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Electronic Arts、動的広告の導入を検討 : ゲーム内広告が新たな収益源に

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Electronic Arts(EA)が、AAAタイトルに動的広告を導入する可能性を検討していることが明らかになりました。これは、ユーザーのプレイ習慣や興味に基づいて広告を配信する新たな手法であり、広告収益の拡大という新たな可能性を秘めています。

Electronic Arts(EA)のCEO、Andrew Wilson氏は、同社がAAAタイトルに動的広告を導入する可能性を検討していることを明らかにしました。動的広告とは、ユーザーのプレイ習慣、履歴、興味に基づいて広告を配信する手法であり、業界では「DAI」(Dynamic Ad Insertion)と呼ばれています。

EAの多くのゲームではこれまで、現実世界の広告がゲーム内に表示されてきましたが、この新たな取り組みはそれを一歩進めたものです。Wilson氏は、「広告は、成長の重要な要素になり得ます。現在、当社内にはチームがあり、ゲーム体験の中で非常に慎重に実装する方法を検討しています」と述べています。

ゲーム内に広告が表示されるという概念は、長い間、業界内で議論されてきました。近年では、特定のプラットフォームで「侵入的」な広告に遭遇したことに不満を訴えるプレイヤーもおり、突然の全画面広告が適切なアイデアであるとは考えにくいという意見もあります。従来、ゲーム内の広告は看板、ポスター、製品プレースメントなどの形態に限定されていました。例えば、コジマプロダクションの『DEATH STRANDING』では、プレイヤーがゲーム内で飲むことができる飲料としてモンスターエナジーが採用されていました。しかし、DAIの技術を活用することで、ユーザーはゲームプレイ中に自身に関連する広告が表示される可能性があります。

近年、多くの業界において広告収益が大きな収入源となっていることから、パブリッシャーや開発者は、この新たな手法を導入することで収益を拡大しようとしています。EAのこの取り組みは、ゲーム業界全体にとって新たな収益源となる可能性を秘めており、今後の動向に注目が集まります。

情報元:Insider Gaming

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