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FF6リメイクは4〜5部作に? ─ 吉田・濱口氏が語るFF開発の現実と未来

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ドイツでのFF14イベントで語られた、FF6リメイク実現へのリアルな課題と「FF7 レベレーション」の開発スピードの秘密をわかりやすくお届けします。吉田直樹氏と濱口直樹氏が明かした4〜5部作化の可能性や、次なるナンバリング最新作「FF17」を巡る気になる噂まで、これからのFFシリーズはどうなっていくのでしょうか?

2026年7月25日から26日にかけて、ドイツ・ベルリンのメッセ・ベルリンで「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2026 in ベルリン」が開催されました。2日目(7月26日、現地時間13時30分〜)に行われたトークセッション「直樹の部屋」に、「FF14」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が、ゲストとして「FF7」リメイクシリーズのディレクターを務める濱口直樹氏を迎え、シリーズの今後を占ううえで見逃せない発言が相次ぎました。

「FF7R完結編」が挑むオープンワールド疲れへの対抗策

ファンフェスティバル初日の基調講演では、2027年1月に発売予定の「FF14」新拡張パッケージ「白銀のワンダラー(Evercold)」の最新情報が公開されました。そのなかでも会場を大きく沸かせたのが、次期8人用レイドシリーズとして発表された「FF7」とのクロスオーバーコンテンツ「Beyond the Lifestream」です。このコラボレーションをプロモートするため、開発の垣根を越えて濱口氏がステージに登壇しました。

濱口氏がディレクターを務める「FF7」リメイク3部作の完結編「ファイナルファンタジーVII レベレーション(FINAL FANTASY VII REVELATION)」は、2027年春の発売に向けて現在開発が進められています。本作は前作「FF7 リバース」のラストから直結するストーリーで、シリーズおなじみの飛空艇「ハイウィンド」による探索がゲームプレイの中心に据えられ、ワールドマップはシリーズ史上最大規模になることが明かされています。

このワールドの巨大化に伴って濱口氏が強く意識しているのが、近年のゲーム業界で大きな課題となっている「オープンワールド疲れ」——広大すぎるマップと無数のクエストにプレイヤーが圧倒され、逆に楽しさが損なわれてしまう現象です。濱口氏はこれまでのメディア取材に対し、自身もガイドのないオープンワールド作品に放り出されて途方に暮れた経験があるとしたうえで、「プレイヤーを過度に誘導しすぎない範囲での適切な道しるべ」を構築する重要性を語っています。

その回答の一つが、ハイウィンドからの降下移動システムです。飛空艇からパラシュートで任意の地点へ降下する際、最初の局面では地上の目的地やミニゲームを示すビジュアルマーカー(目印)が表示されますが、地上に近づくとマーカーは消え、プレイヤーは自分の記憶と地形を頼りに着地点を選ぶことになります。読み込み(ロード画面)を降下演出でシームレスに隠しつつ、単調になりがちな移動をプレイヤー参加型の遊びに変えるこの設計は、リバースより広大になった世界でこそ、プレイヤーのモチベーションを維持するために不可欠なアプローチだといいます。

過去名作リメイクが「4〜5部作」化せざるを得ない理由

2日目の「直樹の部屋」では、ファンから根強い要望のある「FF6」「FF8」「FF9」のフルリメイクについて、吉田氏と濱口氏がかなり踏み込んだ見解を語りました。きっかけは「人生で最も影響を受けた作品」を問われた濱口氏が「FF6」を挙げたことです。濱口氏は「FF6は自分がゲーム業界を目指すきっかけになった作品で、特別な思い入れがある」としながらも、「このエピソードを語るたびに、翌日には『濱口がFF6リメイクを手がける』という記事が出てしまう。だから同時に『いや、やっていない』とも言うようにしている」と苦笑交じりに明言し、現時点でそうした開発が進行していないことを改めて強調しました。

これを受けて吉田氏は、「プレイヤーの気持ちはわかるが、考えてみてほしい。FF6を見てほしい、とてつもなく巨大なゲームだ。規模感はまさに桁違いで、それはFF8やFF9についても同じことが言える」と述べ、続けて「今まさにFF7リメイクシリーズを手がけている濱口の立場からすれば、他タイトルのリメイクを望む声があるのは理解できる。しかし、もし本当にああいったタイトルをリメイクするとなれば、おそらく4部作、あるいは5部作といった形でのリリースにならざるを得ないだろう」と踏み込みました。濱口氏もこれに強く同意しています。

この見立ては誇張ではなく、ゲームデザイン上の構造的な必然に基づいています。「FF6」には14名もの主要プレイアブルキャラクターが存在し、それぞれに固有の背景・イベント・アクションモーションを作り込む必要があります。加えて物語は「崩壊前」「崩壊後」で世界の姿がガラリと変わる二部構成であり、実質的に2つの広大な世界を丸ごと作り分けなければなりません。「FF7」1作品ですでに3部作(開発に約10年)を要した制作規模に照らせば、「4〜5部作」という試算は、きわめてシビアで現実的な物量計算の結果だと言えます。

