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「Ghost of Yōtei」2025年10月2日発売決定!蝦夷地が舞台の新たな復讐劇

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Sucker Punchが開発中の期待作「Ghost of Yōtei」が2025年10月2日発売決定。舞台は江戸時代初期の蝦夷地。悲劇的な過去を持つ女性主人公「篤(あつ)」が、「羊蹄六人衆」への復讐を誓う。広大なオープンワールド、新たな武器、侍映画に着想を得た緻密な戦闘システムなど、本作の魅力、世界観、新要素を開発者が語ります。

新たな物語「Ghost of Yōtei」のトレーラーを公開

2020年に発売され、世界中のゲームファンを魅了したオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー「Ghost of Tsushima」。その開発元であるSucker Punch Productionsと発売元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、待望の続編となる「Ghost of Yōtei」(ゴースト・オブ・ヨウテイ)を正式に発表し、最新トレーラーと共に発売日が2025年10月2日であることを明らかにしました。本作は、PS5専用タイトルとして、「Ghost of Tsushima」の出来事から約300年後、江戸時代初期の蝦夷地(現在の北海道)を舞台に、新たな主人公である女武芸者「篤」の壮絶な復讐の旅を描きます。

『Ghost of Yōtei』 蝦夷地の怨霊トレーラー

傑作の続編という挑戦

前作「Ghost of Tsushima」は、その美しい世界観、時代劇映画にインスパイアされたスタイリッシュかつ緊張感のある戦闘システム、そして心を揺さぶる物語で高く評価され、発売からわずか3日間で240万本以上を売り上げるなど商業的にも大きな成功を収めました。PlayStation 4におけるSIEの新規IPとしては最速の販売記録を樹立し、現在ではソニーによる実写映画化や、マルチプレイヤーモードを基にしたアニメシリーズ(2027年Crunchyrollにて配信予定)も進行中です。

これほどの成功を収めた作品の続編開発には、当然ながら大きなプレッシャーが伴います。「ゲーム開発は困難であり、続編制作は特に難しいものです」と語るのは、「Ghost of Yōtei」の共同クリエイティブディレクターを務めるジェイソン・コネル氏。「続編を作る前に、私たちは自問自答しました。『このシリーズの核心は何か?絶対に手放せない要素は何か?』と。それは、侍映画にインスパイアされた戦闘、コントローラーを通じて伝わる精密な剣戟の感触、そして私たちが愛した美しい世界の創造でした。」

新たな舞台:17世紀の蝦夷地(北海道)

続編の舞台設定について、共同クリエイティブディレクターのネイト・フォックス氏は、開発チームがリサーチのために訪れた北海道(『Yōtei』の時代には蝦夷地と呼ばれていた)での経験が決定打となったと明かします。「北海道は、息をのむような美しさと危険が隣り合わせの場所です」とフォックス氏は語ります。「森をハイキングしていると、熊の爪痕がついた木を見つけました。その瞬間まで、私たちは雪を頂いた山々を眺めていたのですが、森には捕食者もいるのだと悟り、美しい景色への感動と生命の危機への恐怖が同時に襲ってきたのです。」

本作の舞台となる17世紀の蝦夷地は、本州とは異なる独自の文化や自然が育まれてきた地域です。アイヌ民族が暮らすこの地は、豊かな森林や険しい山々、そして冷涼な気候が特徴であり、前作の舞台となった対馬とは全く異なる景観が広がります。このような歴史的、地理的背景は、ゲームの世界観に深みと独自性をもたらすことが期待されます。

公開されたトレーラーでも描かれているように、主人公「篤」は、青々とした花畑が広がる穏やかな風景から、険しい岩山が連なる過酷な地形まで、多様な環境を旅しながら、恐るべき敵と対峙していくことになります。この「美と危険のコントラスト」が、本作の世界観を形作る重要な要素となっています。蝦夷地という、これまでのエンターテインメント作品であまり描かれてこなかった未開の地が、本作に新鮮さと独自の雰囲気をもたらします。

新たな主人公「篤」と復讐の物語

本作の主人公は、若き日に心に深い傷を負った女性「篤」です。彼女は「羊蹄六人衆」と呼ばれる無法者の集団に家族を殺害され、生き残った彼女は16年間、戦闘、狩猟、そして生き残るための技術を磨き、復讐を誓います。フォックス氏は、「復讐は侍映画の古典的なテーマであり、私たちは侍映画を愛しています」と述べ、「篤」が復讐の過程で幾多の困難を乗り越え、やがて人々から人間以上の存在、すなわち「怨霊(Onryō)」として恐れられるようになることを示唆しました。怨霊とは、日本の民間伝承における、復讐のために現れる止められない力を持つ幽霊であり、しばしば女性の物語として語られます。

