2024年8月、世界最大級のゲームイベントであるドイツ・ケルンのGamescomにおいて、Gearbox Softwareと2K Gamesが『Borderlands 4』を正式発表。2019年の「Borderlands 3」以来、約5年ぶりの最新作に注目が集まります。
2KとGearbox Softwareは「Borderlands 4」を正式発表しました。傑作シューティングRPGシリーズの最新作となる本作は、2025年中の発売を予定していますが、具体的なリリース日はまだ未定です。対応プラットフォームはXbox Series X|S、Steam、Epic Games Store、PlayStation 5となっており、すでにSteamストアページが公開されているため、ウィッシュリストへの追加が可能です。
本作は、シリーズ伝統の痛快なシューティングアクションを継承しつつ、スケールやストーリーを大幅に強化した野心作と期待されています。公開されたティーザートレーラーでは、惑星に衝突する月が描かれており、シリーズ史上最大の冒険が予感されます。前作『Borderlands 3』で新たに描かれた広大な宇宙を舞台に、さらに壮大な物語が展開されることでしょう。
「Borderlands 4」ティーザートレーラー
ストーリーテリングへの新たな挑戦
『Borderlands 3』は、爽快なゲームプレイで高評価を得た一方、ユーモアやストーリーについては賛否が分かれました。特に、現代社会のインフルエンサー文化を風刺した要素には、プレイヤーや批評家の意見が割れました。これらのフィードバックを真摯に受け止め、開発チームは『Borderlands 4』でより洗練されたストーリーテリングを目指しているとのことです。また、2022年にリリースされたスピンオフ作品『Tiny Tina’s Wonderlands』の成功もあり、『Borderlands 4』への期待はさらに高まっています。
映画の大失敗がシリーズに与えた影響
一方、2024年に公開された『Borderlands』の映画は、シリーズに大きな傷跡を残しました。ケイト・ブランシェット、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハートなどの豪華キャストを揃え、1億1,500万ドルもの巨額の制作費が投じられたにもかかわらず、北米でのオープニング週末の興行収入はわずか880万ドル、海外でも770万ドルにとどまり、合計で1,650万ドルという結果に終わりました。批評家からの評価も厳しく、Metacriticで27点、Rotten Tomatoesで9%という低評価を受けました。
この映画の失敗は、興行収入や批評家の評価だけでなく、シリーズ全体のブランドイメージにも深刻なダメージを与えました。その結果、新作『Borderlands 4』に対する期待感も低下し、新規ファンの獲得や既存ファンのエンゲージメント強化の機会を逃すことになりました。
ゲーム業界での再起を目指すGearboxと2K Games
それでも、Gearboxと2K Gamesは、映画の失敗を教訓とし、『Borderlands 4』でシリーズの再興を目指しています。果たして『Borderlands 4』がシリーズの輝きを取り戻し、プレイヤーを再び熱狂させることができるのか。今後の開発とマーケティングが鍵を握るでしょう。シリーズファンはもちろん、新たなプレイヤーにとっても、次回作が「決定版ルーターシューター」となることを期待し、続報が待たれます。
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情報元：WindowsCentral
