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バイオハザードはどこへ向かう? ─ リメイクと本編が合流する長期構想

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「バイオハザード」のリメイクはいつまで続くのか。本編とリメイクが別々に進んだ先には、両者を交差させる「クロスオーバー」構想があると竹内潤氏が説明。「5」「6」の見通し、2027年予定の「RE:ベロニカ」、次期本編の噂を整理します。シリーズが目指す未来は、どこにあるのでしょうか?

カプコンが描く「クロスオーバー」構想

カプコンの看板フランチャイズである「バイオハザード」シリーズは、現在長期的な計画に基づいて展開されています。シリーズ誕生30周年に向けた雑誌「バイオハザード 30周年スペシャル」の特集(海外メディア経由)において、同社エグゼクティブプロデューサーの竹内潤氏は、シリーズの将来設計に関する構想を明かしました。

近年の同シリーズは、「ナンバリング本編の最新作」と、過去の作品を最新技術で再構築する「リメイク作品」という2本の軸で並行運用されています。「バイオハザード RE:2」以降のリメイク展開は高い評価を受け、商業的にも大きな成功を収めてきました。

ゲーム業界ジャーナリストのスティーブン・トティロ氏(Game File)の分析によると、2025年7月から2026年6月までの1年間において、「RE:2」「RE:3」「RE:4」「7」「ヴィレッジ」、そして2026年2月に発売された最新ナンバリング本編「レクイエム」の6作品が、それぞれ300万本以上の販売を記録したとされています。なお、カプコンの会計年度(2025年4月〜2026年3月)の公式実績では「RE:2」が約291万本、「7」が約261万本となっており、集計期間による差異はあるものの、総販売本数のうち過去作(カタログタイトル)が83.7%を占めるなど、リメイクを含む旧作群が同社の安定した収益基盤となっている事実は明確です。

しかし、過去作のリメイクが進むにつれて「いずれリメイク対象が最新本編の時間軸に追いついてしまう」という状況を迎えます。これに対し竹内氏は、リメイク作品の時系列が現代の作品に追いついた際には、両方の流れを交差(クロスオーバー)させる仕組みをすでに検討しているという趣旨を述べました。リメイクを単なる過去の再現で終わらせず、現代の作品群と結びつける長期的な構想が存在していることが示されています。

「ヴィレッジ」から続く合流への布石

竹内氏によると、このタイムライン合流に向けた下地は「バイオハザード7」で試みられた過去作要素への反響を受け、「バイオハザード ヴィレッジ」の制作あたりから段階的に本格化してきたと説明されています。

実際に「ヴィレッジ」では、作中に登場する紋章がアンブレラ社の社章の起源であることが示され、創設者オズウェル・E・スペンサーと作中の主要人物との関わりが描かれました。さらに最新作「レクイエム」においても、シリーズの原点であるラクーンシティの事件やその影響が再び物語の主軸として扱われています。

このように、近年の本編作品の中に過去作の重要要素を再配置することで、リメイク版からシリーズに入ったプレイヤーと往年のファン双方が、共通の世界観を共有できる下地が整えられてきました。

一方で、作品に込められたテーマや設定の扱いについては、メディアの間で議論も存在します。海外ゲームメディアのPC Gamerは、「レクイエム」というタイトルに込められた意味や設定に関する竹内氏の説明を取り上げ、過去作の歴史や因縁に頼りすぎる演出意図に対して疑問を呈する論評を掲載しました。シリーズが歴史を重ねる中で、過去の設定をどのように回収し、独立したサバイバルホラーとしての純粋な恐怖体験とどう両立させていくかは、今後の展開においても重要な論点となります。

バイオハザード5・6のリメイクはいつ?

竹内氏の「リメイクが追いつく」という発言を受けて、コミュニティでは「バイオハザード5」や「バイオハザード6」のリメイクへの期待が高まりました。しかし、直近での登場については否定的な見方が優勢です。

カプコンの内部動向に詳しいインサイダーのDusk Golem氏が発信した未確認情報によると、同社は複数のバイオハザード関連プロジェクトを承認しているものの、その中に「バイオハザード5」のリメイクは含まれていません。同氏は、少なくとも今後5年以内に「5」や「6」のリメイクが発売される可能性は極めて低いとの見通しを示しています。

この背景には、開発リソースの制約が挙げられます。同氏の言及からも窺える通り、カプコンの開発ラインはすでに承認済みの他プロジェクトで塞がっており、「5」に着手する余力が当面ないことが大きな要因とみられます。

加えて、ゲーム自体の再設計に伴う難しさも指摘されています。2009年の「バイオハザード5」は、アフリカを舞台とした描写に関して当時批判を受けた経緯があり、現代の基準でリメイクする際には慎重な配慮が求められます。また、協力プレイ主体のアクション路線へと舵を切った作風や、「6」の4つのシナリオが交差する複雑な構成を、近年のリメイク作品が持つホラー体験へとどう再構築するかという点も、開発チームにとって検討課題となります。

今後のリメイクと新作の動向

「5」や「6」のリメイクが先送りとなる一方で、他のプロジェクトは着実に進行しています。

現在、公式に発表されているリメイク作品として「バイオハザード RE:ベロニカ(BIOHAZARD RE:Veronica / 海外名:Resident Evil Veronica)」が存在し、2027年の発売が予定されています。本作は主人公クレアとクリスの物語を描いた重要作であり、ファンからのリメイク要望も高かったタイトルです。

さらに、初代「バイオハザード」の再リメイクや「バイオハザード0」に関する企画の噂に加え、次期ナンバリングタイトルとなる本編新作についても関心が集まっています。スペインメディアのAreajugonesでは、次期本編「バイオハザード10」の主人公に関する初期の噂が報じられていますが、これらは現時点で公式に裏付けられたものではなく、噂段階の情報にとどまります。

また、リメイク展開が続く中で、一部のプレイヤーコミュニティからは「バイオハザード アウトブレイク」や、別IPである「ディノクライシス」の復活を望む声も上がっています。カプコンが保有する資産をどの順序で展開していくのか、今後の公式発表が待たれます。

まとめ

  • クロスオーバー構想:竹内潤氏は、リメイク作品が現代の本編に追いついた段階で、両者の流れを合流させる仕組みを検討している旨を述べた。
  • 「ヴィレッジ」からの布石:アンブレラやスペンサー、ラクーンシティの再登場など、合流に向けた準備は「ヴィレッジ」あたりから進められている。
  • 「5」「6」リメイクの時期:インサイダー情報によると社内リソースの都合や題材の再構築課題があり、少なくとも今後5年は登場しない見込み。
  • 確定済みの展開:公式発表済みタイトルとして2027年発売予定の「バイオハザード RE:ベロニカ」が控えており、次期ナンバリングの動向とともに今後の情報公開が注目される。

ゲーム産業において、過去の資産を活用するリメイクは重要な柱となっています。カプコンにおいても、売上の8割以上をカタログタイトルが占めるなど、その有効性は数字の面でも実証されています。

今回の竹内氏の発言から読み取れるのは、リメイクを過去作の単なる焼き直しにとどめず、現在進行形の本編と最終的に接続させるという長期的な視野です。シリーズが30周年を迎え、さらに2036年ごろの40周年を見据える中で、過去の歴史と未来の物語がどのようにひとつの作品体系として結実するのか、今後のカプコンの舵取りが注目されます。

情報元:VGC・Gameblog.fr

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