「篤」が女性主人公であることについて、一部で「ポリコレ的(woke)だ」との批判もあったようですが、開発陣はこの選択が物語にとって最適だったと強調します。コネル氏は、「私たちは常に新しいもの、エキサイティングなアートを作り、人々を新たな方法で感動させたいと考えています。新鮮でありながら、ファンが慣れ親しんだ要素も持つ続編を目指しました」と語ります。「「篤」は、この危険な土地において、人々がこれほど強力であるとは予想しないであろう『虐げられた者(underdog)』の立場にあり、それが彼女の復讐譚をより際立たせます。そして、日本の伝承における『怨霊』が、不死身で復讐を求める幽霊であり、しばしば女性として描かれることを考えると、「篤」の物語と見事に合致するのです。」

前作の主人公である境井仁は、武士道と民衆の救済の間で葛藤しましたが、「篤」は家族を奪われたという強烈な個人的な動機に基づいて行動します。彼女の復讐の旅は、単なる敵討ちにとどまらず、彼女自身の心の傷を癒し、新たな生き方を見つけるための道のりとなるかもしれません。開発陣が「怨霊」というキーワードを用いたことは、「篤」の復讐が単なる個人的な行為を超え、より大きな力や運命に翻弄される物語となる可能性を示唆しています。

広大なオープンワールドと多彩な武器

「Ghost of Yōtei」は、Sucker Punchがこれまでに制作した中で最も広大なオープンワールドを持つゲームになるとのことです。プレイヤーは好奇心に導かれるままに蝦夷地の広大な大地を探索し、隠された秘密や様々な物語を発見することができます。「プレイヤーが蝦夷地の世界に深く没入し、まるでその場にいるかのように感じられる体験を提供したい」とフォックス氏は語ります。開発チームは、北海道の雄大な自然の中から特に美しいロケーションを選び抜き、ゲーム内に再現しています。また、本作では、主人公「篤」の過去を垣間見ることができる新しいゲームプレイメカニズムが導入される予定であり、物語への没入感をさらに深めることが期待されます。

戦闘システムも進化を遂げます。「Ghost of Tsushima」で核となった刀(Katana)は依然として最も重要な武器ですが、時代設定が下ったことで、新たな武器として二刀流や大太刀が登場する可能性が示唆されています。トレーラーでは、鎖鎌(Kusarigama)や槍(Yari)の存在も示唆されており、武器の多様性が増すことで、戦闘の戦略性やプレイスタイルが大きく広がることが期待されます。

フォックス氏は、「武器の習熟は侍映画体験の重要な一部です」と述べ、本作では武器と土地との繋がりをさらに深める要素があると付け加えます。「蝦夷地の各地には、武器の使い方を教えてくれる師匠が存在します。プレイヤーは「篤」と共に武芸者として成長していく過程を体験できるのです。」

開発陣が目指す体験

開発陣は、黒澤明監督の「用心棒」が、本作の「篤」のような「流れ者の傭兵」を描く上での大きなインスピレーション源になったと語ります。

最終的にプレイヤーに何を感じてほしいかという問いに対し、コネル氏は「風景の中に迷い込み、地平線の先に興味深いものを見つけてそこへ向かう、深い没入感を味わってほしい」と答えます。一方、フォックス氏は「プレイヤーが本当に刀の使い方をマスターしたと感じてほしい」と述べ、「様々な武器を使いこなし、敵集団を打ち破った時、それは画面の中のキャラクターではなく、『自分自身』が成し遂げたのだと感じられる瞬間。それこそが、自分の手で実現する侍映画のファンタジーです」と、プレイヤーが感じるであろう達成感への期待を語りました。

「Ghost of Tsushima」の成功を受け継ぎつつ、新たな舞台、主人公、そして進化したゲームシステムで描かれる「Ghost of Yōtei」。17世紀の蝦夷地を舞台にした「篤」の壮大な復讐劇は、PlayStation 5の性能を最大限に活かし、再び世界中のプレイヤーを魅了することになるでしょう。発売日である2025年10月2日が今から待ち望まれます。

情報元:Variety

画像イメージ:PlayStation.Blog

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