米国副大統領候補ティム・ウォルツ氏がゲーム愛好家として話題です。ドリームキャストや「クレイジータクシー」への情熱が明らかになり、ゲーム業界への影響も注目されています。ゲーマー副大統領の誕生が政治とゲーム文化にどのような変化をもたらすでしょうか。
政治の舞台に登場したゲーマー副大統領候補
2024年、アメリカの政治界において異色の話題が浮上しています。ジョー・バイデン大統領が7月に大統領選からの撤退を表明し、カマラ・ハリス副大統領がティム・ウォルツ・ミネソタ州知事を新たな副大統領候補に指名しました。これをきっかけに、ウォルツ氏のプライベートな一面が注目されています。
「中西部の裏庭で開かれるバーベキューで出会うような男だ」。米メディアはミネソタ州の民主党関係者の話として、ウォルズ氏の飾らない人柄をこう伝えられています。
一方、ニューヨーク・タイムズによると、ウォルツ氏はセガの「ドリームキャスト」の熱心なファンで、特に「クレイジータクシー」に夢中だったとのこと。その熱意は家族にまで影響を与え、妻がゲーム機を隠すほどだったというエピソードも伝えられています。
政治家を虜にした伝説のゲーム
「クレイジータクシー」は、プレイヤーがタクシー運転手となり、制限時間内に乗客を目的地まで送り届けるアーケードスタイルのドライビングゲームです。その斬新なゲームプレイとユニークな世界観は、ドリームキャストの象徴的なタイトルとして多くのファンに支持されています。
ウォルツ氏のこのゲームへの情熱は、政治家としては珍しい趣味として注目を集めています。これまで、政治家がゲーム業界に批判的な立場を取ることが多かった中、ウォルツ氏の存在は、政治とゲームの関係に新たな視点をもたらす可能性があります。
MOD文化が生み出す政治とゲームの融合
さらに、この話題はゲーム改造（MOD）にも影響を及ぼしました。ゲームクリエイターのEdward La Barbera氏が制作した「Frasier Fantasy」というMODでは、ウォルツ氏とカマラ・ハリス氏が「クレイジータクシー」のゲーム内に登場するように改変されています。このMODには、キャラクターのグラフィックや車のボディカラー、ミネソタの雪景色を舞台とした背景、さらには政治的メッセージを盛り込んだフルボイスのセリフが含まれています。
Crazy Taxi：Tim Walz Edition
2024年アメリカ大統領選挙への期待
このように、ティム・ウォルツ氏はゲーム好きな政治家として注目を集めていますが、それが副大統領選挙にどのような影響を与えるのかは未知数です。近年の選挙戦では、政治家の個人的な一面が有権者との距離を縮める要素として評価されており、ウォルツ氏の「ゲーマー」という側面が選挙戦の新たな武器になる可能性があります。
2024年11月5日に予定されている大統領選挙では、ウォルツ氏がどのような戦略で挑むのか、また、ゲーム愛好家としての姿勢がどのように選挙戦に影響を与えるのかが注目されます。
情報元：TimeExtension