DON’T NODは業績報告において、これまでの挑戦と今後の計画を明らかにしました。『Jusant』や『Banishers』の売上不振を受け、次期作品『Lost Records: Bloom & Rage』に注力する方針です。また、2027年末までに2つの新プロジェクトを見直し、ゲーム市場での競争力強化に取り組む予定です。
DON’T NODの業績報告と新たな経営方針
フランスの独立系ゲームスタジオ、DON’T NODは、2024年9月23日発表の最新の業績報告において、これまでの事業展開と今後の展望について明らかにしました。同社は、本年リリースした『Jusant』および『Banishers: Ghosts of New Eden』の販売実績が目標を下回ったことを受け、事業戦略の見直しを行うことを決定いたしました。
DON’T NODの会長兼CEOであるオスカー・ギルバート氏は、「競争の激しいゲーム市場において、最近の販売実績には満足していません」と述べ、『Jusant』と『Banishers』の販売不振を認め、今後の事業戦略を再検討する必要性があると発表しました。
資産価値の一部減額とリソースの再配分
ギルバート氏は、関連タイトルの収益予測が下方修正されたことを受け、資産価値を約2,400万ユーロ減額する方針を表明しました。 今後は、短期・中期的な成果が見込めるプロジェクトに注力し、収益性を重視した経営体制を構築することで、持続的な成長を実現すると述べています。
新作『Lost Records: Bloom & Rage』に期待
現在、最も注目を集めているのは、次作『Lost Records: Bloom & Rage』です。 本作は、モントリオールスタジオと『Life is Strange』シリーズのクリエイティブチームが共同で開発し、PlayStation 5、PC、Xbox Series X/S向けに2025年2月のリリースを予定しています。最初のエピソードに続き、同年3月には第2エピソードの配信が予定されており、Gamescomでのプレイテストにおいて高い評価を得ました。
新たなプロジェクトとターゲット層の拡大
加えて、DON’T NODは、2027年末までにリリースを予定していた2つのプロジェクトについて、その方針を見直すことを決定しました。 これらのプロジェクトは、より幅広い層の顧客に訴求できるよう再設計される一方で、一部の開発は中止される予定です。この方針転換により、同社は売上拡大を図るとともに、新たなパートナーシップを構築する機会を増やすことを目指しています。
さらに、DON’T NODは、業界内の他企業との協業を強化することで、財務基盤の安定化を図る方針です。 2025年には、同社が外部へ出版する2つのプロジェクトがリリースされる予定であり、これらが翌年度以降の収益向上に貢献することが期待されています。
情報元:DON’T NOD