ斬新な作品として知られる本作が、現代向けに遊びやすくリマスターされた「RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚」となります。

『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』超・初報映像

大正時代の東京を舞台にした独自の世界観

本作の最大の特徴は、1931年の大正時代を舞台にした独特の世界観です。従来の「真・女神転生」シリーズとは一線を画す歴史設定と、探偵小説を彷彿とさせるストーリーが、本作を際立たせる要素となっています。

悪魔召喚師・十四代目「葛葉ライドウ」を襲名した主人公は、表向きは探偵見習いの学生として鳴海探偵事務所で働きながら、裏ではデビルサマナーとして悪魔が関わる怪事件を解決していきます。60年以上前の架空の時代「大正二十年」の帝都・東京を舞台に、文化的適応や社会変容といった深いテーマを探求する、野心的な物語が展開されます。

和の文化と西洋の文化が融合し、急速に発展していた「大正二十年」。その裏側では、「悪魔」と呼ばれる異形の者たちが帝都を脅かしていました。

ある日、帝都で探偵社を営む鳴海とその部下・葛葉ライドウのもとに、一人の少女から奇妙な依頼が舞い込みます。依頼主の大道寺伽耶は、二人に「私を殺してください」と告げます。しかし、その真意を聞き出せないまま、伽耶は赤いマントの憲兵によって連れ去られてしまいます。捜査を進める中で、伽耶の家に伝わる奇怪な伝承や、事件の背後に潜む怪しい影の存在が明らかになります。ライドウは、仲魔を駆使して行く手を阻む怪異を切り抜け、国家を揺るがす事件の真相に迫ります。

アクションと戦略が融合した革新的なゲームシステム

本作のバトルは、アクション性と戦略性を兼ね備えています。主人公ライドウは、華麗なアクションと召喚した仲魔の能力を駆使して、立ちはだかる悪魔たちと戦います。バトルシステムは、シリーズ2作目「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」をベースに、さらに遊びやすく改良されています。

戦闘では、使役する仲間の悪魔「仲魔」を最大2体まで召喚し、協力して戦えます。仲魔たちは、攻撃、回復、補助など、様々な特技で戦闘をサポートします。

ライドウは、太刀、槍、斧の3種類の武器を使い分け、多彩なアクションを繰り出します。武器ごとに異なる特技を習得できるため、プレイスタイルに合わせた選択が可能です。

仲魔の特技にはMAG(生体エネルギー)が必要であり、MAGがなくなると特技を使用できません。ライドウは、敵からMAGを奪う弱攻撃と、ダメージ優先の強攻撃を使い分け、MAGを管理しながら戦う必要があります。

戦闘中には、敵の隙を突く「殺魔一閃」や、条件を満たすことで発動する全体攻撃「スピリット剣」などの強力なアクションも存在します。

仲魔は、敵の弱点を突いて封魔することで仲間にできます。業魔殿では、仲魔同士を合体させ、新たな仲魔を生み出すことも可能です。合体の際には、特技を自由に選択できるため、自分だけの仲魔を育成できます。

リマスター版での改善点

オリジナル版は、革新的なゲームデザインと魅力的なストーリーで高い評価を得ましたが、ゲームプレイには粗削りな部分もありました。リマスター版では、以下の改善が施されます。

  • 進化した戦闘システム
    • シリーズ2作目「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」をベースに、戦闘システムを大幅に改良。より直感的で爽快なアクションバトルが楽しめます。
  • 悪魔の大幅な追加
    • 登場する悪魔は、オリジナル版から50体以上増加し、総勢120体以上。過去作の人気悪魔や「真・女神転生V」からのゲスト悪魔も登場します。
  • 業魔殿の利便性向上
    • 悪魔合体を行う業魔殿は、より使いやすく進化しました。通常の合体に加え、条件検索、逆引き、精霊合体、御魂合体など、多彩な合体方法が利用可能です。
  • デビルカルテとデビルカルテ・プロ
    • 仲魔にした悪魔はデビルカルテに登録され、いつでも呼び出し可能。デビルカルテ・プロでは、同種の悪魔を複数登録でき、戦略の幅が広がります。
  • 練剣術による武器強化
    • 練剣術では、魔晶を刀に合成し、新たな刀を生成できます。生成した刀に応じて、ライドウの特技も増加します。
  • グラフィックの刷新
    • 好評を博した物語とキャラクターはそのままに、グラフィックを現代風にリファイン。オリジナル版では制約のあったフィールドのフル3D化も実現し、ライドウの活躍がより鮮やかに蘇ります。
  • フルボイスによる臨場感
    • 物語本編はフルボイスで展開。豪華声優陣による熱演が、物語への没入感を高めます。
  • 快適な移動をサポート
    • 一度訪れた場所へ瞬時に移動できる「現場急行」機能を追加。電車移動には運賃がかかりますが、移動時間を大幅に短縮できます。
  • 充実したサポート機能
    • 探偵手帳が進化し、次の目的や捜査情報に加え、ゲーム操作や戦闘のコツも確認可能。ゴウトの的確なアドバイスが冒険をサポートします。
  • 多彩な難易度設定
    • 初心者から上級者まで楽しめるよう、5段階の難易度設定を用意。最高難易度の「超・葛葉ライドウ」は、2周目以降に挑戦可能です。
  • セーブ機能の強化
    • オートセーブとクイックセーブに対応し、セーブスロットも20ファイルに増加。安心してゲームを進められます。
  • 親切なナビゲーション
    • フィールド上にミニマップと目的地表示が追加され、迷うことなくスムーズにゲームを進められます。

プロデューサーの展望

「RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚」のディレクターである山井一千氏は、シリーズの復活と今後の展望について語りました。山井氏は、「デビルサマナー」シリーズや「真・女神転生」シリーズで培った経験を活かし、今回のリマスターに取り組んでいます。

リマスター版では、ファンからの要望に応え、オリジナル版「超力兵団」のシステムをシリーズ2作目「アバドン王」のものに刷新しました。さらに、新世代スタッフによる徹底的な改良と追加機能により、現代のプレイフィールに適した形へ進化させています。これにより、オリジナル版当時の理想に近づけるとともに、新たな魅力を持つ作品として生まれ変わりました。

本作が世界規模で発売されることも重要なポイントです。タイトルを「RAIDOU」とし、世界中のプレイヤーが親しみやすい名称としました。山井氏は、タイトル変更への不安を理解しつつも、開発者として19年分の愛を込めて慎重に制作したと強調しています。

さらに、山井氏は、他のプロジェクトを終えるたびにライドウの復帰の可能性は常に頭にあったが、現代の困難な時代において、ゲームのテーマは依然として非常に重要であると考えていると説明します。そして、ライドウが今後も「積極的な役割」を果たし続けることを望んでいると説明します。

「もちろん、彼が戻ってきたので、ここで終わらせたくはありません。確かなことは言えませんが、ライドウが今後も積極的な役割を担い続けることを望んでいます。」とコメント。「超力兵団」の続編「アバドン王」のリマスターの可能性も示唆していますが、現時点では確定していません。

『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』Spotlight​

まとめ

「RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚」は、単なるノスタルジックな再販に留まらず、RPGゲームデザインの歴史において重要な位置を占める作品の再評価とも言えるでしょう。独創的な世界観、革新的なゲームシステム、そして奥深いテーマ性は、オリジナル版を知らない新たなプレイヤーをも魅了するはずです。

本作は、PlayStation 5、Xbox Series、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam)向けに2025年6月19日に発売予定で、現在予約受付中です。

情報元:Inverse

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