スタッフ継続率95%が実現した異例の3年スピード開発

長期にわたるAAA開発における「人材の維持」というテーマは、直樹の部屋でも話題に上りましたが、この点についてより具体的な数字が示されたのは、2026年6月に行われたBloombergのジェイソン・シュライアー氏によるインタビューでした。濱口氏はそこで、「Rebirth(リバース)の開発スタッフの95%が、そのままRevelation(レベレーション)にも残留した」と明かしています。

一般的なゲーム開発では、1作を終えるたびに一度開発チームが解散し、次のプロジェクトのために人員を再編成するのが業界の常です。しかし、濱口氏によれば、FF7リメイクシリーズは開発スタッフの大半が流出せず、そのまま次回作へとスライドできたため、再編成にかかる数ヶ月のロスを完全に防げたといいます。実際、1作目「FF7 リメイク」(2020年)は長期の開発期間を要したのに対し、2作目「リバース」(2024年)は約4年、そして完結編「レベレーション」(2027年春発売予定)はリバースからわずか3年というハイペースでの開発が実現しています。

通常、大型タイトルは1作の開発に4〜5年を要するとされ、単純計算でも3部作で10〜12年、前段で語られた「4〜5部作」規模になれば15〜20年近く同じプロジェクトに人員を縛り続けることになります。濱口氏は直樹の部屋の場でも、こうした長期開発チームの維持がいかに難しいかについて、「一つのチームが10年以上にわたって高い熱量を保ったまま同じプロジェクトに携わり続けるのは、業界的に見ればほとんど奇跡的なことだ」と語りました。スタッフの離職や燃え尽き症候群、キャリアアップのための転職が相次げば、その都度ノウハウの引き継ぎや信頼関係の再構築に時間を取られ、これが大規模開発の遅延要因になりがちです。

濱口氏がスタジオヘッドを務める「クリエイティブスタジオ1(かつて『FF7』オリジナルや『キングダム ハーツ』等を手がけた主要開発部門)」におけるこの堅固な開発体制の維持こそが、FF7リメイクシリーズ最大の強みであり、同時に他の名作リメイクへの着手を慎重にさせる最大の要因でもあるのです。

「FF17」をめぐる思わせぶりなやり取り

直樹の部屋の終盤、配信のコメント欄に寄せられていた「濱口氏に次回のナンバリング最新作(FF17)を作ってほしい」という声を、吉田氏がステージ上で紹介する場面がありました。翻訳アカウント「@aitaikimochi」による書き起こしによれば、やり取りはおおむね次のようなものです。

吉田氏「コメント欄で『濱口にFF17を作ってほしい』という声がたくさん来ている。これは最大級の褒め言葉だと思う。……別に答えなくていいけど」
濱口氏「もし答えるとしたら……」
吉田氏「ダメダメ、言うな!」

この掛け合いは会場や配信の笑いを誘う一幕として演出されていたものの、スクウェア・エニックスは「FF17」を正式発表しておらず、濱口氏・吉田氏のどちらも同作への関与を明言したわけではありません。とはいえ、意図的にファンの想像をかき立てる演出であったことは間違いなく、配信終了後は世界中のSNSで瞬く間に拡散されました。

「FF7 リバース」が「往年のJRPGらしい手触り」と「最新のゲームシステム」を高い次元で両立させた作品として高く評価されたこともあり、濱口氏はファンの間で「次世代のスクウェア・エニックスを背負う、最も信頼されるディレクターの一人」という評価を確立しつつあります。「FF7 レベレーション」が完結する2027年以降、濱口氏がどのような形でシリーズに関わっていくのか、公式発表を待ちたいところです。

まとめ

ベルリンでの2日間を通じて明らかになったのは、単なるファンサービスにとどまらず、今日のAAAゲーム開発が直面する「開発規模の肥大化」と「長期プロジェクトにおけるチーム維持の限界」という構造的な課題でした。「FF7 レベレーション」が3年という短期間での完成にこぎつけられたのは、スタッフの95%を継続的に維持できたという、業界的にはむしろ極めて異例な「奇跡」があったからにほかなりません。

裏を返せば、その奇跡的な体制を再現できない限り、FF6・FF8・FF9のような他の名作をシリーズ屈指のクオリティでリメイクすることは、現状では現実的な選択肢になりにくいということです。2027年春の「FF7 レベレーション」発売、そしてその先にあるかもしれない「FF17」の行方を、私たちは引き続き見守ることになりそうです。

情報元:VGCTime Extension

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